ロシヤ中部ウラル地方で15日午前0時20分(日本時間午後0時20分)頃、大気圏に突入した物体が落下、ロシア宇宙省は、隕石と發表した。チェリヤビンスク州では、家屋や学校、工場など約300棟が破損、子供204人、を含む985人が飛び散つたガラスの破片などで負傷し、大人2名が重傷との事。隕石は爆発後、大部分は燃え尽き。破片の一つは州内の貯水池に落下、池に張つた氷に直径6mほどの穴が開いた。隕石は約150㌔m南のカザブスタン領内でも上空で、光を放ちながら落下する隕石と見られる物体を目撃された。ロシア科学アカデミーは、隕石は直径数m重さ10トンほどの見方を示している。このような広範囲の被害は1908年にシベリアの森林地帯で起きた「ツングーカス大爆発」だけで、105年振りの発生でそれ以来の珍しい現象だといわれる。日本スペースガイド協会の高橋曲嗣理事長は「映像を見る限り10m以下の岩石質の天体」と推定する。この位いの大きさだと落ちてくる前に見つけることが出来た例は、アフリカに落ちた直径2~5mほどの隕石一つだけで、事前に予告するのは難しいとの事である。州政府は放射腺レベルの上昇は観測されていないと発表して、住民に平静を呼びかけ、プチンー大統領は、被害状況の把握に全力を揚げるようにプチコフ非常事態相に指示した。
雨水2月18日は雨水。二十四節氣のうち、春の二番目の節氣です。雪は雨に変わり、降り積もつた雪や水が解けて、大地がしっとりと潤ってくるころです。この水の力によって冬の間、眠っていた草や木の芽が動き出します。この春浅い季節の風合いをみごとにとらえたのは『新古今和歌集』の時代の歌人たちでした。『山深み春とも知らぬ松の戸に たえだえかかる雪の珠水 後白河上皇の皇女式子内親王』『岩間とぢ氷も今朝は解け初めて 苔の下水道もとむらん 西行法師』。後鳥羽院に仕えた女性の歌としては『薄く濃き野べの緑の若草に 跡まで見ゆる雪のむら消え 宮内 卿』。「雪消えて大声あぐる小鳥かな 桃 隣」「雪どけの音聞いてゐる朝寝かな 凡 董」「雪消えて麦一寸の野づらかな 蘭 更」「土塊を一つ動かし物芽出づ 高浜虚子」。(たもとほる 野辺の道端 翠出づ ケイスケ)