SunTour Perfect /サンツアーパーフェクト 6速(レギュラー)ボスフリーの分解洗浄。
固着したボス本体は何とか外せました。幸いトップ2枚の固着は無くて、ギア歯はすぐに外れています。ハブに固着したボスフリーの外し方や同じく固着した小ギア(トップ2枚)の外し方については自分なりに試行錯誤した方法を後日まとめた上で記事に出来ればと思っています。
Perfectはトップ側二枚にネジが切ってあります。外すには三枚目以降のギアに小ギア抜きをかけ、もう一本の小ギア抜きをトップギアにかけて回します。写真は参考までで、本来ボス本体をホイールに装着した状態で作業しないと、力を入れる際によれてしまい工具についているチェーンが壊れ易くなります。トップギアが外れたら同様にセカンドギアも外します。
分解した部品を並べてみました。
慣れないうちは順番や向き(方向)を間違えない様に外した順と向きで並べておくと良いですが、何回かやると大体分かってくるので、こんなに几帳面にならなくでも大丈夫。
ボスフリーの中心部。
このボールが無くなり易い。Perfect は幾つかメンテしましたが、上(トップ側)に35個、下(ロー側)に42個のボールが入っています。上側はボール一個分の隙間。下側は殆ど隙間無くボールが収まる感じ。
樹脂製のスペーサー。ロー側3枚のギア歯にはこの部品が間に収まっています。Perfect でも年代によって材質が異なって金属製の物もありますが、レギュラー6速であれば基本的な厚みは一緒。5速はレギュラーのみ、6速用はレギュラーとウルトラでスペーサーの厚みが異なります。
2ndと3ndの間には金属製のスペーサーが2枚。これにもタイプがあるのかな、良く判らない。
ギア歯は真横から見ると全て斜めに落としてあり、傾斜の低い方が内側。
このボスフリーは錆が結構出ていたのでサンポールを使います。サンポールで錆を落とした後は、重曹を溶かして作ったアルカリ水に浸して必ず中和します。
綺麗になりました。中心部はサンポールを使わず、真鍮ブラシで磨いています。
このギアの錆はかなり強敵で、サンポールでもすぐには落ちませんでした。サンポールを使うと錆は剥がれる様に落ちるので、錆に食われてしまった場所は所々凸凹になっています。真鍮ブラシで磨くと素材が金色っぽい色合いに変化します。
中心部はリン酸処理してみました。リン酸を使うと皮膜が形成されて素材が全体的に黒っぽくなります。回転部分のカップ&コーンは処理後に良く磨いています。
綺麗になりました。錆はやっつけたものの、既に食われてしまったところは戻りません。ですが、実用上は支障無さそうです。全体的にグリスを薄く塗ってラップに包み、出番まで保管します。
2014年1月15日:追記
初めて分解したボスフリーは古いマスプロランドナーについていたSUNTOUR Perfect (サンツアー パーフェクト)5速でしたが、その後でメンテしながら記事にする機会も多く、ボスフリー関連は「ボスフリー」としてカテゴリ分けしました。