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おフランス留学記~パリやのに

おフランスはパリ近郊のHECなるビジネススクールに留学し、MBAをこころざす筆者の日記。

浦島太郎

2005年09月22日 00時31分24秒 | おフランス生活
海外にいると日本に関しての情報が比較的入りづらいため浦島太郎状態になっているのではないかとたまに思うことがある。

いちおうgooやyahooなどのニュースはだいたい毎日チェックしているので日本の主要な話題はカバーしているつもりだが(インターネットが無い時代は本当に浦島太郎になっていたことだろう)、裏を返せばこの1年間の僕の日本に関する知識はyahooやgooのニュースの編集者のさじ加減ひとつに委ねられていることになる。

だから当然漏れもあるだろうし、重要なニュースとそうでないニュースとの濃淡がつきづらい。たとえば「自民大勝」というようなニュースと、杉田かおるが夫に飛び蹴りをくらわして離婚したようなニュースとが同列に扱われているのだ。
それにニュースだけだとどうしても世の中の生き生きとした動きが伝わりづらいのも事実。ニュースにならない物事ってたくさんあるのだから。

そう思ったのは、こないだ「若者の間で方言がブーム」というニュースを読んだとき(こういう現象はたまたま記事にならないと僕には永遠に知りようがない)。帰国したときにそれが全国民的なブームになってたらどうしよう。
上司にあいさつするときは沖縄弁じゃなきゃダメとか、若い人同士で話すときは必ず語尾が「じゃけん」になるとか。

もし僕が日本で生きていくうえで知っておくべきクリティカルな変化があったらぜひご一報ください。

ところでテンプレートを変えました。季節も秋だし、僕が住んでいる村を連想させる絵だったので(これの3割引くらいのイメージですが)。

クリーニング

2005年09月14日 03時42分27秒 | おフランス生活
フランスに来てからクリーニングを出したことがない。
村にはクリーニング屋もないし、どこのクリーニング屋が良いんだかよくわからなかったからだ。
そうこうしているうちにまた冬が来てしまうので、重い腰を上げてウェブであれこれ調べて、パリ周辺でチェーンを展開しているクリーニング屋を見つけてそこへ持って行った。

ウェブで調べたところ、ドライクリーニングはそもそもパリで生まれたものらしく、今回僕が持ち込んだチェーン店のサイトも歴史を感じさせるような雰囲気。

しかし老舗だからといって品質が確かかどうか受け取ってみるまで分からないのがフランス。最後までハラハラさせられる。2~3週間でできあがるそうなので、仕上がり具合を見てあれこれまたコメントします。

9・11

2005年09月11日 00時09分54秒 | おフランス生活
何かと話題な衆議院選挙。
郵政民営化を巡っての解散総選挙というのは今ひとつスケール的に物足りないものがあるが、小泉さんにとっては宿願だろうし、ここで一挙に「抵抗勢力」を排除するチャンスなのだろう。
政治がらみの話題なので僕自身の意見や支持政党(あってないようなものだが)についてはここでは述べないが、政治的立場とは関係なくアタマにきたことが2つある。

①在外選挙、コラー!
僕はあらゆる選挙で毎回投票しているというわけではないが、今回は衆議院選挙でもあるし投票してみたい気にはなっていた。外国に在住していても大使館とかで投票できると聞いたことがあるのでwebsiteで調べてみると、何と3ヶ月前に事前登録していないと投票できないのである。
選挙することが決まってから投票まで3ヶ月も無いにもかかわらずこのような期間を設けることに一体どんな意味があるのだろうか。二重投票を防ぐとか、選挙区間の投票者の恣意的な移動を防ぐとか、いろんな言い訳があると思うが、こちらにはパスポートというものがあるのだし、もう少し何とかならないものだろうか。そんな下らない手続にこだわるより「一票の格差」を早く是正してほしい。それに事前登録が必要なんて、在仏日本大使館に在留届を出したときにも後にも一切案内がなかった(何のための在留届だろうか)。このような国民の基本的な権利に関する手続については、そちらから案内をするのが基本だと思うが違うだろうか、外務省。

②ホリエモン、コラー!
ホリエモンが立候補したことについていろいろと波紋があるようだ。「もっと政治をまじめに考えてもらわないと困る」とか「人気だけの客寄せパンダ(タレント候補)が立候補するなんて不届き千万」なんていうのが恐らく一般の保守的な反応ではないだろうか。
でも僕はちょっとこの意見とは異なる。国民の権利なんだから立候補したいならすればいい。もし「ふざけた」人物が選ばれたとしたら、それは投票者の責任で行った衆愚政治であるし、対立候補の力不足でもある。
しかし当選したなら社長をやめるべきではないだろうか。社長と国会議員と両方、というのは国民とライブドアのステークホルダー双方をバカにした考え方だろう。ニッポン放送のときの騒動と彼の言動は一体何だったのだろうか。株主がその気になったら彼は社長を解任されても文句がいえないところだ。
当選したらライブドアの株価が下落するのかな?それとももう織り込み済み?

