寒白菊;クサンシラキク;バルドサムキク。寒は、寒の入り、一月五日頃も寒のうち 石橋秀野」「寒梢につどいまたたきやすき星 八木絵馬」「寒負汽車すばやくとほる雑木山 飯田龍太」「背にひたと一枚負ふごとし 原子公期にあたる。寒に入つて四日目を寒九という。「干鮭も空也の瘦せも寒の中。 芭蕉」「のら猫の声もつきなや寒のうち 浪化」「海老焼てやまに遊ぶ寒の中 梔良」「薬のむあと蜜柑や寒から、大寒一月二一日を経て、寒明けの前日三〇日間を寒の内とよび、一年のうちで最もの内 正岡子規」「一切の行蔵寒にある思ひ 高浜虚子」「寒の空鋭き星をに見る 武田鶯塘」「こだまして昼夜をわかつ寒の渓 蛇忽」「寒に臨むに似たりけり 相生垣瓜人」「寒に向ひ病の弟子を酷会い愛す 山口誓子」「約束の寒の土筆を煮て下、までのおおよそ寒さが厳しい時さい 川端芽舎」「帰り来て駅うおり低き寒の街 石田波郷」「宵ながら門づけ節平」「一枚の寒鏡とたましひと 藤田翔子」「來世に獣医とならむ寒の檻 渋谷 満」「荒礁寒九の夕日しずみけり 友岡子郷」「寒四郎溜息端を引き返す 加古宗也」なが「暦の寒まことの寒も来てゐたり 手塚美佐」「武蔵野の星みて寒ンを耐偏とす」渡辺桂子」「己より出て弓にまとふ寒の息 吉田末灰」「一噸の牛より寒のよだれかな 三島隆英」「東海道なんと寒九のゆきわたる 松澤雅世」「さきがけて通天橋に寒四郎 平沢陽子」「木の洞に散る花びらも寒の内 蘭草慶子」「それぞれに老いて集へり寒の葬 山口超心鬼」「捨て石のなかに石臼寒四郎 亀田虎童子」「竹が竹打つ音を聴く寒九かな 鈴木太郎」「すくすくと寒九の幹を立たするな きちせあや」「脛高く白鷺あるく寒九かな 貝塚放朗」「延命の治療は要らず寒四郎 富田潮児」「水舐めるやうに舟ゆく寒九かな 奥名春江」「家掃いてくれよし風の寒四郎 田部谷 紫」「句日記寒の一句をとどめけり 山本蓮郎」「能面の窶れておりし寒九かな 佐々木 禎」(寒に入り朝夕厳しさむさかな ケイスケ)
平」「一枚の寒の鏡とたましひと 藤田湘子」「來世には獣医とならむ寒の檻 渋谷 道」「荒磯寒九の夕日しずみけり 友岡子郷」「寒四郎溜息端を引き返す 加古宗也」「暦の寒まことの寒も来てゐたり 手塚美佐」「武蔵野の星みて寒ンを耐へ寒白菊クリサンセマム;バルドウサムキク;花言葉は清純。寒は寒の入り一月五日から大寒(一月二一を経て、寒明けの膳膣二月三日までのおよそ三十日間をいう。この期間を寒の内とよび、一年の内で最も寒ひ病の弟子を酷愛す 山口誓子」「約束の寒の土筆を煮て下さい 川端芽舎」「帰り来て駅より低き寒の街 石田波郷」「宵ながら門づけ節も寒の内 石橋秀野」「寒梢につどひまたたきやすき星 八木絵馬」「寒の気車すばやくとほる雑木山 飯田龍太」「背にひたと一枚の寒負ふどとし 原子公んとす 渡辺桂子」「己より出てまとう寒の息 吉田末灰」「一頓の牛より寒のよだれかな 三嶋隆英」「東海道何と寒九のゆきわたる 松澤雅世」「さきがけて通天橋の寒四郎 平沢陽子」。昨日午後2時半頃三鷹病院に大賀祐二君とゆき薬を頂いてかえる。担当先生は内藤先生と変わり知らない先生でした。