■九月コメント
2717:秋風に昼寝もできず慌し洗濯物の温き夕暮れ 風蘭
秋の日は短いですね。 もぐら
けふ明日は洗濯せよ、とテレビ言ふ。但しイラスト主婦しゐるなり。 ○もぐら
2716:疑のこころ浮きつ沈みつ持て余しふと見上げれば満面の月 風蘭
なかなかフランクになれなくて。 もぐら
何億年浮かびゐるかは知らねども、月の笑ひしことあり、と聞かず。 もぐら
2715:瞳閉ず一瞬の間も時は過ぎ流るる星に夢を盗まる 船坂圭之介
夢は儚いです。 もぐら
足元を見ずにゐたれば、誤用とふ落し穴にぞはまりたりける。 ○もぐら
2714:俗世(ここ)からの出口のごとく闇に明く満月を閉じひとり眠らな 船坂圭之介
吸い込まれそうですね。 もぐら
お父さん、お月様消すリモコンは何処にあるの、と。可愛げも無し。 もぐら
2713:緋のいろに染まるこころや哀別の楽とし聴かん 遠き夕雷 船坂圭之介
今年は夕立が多かったです。 もぐら
ひとしきりごろごろ鳴りて去りて行く後に、秋風吹き入るるなり。 もぐら
2712:ひとなつをまた流しゆけ夜を徹ししとどわが血のごとき濁流 船坂圭之介
夏休みも終わって。 もぐら
再びは蘇ることなき悲しみの汚濁の街を、けふは去りなむ。 もぐら
■九月詠草