コウボネ;河骨(スイレン科)花言葉は、崇高。各地の沼地や小川生える。泥中に太い根茎があり、葉は水面に浮く。長さ10~30㎝の長卵形または長楕円形。6~9月。花茎を水上に突き出し、頭に、径約5㎝の黄色の花を咲かせる。五個の萼片は花弁状。小さな花弁の先が多数あり、長方形。果実は長さ4~5㎝の卵状球形で、水中で熟すと崩れて種子を放出する。「河骨」は、根茎の内部が白骨に似る事に由来。薬用で、漢名は「川骨」という。「莎蓬󠄀草」「骨蔽󠄀」は漢名。変種に花色が紅色のものもあり、紅河骨と呼ばれる。●水中から直立した黄色い花は、遠目にも目立つ。あたりの喧騒を拒絶したような静けさを感じさせる花である。「河ほねの二もと咲くや雨の中 蕪村」「水渺々河骨茎をかくしけり 沼 波」「河骨の金鈴ふるふ流れかな 川端芽舎」「河骨に月しろがねをひらきつつ 柴田白葉女」「河骨や雨の切実見えそめて 小林広治」「河骨の黄に誘われ遺跡まで 坊城中子」「河骨の沼に一隅ありにけり 藤木倶子」「河骨に山の日射しの届かざる 星野高士」。(河骨はもり上りけり沼の中 (ケイスケ)