(ケイスケ)さが厳しい時期にあたる寒にに入って四日目を寒四郎、九日目を寒九という。え「干鮭も空也の瘦せも管の中 芭 蕉」「のら猫の声もつきやな寒¥のうち 浪 化」「海老焼きてやまひに遊ぶ寒の中 栃 良」「薬のむあとの蜜柑や寒の内正岡子規」「一切の行蔵寒にある思ひ 高浜虚子」「寒の空鋭き星を北に見る 武田鶯董」「こだまして昼夜をかかつ寒の渓 飯田蛇忽」「寒に臨むに似たりけり 相生垣瓜人」「寒に向かひ病の弟子を酷愛す 山口誓子」「約束の寒の土筆を煮て下さい 川端芽舎」「帰り来て駅より低き寒の街 石田波郷」「宵ながら門づけ節も寒の内 石橋秀野」「寒梢につどひまたたきやすき星 八木絵馬」「寒の気車すばやくとほる雑木山 飯田龍太」「背にひたと一枚の寒負ふどとし 原子公平」「一枚の寒の鏡とたましひと 藤田湘子」「來世には獣医とならむ寒の檻 渋谷 道」「荒磯寒九の夕日しずみけり 友岡子郷」「寒四郎溜息端を引き返す 加古宗也」「暦の寒まことの寒も来てゐたり 手塚美佐」「武蔵野の星みて寒ンを耐へんとす 渡辺桂子」「己より出てまとう寒の息 吉田末灰」「一頓の牛より寒のよだれかな 三嶋隆英」「東海道何と寒九のゆきわたる 松澤雅世」「さきがけて通天橋の寒四郎 平沢陽子」。昨日午後2時半頃三鷹病院に大賀祐二君とゆき薬を頂いてかえる。担当先生は内藤先生と変わり知らない先生でした。(ケイスケ)
ミツマタ花言葉は、慎重。三椏の花。中国南部からヒマラヤにかけて自生する落葉低木。ジンチョウゲ科,ミツマタ属。三椏は直射日光を嫌うため、日裏になるような山腹や山腹や山畑、杉山の樹間などに植栽から三年目に根元に近いところから刈り取る。蒸すのは楮同じ方法で、山間の家々の庭から上がる白い煙と湯気は日差しに揺れて風情がある。高級和紙の原料として渡来した。三又状に分かれしていくことが名前の由来である。<三椏や皆首垂れて花盛り 普羅>の句があるように、筒状の白濁黄色の小花を球状につける。「三椏を蒸し雪の谷甘き香に 宮津昭彦」。(紙すきに欠かせぬ三椏庭に咲く。ケイスケ)
ウグイスカグラ(スイカグラ科)花言葉は、未来を見詰める。黄鳥。匂鳥。歌よみ鳥。径よみ鳥。花見鳥。春告鳥。飼鶯。人来鳥。きな子鳥。飼鶯。初音。鶯の初音。鶯の谷渡り。流鶯。スズメヒタキ科の票鳥。早春に葉山から里に現れて美しい声で鳴くため、古来、春のさきがけとして親しまれ、春告鳥ともよばれる。花札にもあるように梅取り合わされるのはちょうど梅の開花時期に人目に触れるのお梅の木に虫をさがして集まるため。羽の色いわゆる鶯色(緑がかった褐色)で地味。初音は二月初旬頃、三月になると囀りが整い、四月に葉山に帰る。鳴き声としてホーホケキョと聞きなす囀りのほか、冬期のチヤッチャッという地鳴き(笹鳴き)ヶキョヶキョと続けざまに鳴く俗に「たに渡り」といわれるもがある。昔籠に飼われ、その糞は女性の美顔料として使われた。春たけなはの頃、木から木へ枝移りしながら泣きたてるのを流れ鶯という。異名が多く春告鳥、経詠鳥、禁鳥、匂鳥、忌粉鳥、花見鳥、歌詠鳥、人来鳥、みみめ鳥、なつかし鳥などがある。黄鳥、金衣鳥などの字を当てることもあるが実は高麗鶯という別種の鳥である。