梅擬;落雷紅(モチノキ科)花言葉は、明朗。落葉低木で高さ2,3m葉の形や大きさを梅に擬えてこの名がある。5,6月ごろ薄紫色の花を群生するが、晩秋から初冬にかけて小玉形の果実を結ぶ。その美しさを賞てて庭木.盆栽.生け花に」よく使われる。落葉後、寒さが深まるといよいよ冴えて美しいところから、漢名を落霜紅という。雌雄異株なので雌株だけ植えても結実しない。また、変種に白い実の白梅擬がある。同じ秋のき季語で蔓梅擬というのがあるが、これはニシキギ科の蔓性落葉低木。果実は淡緑黄色に熟し、三裂して黄赤色の種子を現すすこぶる美しい木である。「いしぶみに大梅擬わだかまる 片岡奈王」「洞然と白昼の庭梅もどき 飯田蛇忽」「鎌倉のいたるところに梅もどき 中川宋淵」「酸素足れわが掌も赤し梅擬 石田波郷」「横向ける小鳥の嘴に梅もどき 岡安迷子」「澄むものは空のみならず梅擬 森 澄雄」「残る葉も残らず散れや梅もどき 凡 兆」「立山に雪の来てゐるうめもどき 大嶽青児」「まなじりに雨の一粒うめもどき 小島千架子」「無頼派の誰彼逝きて落霜紅 七田谷きりうす」。(我が家には 梅擬なく 淋し秋 ケイスケ)