ホワイトバンドデー

2005年09月10日 00時48分32秒 | おフランス生活
最近街で色とりどりのゴムバンドを腕にしている人たちをたまに見かけることがある。何にも知らない僕は、フランス人がまたセンスの悪い流行を始めたなあ、くらいにしか思っていなかったが、ふとWhiteband Dayをネット上で発見してその理由を理解した(意外とマスコミ露出が少ないように見えるのはなぜだろう?)。
日本では白いバンドだけなのかもしれないけれど、こちらではいろんな運動の目的に応じて何色もあるみたいだ(別に白一色でいいじゃないか)。

活動しているNGOにはいまいち怪しげな団体が入っているし、資金使途も不明確だし(寄付金詐欺との声もあるようだが300円だしほとんど原価だからまあいいじゃない)、そもそもアフリカの貧困問題自体ヨーロッパ諸国が過去に犯した過ちの尻拭いじゃないかと思わないでもない。
しかしアフリカで貧困に苦しんでいる人たちがいるのは事実だし、いろんなボランティア理念の最大公約数的なところで、まずは貧困に対する意識を高めて行動の一歩を踏み出そうとしているところだけは賛同できる。もちろんこの運動だけでは何の問題も解決しないことはもちろんのことだが。

ところでこういったチャリティー系のイベントにおける、中田などの有名人の役割は非常に大きい。こうしたイベントにまとわりつくNGOの放つ「うさんくささ」を中和して(覆い隠して)、幾分か普通の市民の手に取り戻してくれる気がする(写真は僕が好きなモデルのSHIHO)。

僕は全てのNGOが怪しいとは言うつもりもないし(実際僕はフランスの「国境無き医師団」(Médecins Sans Frontières)にふとしたきっかけで寄付を続けている)、中で活動しておられる方々は善意から行動しているのだと思うので素晴らしいことなのだが、
①運動が組織化した時点で外部にオープンではなくなる(カルト化)
②自分たちと異なる考え方を排斥する
③バランス感に欠け、ものごとの一面や一部からしか見ることができない
という傾向にあるため、「怪しい」オーラをまとってしまうのだろう。今回のプロジェクトのFAQをみるとこうした一般市民の不安や疑問に、わりと正直に答えようとする姿勢が見られるので僕は好感を持った(怪しく見せないための高等テクなのかも知れないが)。でも本当に怪しいNGOは本当にいなくなってほしいが。
僕はたいした力にもならないが、今後もがんばってほしい。

(イメージ)

2005年08月29日 02時36分00秒 | おフランス生活
日本の旅行会社のパンフレットを眺めていると、旅行先の写真の脇に

(イメージ)

って書いてあるけれど、あれってなんだろう?

「実際に行ってみたらこんなんじゃないかもしれませんよ。だから後で文句言わないでくださいね。」というメッセージなのだと思うが、「クレームされるのも嫌だからとりあえず(イメージ)って書いとけよ」風な社内の指導がなされて何でもかんでも(イメージ)って注をつけているような気もする。

しかし実際のクレーム事例ってどんなのなんだろう?非常に気になるところだ。

ところで明日から数日間、パリにお泊りツアーしてきます。特に目新しい場所に行くこともないかも知れませんが、帰ってきたらまた報告します。

文系の僕には

2005年08月28日 00時34分52秒 | おフランス生活
最近の(っていうか最初から)ITの進歩にはなかなかついていけないものがある。次から次へと新しい仕組みが生まれてきてネットビジネスを拡大させている。こうした仕組みは世の中を豊かにしているので結構なことなのだが、本当にユーザーフレンドリーになるまで僕にはとても付き合い方が図りかねるのでなかなか手が出ない。マーケティングでいうところのLate Adopterである。

でも根は新しいモノ好きな僕は、ふとインターネット上で目にしたとある仕組みに心引かれたのである。

それは
Podcasting(解説)

詳しいことはリンク先のウィキペディアにお任せするとして、要はラジオ番組をダウンロードしてパソコンやMP3プレイヤーで聞くことができる仕組み。専用のソフトがあれば定期的に新しい号をダウンロードしてくれたりもする。理系の人は知っていると思うけれど。
ラジオ番組なのでベシャリ中心だが(音楽はきっとややこしい著作権上の問題があるのだろう)、英語のニュースとかをダウンロードしてリスニングの勉強をするというのはなかなかいいアイデアかもしれない。

ただしiTunesをのぞいてあまりユーザーフレンドリーなソフトはまだない(僕はiTunesとiPodderというソフトをためしている)。だれかなんとかしてほしいなあ。

