キブシ(木五倍子;花五倍子)花言葉は、出会い。高さ2,3mになる落葉低木。3~4月頃、葉に先駆けて穂のようになった花を沢山垂らす。花序は4~10㎝で雌雄異株。一つ一つの花は鐘形で淡黄色、雌花は緑色を帯びる。谷間でよく見かける花である。「谷かけて木五倍子の花擦れ咲 飯島晴子」「木五倍子咲くや地図には載らぬ道祖神 北澤瑞史」「雨ながら十々里が原の花きぶし 古館曹人」今日は本州全土が終日雨。春雨は古くからしっとりとした趣なあるものとして詠まれてきた。春霖は数日間降り続九春の雨、植物の芽葺くには、もってこいの雨。「春雨の上がるともなき明るさに 星野立子」「晴れぎわのはらりきらりと春時雨 川崎展宏」(春雨は 終日暗く なりにけり ケイスケ)
ムラサキケマン;紫華鬘;藤牡丹;黄華鬘;紫華鬘;鯛釣草(ケシ科)花言葉は、あなたの助けになる。観賞用として、庭園などに植えられる。晩春心臓の形をした桃紅色の扁平な花が総状花序に垂れて咲く。葉が牡丹に似て、それよりは小さい。花の形が仏具飾りに似てるところから名付けられた。鯛釣草の名は、垂れ下がった葉が鯛を釣り上げるのに似ることによる。中国原産。「ほとけにも九品の列や花鬘草 清水基吉」「分去れや風分けきえず華鬘草 池上樵吉」「けまん咲く経消えがちに殉教地 桂 樟蹊子」「黄華鬘の立ちそよぐ雨黄なりけり 堀口星眠」「渡岸寺さまへむらさきけまんゆれ 加藤三七子」「鯛釣草片身づつ散る夕まぐれ 山崎ひさを」(けまん咲き ゆれているなり 九品仏 ケイスケ)九品佛は世田谷区奥沢七丁目 浄真寺で当家の墓地がある寺。
桃(バラ科)花言葉は、気立てのよさ。単に桃といえば花でわなく実のこと。大型の球形で、香り高く、果汁が多く甘い。夏から秋にかけて出回る。表皮ニビロード状の細毛が蜜生。水蜜糖から多くの改良種が生まれた。桃の花の色は淡紅色、緋色、白色など。一重菟八重がある。『万葉集』ころからその美しさは愛されて、古くは中国や日本では邪気を祓う霊力があるとされ珍重された。単に桃と言えば実のことをいう。「匂ふとも見えずゆかしや桃の花 樗 良」「故郷はいとこの多し桃の花 正岡子規」「海女とても陸こそよけれ桃の花 高浜虚子」「人麻呂の石見を見たし桃の花 森 澄雄」「山国の一村一寺桃の花 木附沢麦青」「緋桃咲く何に汲みても水光り 岡本 眸」山梨県甲府盆地はまもなく
桃の花で一色になるだろう。(甲斐の国 山一面に 桃の花 ケイスケ)
桃の花で一色になるだろう。(甲斐の国 山一面に 桃の花 ケイスケ)
タチツボスミレ(スミレ科;スミレ属)花言葉は、つつましい幸福。山野にごく普通に生える多年草。地下茎は短く、木質化して横に這う。茎は枝分かれして株を作り、高さは5~15㎝。花のあと更に伸びて30㎝に達する。根性葉は長い柄があり、心形で長さ1~4㎝。茎葉は上部では三角状となる。托葉は被針形で、縁は櫛の歯状に深く裂ける。花は径1.5~2,5㎝で、普通淡紫色だが変化が多い。距は長さ5~8㎝唇弁に紫のすじがある。同属は33種に及ぶ。概して高山に咲くタカネスミレ(北ア白馬岳)ニオイタチスボスミレ(群馬県榛名山)ナエバキオスミレ(谷川岳)は特に美しい。「菫程な小さき人に生まれたし 夏目漱石」「山路来て何やらゆかしすみれ草 芭蕉」「大和」よりヨコモツヒラカサスミレサク 川崎展宏」「すみれ束解く光陰こぼれ落つ 鍵和田柚子」(菫野に 行きて菫に 包まれん ケイスケ)
弥生MARCH。騒がしい三月が とうとうやつてきいた 風と雲と変わりやすい空をつれて 疾風の走る音が聞こえてくる 雪の谷 いま吹きすぎてゆく ほめ言葉として おまえを 荒々しい嵐の月と 呼ぶ者はいない だが いかに風がすさんでも 私には 好ましい月なのだ なぜなら おまえは 北の国に 輝かしい太陽をもたらし あの優雅な行列を従えて やってくるからだ そして おまえの疾風と嵐の日々にあっても 風はかわり おだやかに温かく 空が五月の青みを帯びるとき あの長い光輝く夏の日はほほ笑むだろう ブライアント。「カントリー.ダイアリーより」
ハハコクサ;母子草(キク科)花言葉は、いつも思う 優しい人。路傍や田畑で見かける越年草。春の七草の「御行」として七草粥にする。「老いて尚なつかしき名の母子草 高浜虚子」「法然の国に来てをり母子草 大峯あきら」「我しらぬ母の青春母子草 寺井谷子」「母子草焦土は今も草の底 田川飛旅子」(宮城野に 芽生えを待り 母子草 ケイスケ)
