kei's anex room

日々の歌日記(硲 比呂介)http://blog.goo.ne.jp/hiro5713 の別館です。

五月十六日(月)歌会終了

2005-05-16 08:49:50 | Weblog
makoさん。
本当に有難う。疲れたことと思います。何の手助けもできなくて心苦しく思っています。
そこへ又、私事まで持ち込んで・・・申し訳ないの一言です。
私の方は、なんとか不満足ながら校了し、投稿用に仕上げました。
三十日が締め切りですから、(しかも八月号分!!)やっぱりnetの味を覚えると、誌上に上げるのはカッタルイですね。私的なブログでも、毎日見てくれる常連?がいちにち二十人以上有ると知ると、迂闊に書けません。(歌人論を書いている時は四十人を超していました)。
毎日の作歌が時にシンドイけど、その人たちの為にも頑張らなくっちゃと思います。
 歌会、正直、楽しかった。皆さんの様子もおぼろげながら解かって来たし。
 ご苦労様でも又お願いしますネ。
 口語歌、うまく出来ません。諦めます。

五月十四日(土) 再投稿用原稿

2005-05-13 22:51:43 | Weblog
色々考えて下記の歌にしようかナと思っています。ご面倒ですが、ご意見下さい。

*花あかね野火のごとくに寄するとも酔いぬ掻痒感という美酒

*葛藤のわが傍らにひた寄りて夕茜そのさむき色濃く

*執着のあまたを捨ててなお残る思いを傷のごとく労わる

*損ないのかく多くして生くる身の初夏夕陽(せきよう)に酔うことの是非

*とめどなき初夏の時雨に差す傘の影ぞわが占有の領域

*夜間ふと双耳抜けゆく音の在り闇に失うものはかそけし

*輝かにあれ初夏の陽よ淡き虹のごとき余情をわが恋えばなお

*倶に死すこと能わねば倶に生くことなおさらに肌緊まる夜

*午後の陽の差す鮮魚店 存念のままに切り売る生命いくばく

*ほしいまま泪は在りぬとおやまのかなたくれなゐ色の過去形

*月二分を欠く夏の夜の穏しきに浮かび来るかの白きくるぶし

*夏の夜疾く更くるべし只恋わむ触るる能わぬいさらゐをこそ

*先駆けてゆく雲のした黄昏を恋う身しみじみ老ゆるさみしさ

*喘鳴にあかときのゆめ刺されたる日の鬱屈へ霧ふかく染む

推敲よろしくお願いします

2005-05-13 08:18:28 | Weblog
これから磨きあげてd出稿します。これが何時もの手順なのです。

いわば,此処は未だメモ書きに過ぎません。makoさんだから、安心して晒して居るわけ。

とほほ・・・お笑いください。そして、見るべき奴があれば、ご意見お聞かせ下さい。

p.s
本館のほうの"今日の歌”に、いい奴があればご推薦下さい。口語混じりはどうも苦手です。

この前のページにほんとの原石が有ります。よろしく。


五月十二日(金)投稿用の選歌

2005-05-12 23:32:39 | Weblog
ナイル編(推敲後)遠き日の恋

*わがかげを消すがごとくに陽はもはや力失せつつ煙景に入る

*春の虹微細(かぼそ)かりけり遠やまに木霊を受けていまし消ゆ 色

*青澄めるはるの陽のもと抒情詩を啄ばみいるは山鳩か はた

*ふかき闇の孕む悲の色耐えがたくトルソーひとつ傍らに置く

*肌は必ず婚姻色に染むべきぞ初夏のあせまみれなるランナー

*脳漿の腐(くた)れゆくまま年旧りてカナリヤはなおうたう恋うた

*差す足も抜く足も措き薔薇一花いただきて去るおそはるの庭

*この三夜無為に座し居し一脚の椅子壊れたり我が負荷を載せ


*女(ひと)ひとり影薄く立つ白き炎(ひ)のごとく噴き上ぐ滝を背にして

*味うすき透析食に馴れがたく 思うこれ 飼料にあらずや


氷原編(推敲後)還らざる恋

*卯月夜の雨 音も無く多からぬ生命の時を刻むがに降る

*明日という余白をともに埋むべく卯月の風に載りて汝よ来よ

*風わたる春のひと日ぞ華やげるはるか過し日の人よ顕ちませ

*受話器からつねに変わらぬ声のしてふと涙ぐむ 君に幸あれ

*一瞬のゆめに顕ちたり かのほそき弥勒菩薩の指まざまざと

*綺羅なして過去よりはしり来る女達の粧いめくるめく罪業(つみ)