「鶯の鳴けばなにやらなつかしう 鬼 貫」「鶯の声や竹よりこぼれ出る 寸麿」「この梅に牛も初音と鳴きつべし 芭 蕉」「鶯や餅に糞する縁の先 芭 蕉」「鶯の身をさかさまに初音かな 其 角」「鶯に長刀かかる承塵かな 其 角」「鶯にほうと息する山路かな 嵐 雪」「鶯も音つよになりぬ二三日 去 来」「鶯屋茶の木畠の朝月夜 丈草」「鶯や下駄の歯につく小田の土 凡 兆」「鶯に朝日さすなり竹格子 浪 化」「鶯に富士のうら山見るヒかな 蝶 夢」「うぐいすや君来ぬ宿の経机 太 祇」「鶯の声遠き日も暮れにけり 蕪 村「鶯に終日遠し畑の人 蕪 村」「鶯の枝ふみはづす初音かな 蕪 村」。(朝風呂にうぐいひす聞くや二日酔 ケイスケ)
アネモネ(キンポウゲ科)信じていく従う。紅花翁草。はないチゲ、ボタンイチゲ。キンポウゲ科アネモネ属の多年草。地中海沿岸を原産地と するケシに似た花で、明治初年に渡来した。草原など風遠しのよいところに、赤。ピンク.紫.青.白など鮮やかな彩りの5弁の花が咲く。花茎は15~30㎝で、葉はパセリに似る。アネモネはギリシャ語で「風の娘」の意。ギリシャ啓次郎の. おおき神話では、風の神である夫との仲を嫉妬した花の女神フローラにより花に変えられてしまった待女の名。あるいは、女神アフロディに愛された美少年アドニスの猪に突き殺されたとき、その血がらアネモネの花が生まれたとされる。「アネモネは涸れ鞄は打重ね 高浜虚子」「アネモネの紫深きたのみかな 中村汀女」「手のアネモネ闇ばかりゆく灯の電車 中村草田男」「アネモネの花にはじまる一講話 京極紀陽」「あねもねのこの灯を消さばくづほれむ 殿村莬糸糸子」「昆虫を身にすまはせてアネモネに 熊谷愛子」「アネモネはこだはりの花挿しにけり 星野麦丘人」「アネモネや来世も空は濃むらさき 中嶋秀子」「真黒な怒りかくさずアネモネは 行方克己」「汝はヤコブ掌にアネモネを溢れしめ 大木孝子」「アネモネの活けてありけりの父の家 石田郷子」「アネモネに不良の匂いして真昼 楊 末知子」「アネモネを貨車がゆるがす友の下宿 酒井弘司」「あねもねに午前十時の空無傷 田中とし子」。(寒くなり雪降る予報に準備する ケイスケ)
サン̪̪̪̪̪シユウ(ミズキ科)花言葉は、持続、耐久。中国、朝鮮より渡来したミズキ科の落葉低木。現在ではほとんど観賞用花木として栽培されている。葉の出る前の枝先に、黄色の細かな四弁花を球形のに小花を球形に集めて、木全体が黄金色になる。まだ枯れの風景のなか、唐突に黄金色の花をつけるサンシの花は遠くからも人を惹きつける。和名を春黄金花とよぶのも頷ける。「さんしゅゆの盛りの枝の錯落す 富安風生」「さんしゅうに疾風雲立つその暗さ 水原秋櫻子」「山愁ややどこか幽かに点滴す 篠田貞次郎」「山蒐の簪なりけり崖の上 石塚友二」「さんしゅうの花のこまさ相ふれず 長谷川素逝」「あまりにもさんしゆに近くあそびいて 阿部完市」「讃州に明るき言葉こぼし合う 鍵和田柚子」「山愁といふ字を教ふたなごころ 西村和子」「山讃州に明るき言葉こぼし合う 鍵和田柚子」「山愁や線香の火をかばい合ふ 喜多村杜子」。(さんしゅうの花黄色の花の残りいて ケイスケ)
