オ二ユリ;百合はユリ科ユリ属の総称。花言葉は、莊厳.「百合」は球根が数十個の鱗片でできているので、「百片合成」の意味である。「万葉集」には、「百合」「由利」「佐由理」「佐由流」などと表記されている。日本には美しい百合が数多く自生するが、どれも球根(鱗茎)から芽を出し。笹の葉に似た葉を互生。花は六弁の漏斗形で、芳香を放つものが多く、切り花は一年中出回るが、花壇などにも植えられる。●山野で見る山百合や笹百合の清しさ、鬼百合の野趣、花束にされるカサブランカの風格など、種や品種によって趣が異なる。「くもの糸一すじよぎる百合の前 高野素十」「百合の蕊皆りんりんとふるいけり 川端芽舎」「谷風や花百合そ向きま向きして 阿波野青畝」「神の声湧くごと森の車百合 加藤千世子」「生家なほ三里山中百合涼し 宇佐美魚目」「百合の香のはげしく襲い来る椅子に 稲畑汀子」「断崖の百合に日暮れの風移る 河野友人」「笹百合の結界に香を放ちけり 大野今朝子」「告別ミサ百合は異端の匂ひもつ 今村潤子」「百合の花家ひろびろと香りけり 黒柳昌子」「ふれもせて百合くづれたり沖縄忌 丹波恵美子」。(山霧の引きゆく迅さ小鬼百合 ケイスケ)