川瀬巴水1883~1962の作品展を高島屋で観ました。以前TV番組で知り作品集を入手、初めて眼にする刷版画の繊細な表現に感心しました。巴水さんの感性を彫師と刷師が完成度をあげる版画独特の芸術表現は日本美を見事に伝えてくれます。
▼おぼろ夜-宮島(大正10):題材として難しい夜のしじまを暗色で表現しています。
▼日光街道(昭5):ひんやりとした空気と蝉の声が聞こえてきそうだ。
▼土浦の朝(昭6):早朝のもやった空気を味わえます。巴水さんは空気や匂いまで描いています。
▼蒲生の月(昭7):村雨の残りのような繊細な縦線は版木に「たわし処理」をしたかも知れない。実に空間描写に成功している。
▼今井橋の夕立(昭7):実物を見た時、雨音と葦が風に揺れている錯覚を感じました。音や動きまでを感じ取れます。
▼松島双子島(昭8):アインシュタイン博士が感嘆したという月の名所が松の反射に至るまで微細に表現されている。
▼京都清水寺(昭8):舞台の静寂と材質感が月光で描写されている。その場に居るような気分だ。人物は作者本人のようだ。
▼荒川の月(昭14):手前の親子が生活を感じさせている。子供時代の感傷がよみがえる。
▼田子の浦の夕(昭15):静かな空気と奥行きを感じる。馬子唄が聞こえてくるようだ。
▼日本橋夜明(昭15):
広重の江戸期とは違う昭和期の日本橋の空気と物音が漂っています。24年後には無粋な首都高速で塞がれ空が見えなくなり、近代化は情緒を犠牲にして進みます。
▼塩原畑下り(昭21):雪降りしきる湯治宿の窓明かりが温かく感じます。
▼平泉金色堂(昭32):絶筆
修行僧は本人と思われる。享年79歳、人生は短かく限りあるが、芸術は後世の人の心に生き残る。
▼おぼろ夜-宮島(大正10):題材として難しい夜のしじまを暗色で表現しています。
▼日光街道(昭5):ひんやりとした空気と蝉の声が聞こえてきそうだ。
▼土浦の朝(昭6):早朝のもやった空気を味わえます。巴水さんは空気や匂いまで描いています。
▼蒲生の月(昭7):村雨の残りのような繊細な縦線は版木に「たわし処理」をしたかも知れない。実に空間描写に成功している。
▼今井橋の夕立(昭7):実物を見た時、雨音と葦が風に揺れている錯覚を感じました。音や動きまでを感じ取れます。
▼松島双子島(昭8):アインシュタイン博士が感嘆したという月の名所が松の反射に至るまで微細に表現されている。
▼京都清水寺(昭8):舞台の静寂と材質感が月光で描写されている。その場に居るような気分だ。人物は作者本人のようだ。
▼荒川の月(昭14):手前の親子が生活を感じさせている。子供時代の感傷がよみがえる。
▼田子の浦の夕(昭15):静かな空気と奥行きを感じる。馬子唄が聞こえてくるようだ。
▼日本橋夜明(昭15):
広重の江戸期とは違う昭和期の日本橋の空気と物音が漂っています。24年後には無粋な首都高速で塞がれ空が見えなくなり、近代化は情緒を犠牲にして進みます。
▼塩原畑下り(昭21):雪降りしきる湯治宿の窓明かりが温かく感じます。
▼平泉金色堂(昭32):絶筆
修行僧は本人と思われる。享年79歳、人生は短かく限りあるが、芸術は後世の人の心に生き残る。
素晴らしいです。
初めて知りましたが、御紹介感謝です。
他のブルガーの方に、この記事を紹介させて
いただきたい、、いかがでしょうか?
本年も期待しています。