妻の母親の四十九日法要と納骨が昨日無事終わった。梅雨の時期で天気が心配されたが、曇り空でも雨はほとんど落ちて来ず、暑くも寒くもなくて、集まった人にとって好都合だった。生前、穏やかで思いやりのある人らしいと話が出た。旅行好きで孫の面倒見がよく、うちの家族とも一緒にいろいろなところに旅をした。最近は長く療養生活を送っており、病院や施設で会うことが多く、妻にとっては心の準備もできていたようで、心配していたほどふさぎこむことも落ち込むことはなかったようだ。それにしても肉親を喪うことは身を切られるようにつらいことだ。ぼくの父は三十年前に亡くなり、母も三年前に亡くなったが、心の中の重しのようなものが軽くなって、楽しいことを心底楽しいと思えるようになったのはようやく最近のことだ。息子たちにとっても人の死の意味を教えてもらう
貴重な経験になったと思う。