金盞花(キク科)花言葉は、慈愛。富栄花;朝露草。常春花;常春花;長春花;ときしらず;唐金花;菌盞草カレンジュラ。キク科の一年草または越年草で、原産は南ヨーロッパ。本来は花の小さな中近東原産のホンキンカを差したが、現在では花の大きなトウキンカをいう。3~5月にかけて,キクに似た黄色いないしは橙赤色の頭花をつける。花のさいている期間が長いことから常春花.長春花.ときしらずなどの別名がある。金盞花の名は漢名に由来するが、花と色を金の盃にたとえたものであろう。切花として利用されるが、中世ヨーロツパではハーブとしての用途が多く民間薬、食品の色づけなどにも用いられた。「雨垂の泥にさびたり金盞花 松 菊」「金盞花いよいよ金に昼深し 田村木国」「金盞花淡路一国はれにけり 阿波野青畝」「仏花たることに輝き金盞花 文狭夫佐恵」「金盞花あまりし命何なさむ 角川源義」「島の太陽海に反射す金盞花 松崎鉄之介」「太陽に空洞のあり金盞花 磯貝壁蹄館」「雨を堪へて金盞花うつむかず 片山由美子」「波音のいちにち高し金盞花 水田光男」「父の厄はくもり時々金盞花やまのみどり」「金盞花眼を病む人に歩をあわす 山田文男」。(金盞花とつてあがる踏石金盞花 ケイスケ)
馬酔木;あせぼ;あしび;あせぼ;あせみ;あしぶ;花馬酔木;ツツジ科の常緑低木で我国の固有種。樹高は1~2メートル程度.稀に3~4のものが山に自生する。3,4月頃、清楚で品のある白い壺形の小花を枝先に多数総状に垂らす。葉や茎にァセボトキシンを含み、牛馬が食べると酔ったようになるので馬酔木と書く。かつてその毒成分を農作物の害虫駆除に利用した。乾燥した山地を好み、奈良公園のほか富士五湖周辺に多い。木の姿がよく、庭木や盆栽でも観賞される。 芭蕉木咲くや奈良の古山かぐわしう 松根東洋城」「馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ 水原秋櫻子」「馬酔木より低き門なり浄瑠璃寺 水原秋櫻子」「馬酔木野やかしこ法相ここ華厳 阿波野青畝」「馬酔木咲く丘は野となり山となる 山口波津女」「花あしび朝の薬に命継ぐ 角川源義」「二月堂三月堂も馬酔木咲く 今川凍光」「花馬酔木天蓋にせし石仏 磯野充伯」「里坊の主は若し花馬酔木 寺井谷子」「花馬酔木小暗き奈良の骨董屋 鎌田和子」「風立ちて水音変わる花馬酔木 玉木春夫」「花馬酔木われ瞑想の椅子の欲し 小宮山 勇」「あせび野の落暉鹿呼ぶ声しぼる 水谷岩男」。(ツツジ咲く我家の庭は寒さかな ケイスケ)
マンサク(万作科)花言葉は、神秘・山地に自生するマンサク科の落葉代表低木。高さ3メール余り、日本固有の樹木。花は線形の縮れた黄色い四つの花弁が特徴。余寒の続くなか、他の花のように花をさかせる。それゆえ、まず咲くが訛って「まん咲く」の名がついたともいわれる。この花が手足を伸ばしたように広がる格好で群がり咲くことから、穀物の「豊年満作の満作に見立て、その名がついたともいわれる。はは止血在になる。