夏やのに

2005年08月15日 02時30分33秒 | おフランス生活
パリはめちゃ寒い。10月くらいの気温。いきなりひょうが降ってきたりするし(写真)。

というわけで明日からまたパリを脱出して旅行することにした。
行き先はCôte d'Azur(コート・ダジュール)。ニースに1週間弱泊まる予定。

夏の三大旅行の最後をしめくくる旅先を、フランスの手に委ねるのもいささか不安ではあるが(ストはやめてな)、一度くらいコート・ダジュールでヴァカンス気分してみるのもいいかなと思ったので決めた。
バジェットトラベラーなので今回もEasy Jet。早起きして座席争奪戦を勝ち抜こう。

というわけで帰ってきたらまたご報告します。

Paris Plage(パリ・ビーチ)

2005年08月11日 06時50分40秒 | おフランス生活
たぶん一昨年くらいに始まったイベントだと思うが、セーヌ川ぞいがビーチになっている。
砂がまかれ、デッキチェアや屋台が並んでまさに夏の雰囲気(写真はパリ市役所前のビーチバレーコート)。今年はブラジル年なのでブラジルをテーマにしているそうだが、あんまし感じない。

アイデアはなかなか素晴らしいのだが、砂がまかれているのはほんの一部であるなど、イマイチ中途半端で思い切りが足りず、しかも夏で人が少ないのでイマイチ雰囲気が出ていない。もうちょっとがんばってほしいなあ。

ところで今日でフランスにやってきてちょうど一年が経ちました。しかしあっという間でした。あと半年もすぐに経ってしまうんだろうなあ。

コレクション

2005年08月02日 01時39分26秒 | おフランス生活
僕は自分で言うのもなんだが、好奇心は旺盛だがたいへん飽きやすい性格だ。
なのでオタクには全然向いていない。
特定の趣味に入れ込むことはあまりないし、これといってコレクションに凝ったこともない(なのでオタクの人たちってすごいなあと素直に感心する)。

そんな僕が、これといって意識せずに集めてしまったコレクションがある。それは航空会社の荷物用のタグである(住所とか名前とか書くやつ)。
おそらく世間にはタグを血眼になって数多く集めていらっしゃる方々もおられるだろうし、そのような「プロの」コレクターには足元にも及ばないが、それでも様々な航空会社を利用するたびに僕のコレクションは「自然体ベースで」少しずつ増えていっている。
そういえば僕の会社のとある同僚は、機内食を食べ終わるとフォークやスプーンをコレクションのために失敬していた。

たいへん不思議なことだが、僕が利用したことのある航空会社は次々と倒産していっている。US Airways、United、Air Canadaなど。もちろん不況の航空業界にあってそのような現象は当たり前といえば当たり前なのかもしれないが、もし僕が利用することと航空会社が倒産することとの間に何らかの因果関係があるのだとしたら(少なくとも僕が倒産の臭いをかぎつけて航空会社を選んでいるのだとしたら)、僕に利用される航空会社というのもたいへん迷惑な話である。
最近乗ったAir France、Alitalia、Easy Jetの皆さんごめんなさい。

ところで明日から一週間弱、また旅に出ます。
行き先はバルト三国のひとつ、エストニア。超マイナーだけど。
今回、足に選ばれたのはEstonian Air(写真)。僕に選ばれた不名誉に負けずがんばって経営してください。特に他意はありませんので悪しからず。

ということで帰ってきたら旅の報告をしますね。

ついに見に行った

2005年08月01日 00時14分46秒 | おフランス生活
La Guerre Des Étoiles Episode 3 - La Revanche Des Sith
って書いても何のことだかさっぱりだが、要はStar Wars Episode 3。何でもかんでも自国語に翻訳するのはフランス人と中国人くらいのものではないだろうか。
映画館では「Star Wars」と表示されているが、例によって英語のタイトルやキャッチフレーズにはフランス語の注釈をつけることが決まりになっているようなのできっと「La Guerre Des Étoiles(星の戦争)」とどこか隅っこに書いてあるのだろう。

僕はご多分にもれずStar Warsシリーズを子供の頃から見ていたのでぜひEpisode 3も見たかったのだが、5月公開時から何ヶ月もたってようやく見に行くことができた。
映画としての出来は、前回の3部作の方が素晴らしいと思うが、まあStar Warsだし、つべこべ言わずに星三つをつけておこう。

その勢いでもうすでに公開されている分のDVDセットも買ってしまった(最近浪費ばっかししてるな)。まあ日本で買うよりだいぶ安かったからいいか、いずれ買うんだし、なんて自分に言い聞かせながら。

ちなみにDarth Vadorはそのままフランス人が読むと「ダートゥ・ヴァドォール」みたいな感じになります。どこかのおしゃれさんみたいですな。