キク(キク科)花言葉は、私は愛する。「心あてに折らばや折らむはつ霜のおきまどはせる白菊の花 古今和歌集」。菊羽平安朝時代初期に中国から渡来したと推定され、当時は薬用だつた。菊に宿る露を菊の露といつて、これを飲むと長寿を保つとされたり。菊の上に綿を置いて露を含ませ香を移して身を拭くと病気をしない”きせわたの菊と言われたり、菊を浮かべて菊酒をくみ交すと長寿を保つと言われたり、干した菊花を枕につめたものを菊枕といって頭痛を治したりする。これらの風習は中国の風習から来たものとされる。「白菊の目にたてて見る塵もなし 松尾芭蕉」「ひと鉢の菊ありこの日蜂たえず 木津柳芽」「歩をうつす千輪咲きの菊の前 軽部烏頭子」「菊の香の闇深ければ眠るなり 稲垣きくの」「菊冷ゆる 夜更けは珠のわが時間 福永みち子」。(菊鉢の 一つも見えぬ 我が家淋しく ケイスケ)