「まんさくや春の寒さの別れ際 籾山梓月」「まんさくの淡さ雪嶺のかざし見て 阿部みどり女」「まんさくに滝のねむりのさめにけり 加藤楸邨」「空澄みてまんさく咲くや雪の上 相馬遷子」「まんさくの黄のもじやの世界かな 原田 角」「まんさくに水激しくて村静か 飯田龍太」「谷間谷間に満作が咲く荒凡夫 金子兜太」「まんさくの黄のなみと暮れにけり 古館曹人」「まんさくが咲けばこけしの瞳を思ふ 青柳志解樹」「まんさくや遠濁りして峡の空 小笠原和男」「まんさくの花びら縒を解きたる 仁尾正文」「谷こだましてまんさくの日和かな 小島 健」「まんさくや人立ち去れば日と月と 岸本尚穀」「おほかたは追慕に燃えて銀朗ばい 山本つぼみ」「金蠟梅の散りさうな咲きはじめ 和久田隆子」「まんさくの花いつ見ても乾きゐる 高田正子」「まんさくに銀嶺の風まっしぐら 立川華子」「まんさくは印度舞踊の手のかたち 穂刈富子」「万作や万葉仮名の八一の書 田部 緑」「まんさくや祝言一つに村の沸き 岩崎すゑ子」「金狼梅や藍をいたはる藍染師 古賀寿代」「まんさくのちじれぐあひにあいにゆく 岡部矩子」「まんさくや墓の百基はみな木地師 今井啓次郎」「一本のマンサクのこと幾日も 宮地英子」。(まんさくの神秘はすべて余寒かな ケイスケ)
アザレア;西洋躑躅(ツツジ科)花言葉は、節制、愛の楽しみ。山躑躅;米躑躅;雲仙躑躅;霧島躑躅;蓮華躑躅;琉球躑躅;曙躑躅;三葉躑躅;八塩躑躅;大紫;岩躑躅;あざれあ;深山躑躅;五葉躑躅。ツツジ科ツツジ属の常緑または落葉性低木の通称。欧米では落葉性の種が多い。ツツジの種類は非常に多く野生20種以上、園芸品種は数百種にのぼる。山野に自生し、また観賞用のためにもうえられる。花は漏斗状の合弁花で先が五~八裂し、晩春から初夏にかけて紅、緋、紫、白など多彩な色がみられる。開花すると蘂が長く突き出るのが特徴。つつじばな(筒状花)の略、花がつぎつぎ咲くのでツツジサキ(続咲木)ほかツツジの名の由来は諸説ある。「花をしぞ思ふほの赤っゝじ 守 武」「躑躅生けてその陰に干鱈割く女 芭 蕉」「さしのぞく窓につつじの日あしかな 丈 草」「餅ほめて這入るは茶屋のつつじかな 許 六」「躑躅咲くうしろや闇き石灯篭 藻 隣」「旅籠屋の夕くれなゐにつつじかな 爽 太」「花稀に老いて木高きつつじかな 大 祇」「つつじ野やあらぬ所に麦畑 蕪 村」「つつじ咲きて片山里の飯し 蕪 村」「つつじ咲いて石移したる嬉しさよ 蕪 村」「盛りなる花曼陀羅の躑躅かな 高浜虚子」「紫の映山紅となりぬ夕月夜 泉 鏡花」「うつうつと大嶽の昼躑躅咲く 飯田蛇忽」「庭芝に小みちまはりぬ花つつじ 芥川龍之介」「庭芝に小みちまはりぬ花つつじ 芥川龍之介」「花びらのうすしと思ふ白つつじ 高野素十」「日の昏れてこの家の躑躅いやな色 三橋鷹女」「吾子の瞳に緋躑躅宿るむらさきに 中村草田男」「山っゝじ照る只中に田を墾く 飯田龍太」「牛はなつ蓮華つつじの火の海へ 青柳志解樹」「椅子向けてれんげつつじや高嶺晴 伊藤敬子」「大つつじ絢爛として沼暮れる 松本夜詩夫」「アザレアを店に飾りてははきもの屋 青柳はじめ」「つつじ散る池面に言葉置くように 菅沼芙蓉」。(鬱の日の沸点にゐて緋の躑躅 けいすけ)