前回からの続き。
FC-4603。
歯数の構成は選べなくて、50t-39t-30tの一通り。STIで使用出来るFDはアウター50t専用設計のFD-5603かFD4603。一般的なロード用ダブルクランク、例えば現行アルテグラなんかを引き合いに出したら当然重いですが、変速性能は非常に高く私レベルでは全くもって申し分なし。そんな訳で特に不満はありません。
DURA-ACEのクランク、FC-7803。パッと見はTIAGRAと大きく変わりませんが、やっぱりよく見れば仕上げの感じや形状が違います。何よりも重ッ!って感じたTIAGRAよりも随分軽く、巷では超剛性で通っている脚に優しくないクランクらしい。硬さの方は、私には分からない世界かもしれませんが、DURA-ACEグレードのオーラは私にも分かる。
長さは172.5mm。
交換前、FC-4603の左クランクが約240g。
FC-7803の左クランクは約185gで、その差は55g。
FC-4603の右クランクが約420g。
FC-7803の右クランクが約330gで、その差は90g。クランク単体では左右合わせて140gの差。これでチェーンリングもちゃんと変えてあげれば、全体では結構な差になりそうです。
クランクがDURA-ACEでチェーンリングはTIAGRAなので、DURA-GRA/デュラグラと言ったところでしょうか。チェーンリング根元の厚みが違うのか、TIAGRAのチェーンリングは少し窪んだ形で付きます。でもまぁ言われなければ気付かない程度。肝心の変速は普通に調整できて全段スムーズに動くなぁ~って、数日このまま乗っていました。
ある日いつも通りスタンドにかけてメンテしていたところ、フロントがセンターでリアがトップ~3枚目の辺りにあるとき、フロントでチェーンが周期的に持ち上がる現象が起きている事に気付きました。カタログ上のチェーンラインはFC-7803もFC-4603も45mmで一緒ですが、チェーンがFDに接触していない状態で起きるので単純に微妙なチェーンラインの問題と思います。一旦クランクを外して何度も寸法を比べてみましたが、クランク単体での違いはちょっとわからない。それでも実際に取り付けると間違いなく発生する現象で、FDを基準に比べてみるとやはりFC-7803の方が少しだけ内側に収まる様子。インナーとアウターは大丈夫ですが、上下に動かし易い形状のセンターはシビアなのかもしれない。特定の条件だけなのでこのまま使おうかとも考えましたが、フロントセンターでリアトップ付近はそれなりに使う状況ですし、後から思えばFC-7803にしてからチェーン詰まりというか、チェーンサックの様な現象が2回程あって、その辺りの原因になっているのかもしれない。そんな訳でスペーサーだ何だで調整する努力はせず、DURA-GRAの仕様は早々に諦めるコトに。
DURA-ACEのプリントが目立つのでカッコ良くなったのと、若干の軽量化を果たして満足していただけに残念…。
早々にやめてしまいました(笑)
古い自転車だと、チェーンラインは色々やりようがありますけどね、最近の規格品は弄りず辛かったりします^^;