恐怖の瓶詰め

今回のお話はノンフィクションです。心臓の弱い方は２～３回胸を叩いたあとにお読み下さい。





　ある普通の平日のお話です。私はその日も、事務処理に追われてしまい、自宅に帰ることができたのは０時をまわっておりました。


　次の日も朝早く出勤しなければならなかったため、帰ってすぐに床についたのですが、その日に限ってなかなか寝付けません・・・・。特に具合が悪いわけでも、前日に睡眠を取りすぎたわけでもなかったのですが、何故か眠ることができませんでした。


　家族は当然ながら、眠っております。私は霊感等は全くないのですが、その日に限っては「何か気味が悪いな」と感じておりました。


　深夜も２時をまわった頃、ベットに入っていても落ち着かないので、お手洗いに行く為に起き上がりました。

　
　普通に立ってお手洗いをしていたのですが、やはり何か落ち着きません。どうも雰囲気が違います・・・。何が違うとは解らないのですが、明らかに何かが違うという事だけは解りました。

　
　少し寒気を感じたので、狭いトイレではありますが周りを見回しました。・・・・・そしたら、あったんです。そこにあるはずのないものが。その物体はオリーブが入っているような瓶の中に隙間なく詰め込まれていました。何故そんなものが瓶に詰められて、しかもこんなところに置いてあるのか・・・。私はしばらく、その場を動くことができませんでした・・・・。


　私が見てしまったものとは・・・・・












じゃじゃ～～ん！！




・・・・・・

　な・なんと！ガチャピンとムックの瓶詰め？？？？？？。。。複数のガチャピンとムックがところ狭しとうごめいております。。。可愛いっちゃ～可愛いんですが・・・・。



　ん～～～、しかしこの作品には何とも言えないダークなセンスを感じませんか？！見つけた時には何か解らずに、手に取って数秒間眺めてしまいました。ガチャピンとムックと解った瞬間は微妙～～～な苦笑いを浮かべてしまいました。とても可愛らしい人形を瓶の中に詰め込んでしまう・・・。カワいさとムゴさが混在した奥のふか～～～い作品に仕上がっております。


翌朝、嫁さんに「あのトイレのガチャピン達はどこで売ってたの～？」と聞いたところ、


（嫁さん）
「あ～～～っ、あれネ！実家に帰った時にＵＦＯキャッチャーで、意地になって沢山とっちゃった！！」

（息子）
「へっ？じゃー瓶に入れたのお前？？」

（嫁さん）
「うん？」

(息子）
「なんで瓶に入れたの？？？？」

（嫁さん）
「だって、入れるものが無かったんだもん！！でもサイズ的に丁度いいでしょう！」



・・・・・。

　なんとダークなセンスの持ち主はウチの嫁さんでした。少し尊敬した反面、ちょっとだけ恐怖を感じました・・・・・。

　しばらく我慢しててね、ガチャピンとムック！！時間が経ったらおじさんがそこから必ず出してあげるからね！！！それまで、我慢して瓶の中に納まっておいてね！！！




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