霧島荘2号店

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ウィスキー界の闇(日本)

2019年07月20日 11時39分52秒 | 霧島さんの酒カス日記
ジャパニーズウィスキーは世界5大ウィスキーのひとつと言われています。
ジャパニーズウィスキー(国産)と名乗る条件が非常に甘いのが問題です。
条件とは何か?それは日本国内で瓶詰めしたら国産です…。海外から輸入した原酒を日本で瓶詰めしたらジャパニーズウィスキーと名乗れます。
さらに言えば、ジャパニーズウィスキーの定義にウィスキー原酒が10%以上使っていれば「ウィスキー」となります。
輸入ウィスキー11%+ビール89%でもウィスキーを名乗れてしまうのです…
一応、2017年からジャパニーズウィスキーの定義に関して協議が開かれているようです。

ちなみにこの話題に関しての問題は美味い不味いの味の問題ではなく、製造の表記やその表記からくるイメージが製造側と消費者で差が発生してしまうという事です。
有名な事件として「倉吉事件」があります。倉吉というウィスキーがあるのですが、漢字二文字で名づけられたウィスキーが国産!と謳われていたら「日本で作られた(蒸留された)ウィスキー」だと思いますよね。
それが海外のウィスキーを混ぜて瓶詰しただけですと言われたら不満に思ってしまうのは仕方ないでしょう。(ちなみに違法行為ではありません)

ニッカやサントリー以外のウィスキーに関してですが、だいたい輸入した海外原酒複数を混ぜ合わせて、再度樽に詰めて熟成したものが多くあります。
イチローズモルトという会社は評価が非常に高いです。さらにそういった商品には「ワールドウィスキー」と銘打っています。
サントリーも「Ao(藍)」というウィスキーを世界5大ウィスキーをブレンドしたワールドウィスキー!と逆手にとって販売しました。
この辺りは、作り方が消費者にばれてSNSで炎上されるくらいなら最初から大々的に言って、キャッチーな売り文句にしてしまえという意気込みが感じられますね。

トップバリューの商品に「ウィスキー」という名のウィスキーがありますが内容物はウィスキー10%以上スピリッツ90%未満と書かれていたりします。この当たりも炎上回避のためでしょうか?


最後に、原酒を買って瓶詰めして売ることは悪いことではないし、海外でもよくやられている事です。というよりも、こういったメーカーを「ボトラーズ」と呼んでいて、原酒を作っている会社を「オフィシャル」と呼びます。
オフィシャルはオフィシャルで販売しており、熟成5年、10年、20年を販売していたとして、ボトラーズは同じ原酒を7年、12年、17年を販売したとしたら、オフィシャルのウィスキーとは違った熟成年数の味が楽しめるというわけです。
その他にはオフィシャルとは違う種類の樽で再熟成したらさらに味が変わりますよね?そんなボトラーズ改良ウィスキーも楽しむことができるのです。


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1 コメント

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Unknown (どりみん)
2019-09-27 23:16:12
食料品も基本的に海外品を日本でパック詰めすれば勝手に日本産と言い張るもの多いからな。
マリブコークが好きなんだが、材料のコーラをトップバリュのコーラを使うとコカコーラ使うよりも美味く感じるな。
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