古今輪風@自転車ふぁん

わからない事だらけのレストア&メンテナンス備忘録

SHIMANO MF-7400(前編)

2016-01-15 05:55:46 | ボスフリー

SHIMANO DURA-ACE MF-7400(ボスフリー)

6速時代のSHIMANO製ボスフリーとしては最上位。このあとシマノはカセットの時代。ってことは、SHIMANO製ボスフリーとしては歴代最高傑作と言っても良いかもしれない。DURA-ACEの名前を冠したボスフリーは初代が長く、実質2世代だけみたい。

パッと見でMF-Z012と違うのは、グリスホールが有る事くらい。

ダストカバー(飾り蓋)を外します。これは樹脂製で、無理するとすぐに割れたり削れたりします。ネジは玉押しの蓋と一緒なので逆ネジ。

MF-7400のダストキャップはこのタイプ(写真上)と…

このタイプ(写真上)。

単純に蓋の下に樹脂製の輪っかを重ねるタイプ(一つ前の写真)と、側面の凹みに輪っかを嵌め込むタイプ(上の写真)の2種類。たぶん、前期モデル後期モデルって感じでしょうか。同世代のMF-Z012とMF-6208(SHIMANO600)にも同じ様に違いがあります。※MF-Z012にダストカバーはありません。ただ、MF-Z012も二種類あるのは間違いなくて、蓋の厚みやフリー本体の寸法が若干異なります。関連記事「MF-Z012には2タイプ?

ダストキャップ(飾り蓋)を外してしまえばあとはその他大勢のボスフリーと仕組みは一緒。まずは蓋を外します。先を丸めたポンチで軽く叩いて緩めます。(※逆ネジ)

蓋が外れました。変色したグリスで分かり辛いのですが、研磨されてる辺りは良いモノを感じさせます。

上側は飾り蓋に仕込まれた「輪っか」がダストカバーになっていますが、下側は底近くの側面に凹みが設けられていて、そこに「輪っか」が収まっています。このMF-7400の玉押し調整用スペーサーは、厚いのが2枚と薄いのが2枚(ラチェットの羽押さえ含め合計4枚)入っていました。

ラチェットの爪はこの向き。上下は特にありません。

フリーのベアリングボールは、上が31個で下が38個。同世代のMF-Z012が上31個/下40個、MF6208(SHIMANO600)が上30個/下40個ですから、同世代でも皆違うみたい。

コッチ(写真上)は同じ日に作業した別のMF-7400。ボールの数はやっぱり上31個下38個ですから、これが既定の数で間違いないと思います。

長くなるので、感動的な内部の様子は後編で。



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