kazekozoo・Blog

コンセプトは昭和30~60年代の漫画やテレビ、映画…もっとも、人々が活き活きしていた昭和を語りつくします。

『 鉄丸一平 』

2020-02-07 07:50:42 | 漫画黎明期
カゴ直利・・・1920年~2013年(没)
子どもの頃、『のらくろ』『冒険ダン吉』の影響を受けるが、ディズニーの
「ミッキーマウス」に出会い、ギャグと音楽にのって動く、その面白さに
強烈なショックを受ける。
集英社の「おもしろ漫画文庫」に『海底旅行』『魔境千里』『宮本武蔵』を描いた。そして『笛吹童子』の2巻目を描いたら、これが大当たり。三か月で百万部売れた。担当編集者は破格のボーナスに大喜び。しかし、当時は印税では無く買取制だったのでいくら売れようと全く関係なかったそうだ。




『 鉄丸一平 』
掲載誌、発表年月日不明(?)








手塚風の万人受けする作画だと思います。
トントン拍子にヒットメーカーに登り詰めますが、「天界に魔が住む」がごとし・・・
最後の『文庫』を描いた原稿料を某新編集長が使い込み、発覚を恐れた編集長は
作者を干した。その間、どん底生活を強いられてしまう。
その編集長は他作家の原稿料を半分支払い、残りはギャンブルに流用したことが
発覚し解雇された。
時代は機に週刊誌の時代、どん底生活から抜け出すのに三年、五年目に集英社の
学習漫画『日本の歴史』にかかり、一年間に12巻完成させた。定価が安いので
14年間で600万部売ってその役目を終えた。
これ以後は、週刊誌には進出せず、自ら歴史物を企画から売り込んで描き上げるようにした-------------------------------------------------------作者・カゴ直利の回想より。

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