◇一度読んでみたい本です。
『痴呆論』
三好春樹:著
発行:雲母書房 A5判 上製
定価:2,500円+税
ISBN978-4-87672-279-2 C0036
紹介:『痴呆論』が新装増補版になりました。医療による痴呆分類やバリデーションなどの心理的アプローチを批判し、介護からの三分類と痴呆ケアの七原則を提案する。問題行動への対応法も詳述。どんなに重い呆けでもなんとかなる!人間学の深みと現場の楽天主義から生まれた新しい痴呆ケア。介護からの痴呆三分類やケアの七原則を紹介しつつ、徘徊、異食、弄便など個別問題行動への対応法も詳述。
目次:
介護の強み―まえがきに代えて
第Ⅰ部 痴呆とはなにか― 介護からの見方
第一章 医療的痴呆論批判
第二章 バリデーションの限界と問題点
第三章 介護の立場と竹内三分類の人間学的根拠
第Ⅱ部 痴呆ケアの七原則序 なぜ「七原則」なのか
第一章 原則① ― 環境を変えない
第二章 原則② ― 生活習慣を変えない
第三章 原則③ ― 人間関係を変えない
第四章 原則④ ― 介護をより基本的に
第五章 原則⑤ ― 個性的空間づくり
第六章 原則⑥ ―一人ひとりの役割づくり
第七章 原則⑦ ―一人ひとりの関係づくり
第Ⅲ部 タイプ別問題行動と関わり方
序
第一章 葛藤型の問題行動と関わり方
第二章 回帰型の問題行動と関わり方
第三章 遊離型の問題行動と関わり方
第四章 その他の痴呆の問題行動と関わり方
第Ⅳ部 問題行動への対応法
第一章 問題行動の原因を生活のなかに探す
第二章 物忘れとお漏らし
第三章 介護拒否、帰宅願望
第四章 徘徊
第五章 被害妄想、嫉妬妄想
第六章 暴力行為
第七章 異食、弄便
第八章 性的異常言動
増補一コトバを換えたってキリがない
増補二 βアミロイドの沈着をめぐって向き合うより並んで座る
―あとがきに代えていま、なぜ「痴呆」論なのか
―増補版のあとがきにかえて
著者プロフィール:三好春樹(ミヨシハルキ) 1950年、広島県に生まれる。九州リハビリテーション大学校卒。生活とリハビリ研究所所長。全国各地で「生活リハビリ講座」を開催。また個人編集の生活リハビリ情報誌『Bricolage(ブリコラージュ)』を発行。著書に『じいさん ばあさんの愛しかた』(法研)『老人介護常識の誤り』(新潮社)『〈老い〉の現在進行形』(春秋社)『男と女の老いかた講座』(ビジネス社)『関係障害論』『ブリコラージュとしての介護』(雲母書房)ほか、共著に『〈老い〉の現在進行形』(吉本隆明との共著・春秋社)『老人介護とエロス』(芹沢俊介との共著・雲母書房) がある。また監修・著者を務めた『完全図解新しい介護』(講談社)がある。
2010年は、この放送を聞くことにする。正直言って、「古事記」を一度も読んだことはない。皆さんも読んだことはないが、書名は知っていると言う本は、多いと思います。特に古典に類するものに多いのではないでしょうか。残り少ない余生にこの分野に時間を割いていきたい。
放送:木曜 20時30分~21時00分(ラジオ第2)
再放送:金曜 10時15分~10時45分(ラジオ第2)
「古事記への招待 」(2010年1~3月)
講師:三浦 佑之(立正大学教授)
『古事記』は、アマテラスオオミカミやスサノヲノミコトなどの神々や、ヤマトタケルらの若き勇者の冒険や恋などの物語を語り伝える神話の書として知られています。『古事記』の「文学としての魅力」とは何か、物語を紹介しながら、考えていきます。 (※番組では講師の口語訳本を中心に引用しています)
放送日 再放送日 内容
第1回 1/7 1/8 「古事記の成立」~神話や歴史を記述すること
第2回 1/14 1/15 「人間の誕生と死」~神話はなぜ語られるか
第3回 1/21 1/22 「アマテラスとスサノヲ」~高天の原の物語
第4回 1/28 1/29 「オホナムヂの冒険」~出雲の神々の神話
第5回 2/4 2/5 「服属を誓う神々」~国譲り神話
第6回 2/11 2/12 「天から降りてきた神々」~天孫降臨と日向三代の
神話
第7回 2/18 2/19 「東への道」~初代天皇をめぐる物語
第8回 2/25 2/26 「サホビコとサホビメ」~兄と妹の恋物語
第9回 3/4 3/5 「漂泊するヤマトタケル」~天皇になりそこねた御子
第10回 3/11 3/12 「ホムダワケとオホサザキ」~五世紀の大王たちの
物語
第11回 3/18 3/19 「マヨワとツブラノオホミ」~滅びゆく御子と臣下
第12回 3/25 3/26 「凱旋するオケとヲケ」~シンデレラ・ボーイの物語
三浦 佑之(みうら・すけゆき)
昭和21年三重県生まれ。成城大学大学院博士課程修了。古代文学、伝承文学研究専攻。2003年『口語訳 古事記』(文藝春秋)で第1回角川財団学芸賞を受賞。千葉大学教授を経て現職に至る。〈主な著書〉『村落伝承論』『浦島太郎の文学史』(五柳書院)、『古代叙事伝承の研究』(勉誠社)、『昔話に見る悪と欲望』(新曜社)、『万葉びとの「家族」誌』(講談社)、『神話と歴史叙述』(若草書房)、『古事記講義』(文藝春秋)、『日本古代文学入門』(幻冬舎) など。現在ウェブ上で「神話と昔話 三浦佑之宣伝板」を運営し、古代文学・伝承文学関係の論文や資料を公開中。
少くして学べば、則ち壮にして為すあり。
壮にして学べば、則ち老ゆとも衰えず。
老いて学べば、則ち死すとも朽ちず。
『言志晩録』60) 佐藤一斎
このブログを書く動機を見事に言い当てている。
「老いて学べば、則ち死すとも朽ちず」
こんな名言を偶然ネットで見つけた。
熊本県菊池市の開業医が開設しているHP(『楽しいことわざ教室』)のトップで見つけた言葉だった。興味のある方は、是非、ご覧いただきたい。平成13年9月にオープンし、現在までに、100回にならんとする月例会を開いているとのことだ。
継続は、力なりを実践している会だと関心した。
wikipedeaで調べてみると佐藤一斎という江戸時代末期の儒学者の言葉とのこと。また、この言葉を改めて有名にした人が、小泉元総理ということもわかた。2001年5月の教育関連法案の審議中に「言志四録」についてふれ、「三学戒」の知名度が上がったとも書いてあった。小生は、今日まで、こんな書物が存在していることを知らなかったし、こんな名言も知らなかった。
早速、市立図書館のネット検索で、蔵書の有無を確認し、借りに行った。「人が動くリーダーの座標 佐藤一斎『言志四録』に学ぶ」(新井恵理著・グラフ社刊)のはしがきの中に、「偶然目に入った一行が人生の一隅を照らしてくれる--一斎の言葉には、そんな魅力あるのです」と、そのひとりに私はなったのだ。