ハハコクサ;母子草(キク科)花言葉は、いつも思う 優しい人。路傍や田畑で見かける越年草。春の七草の「御行」として七草粥にする。「老いて尚なつかしき名の母子草 高浜虚子」「法然の国に来てをり母子草 大峯あきら」「我しらぬ母の青春母子草 寺井谷子」「母子草焦土は今も草の底 田川飛旅子」(宮城野に 芽生えを待り 母子草 ケイスケ)
2月29日閏年,4年置きにしか訪れない今日新暦二月の終わり、短い月が慌ただしく過ぎてゆく感慨と同時に、寒さがゆるみ春本番が来ると期待していたところ、深夜から降り出した今年2回目の雪は、何年振りかの大雪となり、ようやく午後3時になつて止んだ。ベランダの壁幅18㎝の上に積った雪の厚さは10㎝であつた。今日の夕刊には色々な記録が出そうだ。(2月尽 木々も歩道も 雪かぶり ケイスケ)
2月29日(閏年)今日の誕生日の花は杉(スギ科)花言葉は、雄大。スギは常緑高木。松同様、雌雄同株。花は米粒状をなし枝先に群生する。葯が開くと黄色い花粉が風にのって飛散する。雌花は小球状で緑色をしているので目立たない。杉は建築用として日本全国で広く植林されてきたため、花粉症の人がふえるなど、現在では杉花粉公害が問題になっている。建材としての合板などの加工技術も進んで、杉の素材を敬遠された時代変化や、築林には、人手が掛り経費が高く、採算が合わない為、林業家が放置して為に山の荒廃が目立つ悪循環の傾向にある。「つくばいにこぼれ泛めり杉の花 松本たかし」「ただよへるものをふちどり杉の花 富安風生」「海へ飛ぶ勿来の関の杉の花 堀 古蝶」「馬の首垂れて瀬にあり杉の花 小沢 實」「杉が咲き鼻の大きな磨崖仏 菖蒲あや」「千年の杉の花粉を浴び詣づ 滝 峻石」。4年に一度の閏年に今朝は明け方より雪が降り数センチ積もりそうだ、さる23日にも雪が降り、今年は2月に2回も雪が積もる。「うつくしきはだれ(班雪)の光野に競ふ 堀口星眠」「はだれ野に朽ちて簓の仏かな 小原啄葉」。(春雷を 伴い来る 春の雪 ケイスケ)
フリージア(アヤメ科)花言葉は、潔白、無邪気。細い花茎に小さなユリのような形の花を5~10個ほど並べて咲かせる、誰でもうっとりしてしまう素晴らしい芳香も特徴の一つ。清楚さと明るさを備えた早春らしい花。花色は、白、オレンジ、ピンク、紫などいろいろ。なかでも黄花は、陽光を集めたような陽気な雰囲気を持つているためによく好まれる。新しい改良品種のオレンジや濃桃色のものは、残念ながら香りはさほど強くありません。名前はどちらもドイツの医師フリーゼちなんだもので、英名も学名も同じ。「吸入やみつめどほしのフリージャ 石田波郷」「フリジアにかひなきことは言わでけり 中尾白雨」(香りもち あでやかなりし フリージャ ケイスケ)
クロッカス(アヤメ科;春サフラン)花言葉は青春の喜び、堅実。ヨーロッパ原産で、高さ10㎝程度。可憐な6弁の花を咲かせる球根植物。ヨーロッパ各地では、春の訪れとともに咲き、季節の移り変わりを人々に知らせてくれる花として愛されている。ギリシャ神話では、美しい青年クロークスが死に、女神フローラが哀れん黄色い花に姿を変えたのがこの花だとされている。観賞用の花で、酒類によつては、白、紫のどもある。スパイスのサフランは、秋咲きで、橙色染料や薬となる。この花の仲間。「日の庭に愛語撒くごとクロッカス 下村ひろし」「クロッカスいきなりピアノ鳴りだしぬ 宮岡計次」「並びいて日向日陰のクロッカス 本井 英」「尖塔の空晴れわたりクロッカス 大木さつき」(雪残る 畠の際の クロッカス 春の訪れ 叫ぶがごとし ケイスケ)
クロッカス(アヤメ科;春サフラン)花言葉は青春の喜び、堅実。ヨーロッパ原産で、高さ10㎝程度。可憐な6弁の花を咲かせる球根植物。ヨーロッパ各地では、春の訪れとともに咲き、季節の移り変わりを人々に知らせてくれる花として愛されている。ギリシャ神話では、美しい青年クロークスが死に、女神フローラが哀れん黄色い花に姿を変えたのがこの花だとされている。観賞用の花で、酒類によつては、白、紫のどもある。スパイスのサフランは、秋咲きで、橙色染料や薬となる。この花の仲間。「日の庭に愛語撒くごとクロッカス 下村ひろし」「クロッカスいきなりピアノ鳴りだしぬ 宮岡計次」「並びいて日向日陰のクロッカス 本井 英」「尖塔の空晴れわたりクロッカス 大木さつき」(雪残る 畠の際の クロッカス 春の訪れ 叫ぶがごとし ケイスケ)