拝啓蛙様

拝啓蛙様
夏の暑さもひと段落し、秋の気配が日に日に強く感じられるようになった今日この頃
いかがお過ごしでしょうか。
蛙様といっても、あなた様方全員の事をさすので、
蛙達様が正しいのかな？なんて無粋なことを考えている私です。
蛙様に置かれましては、夜、雨が降る時なんかはテンションが上がってしまっているのではないでしょうか。
勢い余って車が走ってくる道路まで飛び出して、ピョンピョン飛び跳ねているのではないでしょうか？
僭越ながら、恐縮で若輩者の私目から一言お願いを申しあげるとしたら、
いくら、夜、雨の日、ほとんど通らない道だからといっても、
ピョンピョン飛び跳ねるのはお止めになった方がいいのではないかと思われます。
夜とは言え、車は走ります。
ライトに照らされた蛙達がピョンピョン飛び跳ねるようすは
それはそれは不気味にうつることでしょう。死者の乱舞の様に見えるかもしれません。
当然、避ける時間も余裕も考えもないので、
そのまま
ピョンピョンがブチッになってしまうかもしれません。
そうなってしまうと、そちらさまに置かれましても、轢いてしまった
こちら側におきましても、なかなか後味の悪いそれこそ人生の終わり
のような気持ちの悪さだけが残るのであります。
本当に人生の終わりなのは、そちらさまだけではありますが。
なので、出来る限り、テンションが上がった時も
道路に出てこないようにお願い申し上げたい所存であるのであります。
田舎道とか特にそうで、田んぼの横を通る時何か、大変なんだよ。
だから、やめてくれ！
本当に気持ち悪い！

敬具