*みずからを惜しむ心に抱え来て投げ衝てもせず未練なり 恋

*さくらへの思いあまたに逝く春やひとり宴ののちの 倦怠

*昨夜の人常に若かり過去という美しきワインに酔うて見し夢

*喝采の多かればとて真夜深きパントマイム疾く終わるべし


makoさんの推敲そのまま頂いた歌も多いです。有難う。

透析食の歌、わざと字足らずです。塚本さんにあったのですが、一見(一読)字足らずに気が付かず

ああこう言う手もあったかと感心した覚えがあって、これ作ったのですが、makoさんを目眩ます

ことは出来なかったですネ(笑 それと二十七字の縛りが字面と矛盾するし、もう一考。

色々有難う、大感謝です。これからも見捨てないでネ

未発表の新作(同人誌・結社誌への投稿用)

2005-05-12 12:55:07 | Weblog
*掌ににぎる汗しきりなり峡谷(たに)を為す生命線を深くえぐりつ

*女(ひと)ひとり凛と佇ちたり白き炎(ひ)のごと噴き上ぐる滝の真下に

*吾とともに運ばれ来たる胸中の一つの憤懣パソコンに投ぐ

*夭折と言えぬ齢(よわい)に逝きたるに妻の残せしものの若さよ

*そらんじて言えなくなりぬ女(ひと)に寄せ遠い五月に詠みしかの歌

*滞る食と睡眠 欲ふたつ ひとつ残れるものもあやうし

*一脚の椅子壊れたりこの三夜を無為に座し居しわが負荷を載せ

*味うすき透析食に馴れがたく思うこれ飼料(えさ)にあらずや

*紺碧の空ゆ墜ちくる謂のごと蔦薔薇の棘深く掌を刺す

*黄昏のいのち惜しらに散る花の鼓動いつしかわが掌に移る

*歳月に何や意義ある吾・汝ともに消しき来たる灯の数知れずして

*差す足も抜く足も措き薔薇一花頂きて去る春の夜の庭

*脳漿の腐(く)たれゆくまま年老いてカナリヤはなお唄う恋い歌

*昨夜(きぞ)逢いしひと若かりき過去という美(は)しきワインに酔うて見る夢

*花へ遺る思いあまたに逝く春やひとり宴(うたげ)ののちの倦怠

*みずからを惜しむ心に抱え来て投げ衝てもせず未練なり 恋

*一瞬の夢に顕ちたりかの細き指まざまざと弥勒菩薩の

*葛藤のすでに消えたり過ぎ去きは淡きひかりに溶け入りて去る

*Telの声つねに変わらぬ優しさにふと涙ぐむ 君に幸あれ

*風わたる春のひと日ぞ華やげる遥か過し日のひとよ顕ちませ

*喝采の多かればとて真夜深キパントマイムは疾く終わるべし



五月十一日(水)

2005-05-11 16:51:33 | Weblog
今日は体調悪い。昨日の除水が堪えた。

写真、誤解される?

解からないかなあ。

今シュンの”はせきょーん”です。柄にもなくfanで、

これは、最新映画の宣伝で、後ろの男は悔しいけど、何とか言う

映画監督です。

写真の載せ方が解からずに、手探りしいたずらしたのです。

アメログの表紙の当りから失敬したのです。

残念でした。(笑

五月十日(火)今日の口語歌

2005-05-10 18:33:06 | Weblog
*「あいつが・・・」と君なにげなく言う唇(くち)にそっと口寄せ・・やっぱりやめた

*擦れ違いざまに「好きだ!」と言ったこと昨日のように夕焼けがある
           ・・・と言った日のような夕映え今日もしている

*何しても詮無いことと思う日の靴はずっしり足に重たい

*何時の間に七十年を越したのか桜散れ散れ残る葉ひかれ


*今朝もまた噛み付いたままピッタリと動かぬ気かよ このファスナーめ!  

五月六日(金) 今日の口語歌

2005-05-05 23:31:51 | Weblog
*何処までも孤独な夜の静けさに呑みこまれそうな私が居る

*筆癖など凡そわからぬPCのメールの活字 君の香がして

*朝夕と確かめて見て服替えるやっぱり君のメールを見なきゃ

*あれこれと巡る想いに惑わされこころの隅がふっと欠けゆく

*儚げとわたしのこころが呟いた 透析器の調子よくない?

口語歌特集

2005-05-04 22:09:56 | Weblog
五月五日(木)

*君にある生理ボクには無い理性 やっぱり結ばれない二人だね

*春風に載せてやります嘘と言うほんの少しのわたくしの愛
(推敲後)
*春風に預けて置こう嘘一つ ほんの少しはホ・ン・トだけれど

*花嫁の涙がひかる指光る隣りの旦那のおでこがひかる

*まんまるい顔を並べてモンゴール系で御座い。と笑う両親 
(推敲後)    
*まんまるい顔を揃えてモンゴール系でござい。と笑う両親
*恋という魔物は怖い・・なかぞらに為す恋ばかり何故かこの身は
(推敲後)
*恋という魔物 また来た!なかぞらに為す恋ばかり何故かこの身は(再考?)




まこさん気づいているかな?角川短歌一月号の田中 なにがし氏の歌

@十進法で「好き」と言ふのと二進法で言ふのとの差をくちづけで言ふ

 偶然だけど二進法の恋が重なって見えますネ