時の狭間で・2

現在・過去・未来・・・時の狭間の出来事を・・・

アース

2008年02月02日 | 映画
「アース」人間が一人も登場しない。主人公は地球だ。

北極から南極まで縦断しながら地球上の生命の営みを淡々と映し出す。
5年を掛けたというその映像は、CGなどでは表せない本物の迫力に満ち
そして圧倒的に心に迫ってくる。

いったいどうやって撮影したんだろうと首をかしげる鯨や象たちのアングルや、
ヒマラヤを越える鳥たちの姿・・・・素晴らしい映像だ。

この地球に人間が登場しなければ、美しいままの自然の営みを続けられたろう地球の
声無き声が今ならまだ間に合うと迫ってくる。


これを観ると、人間は地球に発生した癌ウイルズに思えてくる。
癌は自らを増殖させる事によって主体を死亡せしめ自らの死を招く。増殖そのものが
自殺行為なのに止む事は無い。

地上の人間は地球の癌ウイルスのまま終わるのであろうか?
そんな事を考えさせてくれる映画であった。小中高生にお勧めしたい。