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コンセプトは昭和30~60年代の漫画やテレビ、映画…もっとも、人々が活き活きしていた昭和を語りつくします。

『 真田十勇士 』

2020-02-01 10:00:53 | 漫画黎明期
昭和20年後半~30年に描かれた作品を紹介。
描いた作家は知らないし、発表掲載誌も分かりません。













~2006年に亡くなられた漫画評論家・米沢嘉博(53歳没)の寄稿を参考~
昭和34年というのは戦後マンガ史のターニングポイントになった年だ。二誌の少年マンガ週刊誌が創刊された年であるでなく、TVドラマとマンガの
本格的なタイアップが始まりヒーローマンガが大々的に登場し、少年月刊誌が
マンガをメインに別冊付録を急激的に増やし出した年。
こうした週刊誌のスタートと月刊誌の黄金時代は同時に始まり、それは各々の誌面
までも大きく変えた・・・(略)福井英一の影響下にあった作家たちであり、イガグリ頭に学生服のヒーローであり、吞気な笑いの時代劇であり、講談型の時代劇英雄で
あり、相撲や柔道、忍術使いなどだった。
高野よしてる、杉浦茂、田中正雄などもその時代に属し、スピーディーでスマートで
都会的なマンガがこの後の時代求められてゆく。---------------------------------------
で、それ以前は愉快で楽しい戦前型のマンガと、手塚治虫のストーリーマンガの
混合した形態が主流であり、田河水泡、島田啓三などの児童マンガ家の弟子筋
アニメーター出身者、戦前からの作家、手塚同期の赤本マンガ出身者、挿絵、美術畑からの転身者などが混在していた。
手塚によって切り拓枯れた雑誌マンガの枠の中に様々なマンガがひしめいていたのだ。
今回の記事はこんな時代に活躍し、今はあまり語られなくなってしまった作家たちなのである。
まだまだ、話したいことが山のようにあるが、これくらいにしときます。

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