カシャ カシャ カシャ
若:何でこのメンツでトランプをやってるんだ。ハートの8。
ドリミン:しかも開かずの間で、不毛だな。
霧島:それは俺の台詞だっての!ぁ、スペードの6ね。
何で俺が賞品を提供してトランプ大会などしなければなければならないのでしょうか?
シロー:お前が俺たちを陥れて学食の食券をせしめたからだ。
ドリミン:俺には貰えなかったのでな!パスだ。
霧島:でーすーかーらー、映画の出演者を集めたら食券貰えるっていう正当なな取引だったんですってば。
なんだって、俺のささやかな報酬を取り上げるわけ…。
クード:人を騙すからだ。ハートの9。
霧島:へーい、反省してます。
シロー:ところで、特撮同好会とホラー研究会のメンツはどこに居たんだ?
ドリミン:そういえば、霧島に連れられていった後に卓球服を着た奴に会ったな。
霧島:…?
クード:卓球部の霊の役だったのかな?
ドリミン:かもしれん。
霧島:なんかさ、今日はみんな冷たくない?
若:霧島はまだちゃんと謝ってないだろ。理由はどうあれ正確な情報を教えずに心配をさせたんだからな。話はそれからだな。
霧島:はーい。ごめんなさい。
シロー:俺は面白かったけどな。
霧島:俺に優しくしてくれるのはシローだけだよ~。
クード:あんな出来事を美談のように言ってくれるシローの心の広さにシ感謝するんだな。
霧島:へーい。
ん?ドリミンの番だぞ。
ドリミン:パスだな。
若:後一回パスしたら負けだよ。
クード:ひょっとしてハートの6が出てないせいか?
若:霧島。姑息なまねをせずにさっさと出そうぜ。
霧島:え、また俺が悪者なわけー。
若:他に誰が居る?
ドリミン:まぁ負けてもいいさ。勝負だからな。
霧島:おお。流石はドリミンだな。
ドリミン:ただ、よく覚えておけ。誰も見ていないと思っても神はすべての行いを見ていらっしゃる。そして、隣人を傷つける行為を嘆いているのだ!
霧島:ドリミン。何気にメッチャ怒ってるだろ。
若:しょうがない、俺が出すよ。
クード:何!若が止めていたのか。
若:違うわい。これはジョーカーだ。
ドリミン:助かったよ若。
霧島:結局ハートの6は誰が止めてたわけ?
シロー:んー、俺だな。
ドリミン:シローだったのか。
若:もしかして、ダイヤの8を止めてるのもシローなのか…?
クード:それっぽいなぁ。
シロー:いやぁ、ドリミンにはこの前、勉強を教えてもらったから食券で奢ってやろうかと思ってな。
若:霧島とは違って良い心がけだな。
霧島:なんか、今日の若って俺に冷たくない?
若:この前の騒ぎが霧島がやったことだとは信じたくなかったよ。
霧島:ドリミンに協力頼んで、シーツ被って脅かしただけじゃん…。
シロー:ロッカーの上からハサミを降らせただろうが。若が怪我しそうになったんだぞ。
霧島:ハサミ?
クード:机を投げつけるのもどうかと思うな。
霧島:そんな仕掛けしてないし、机なんてでかい物どうやってなげるんだよ!
クード:霧島なら胡散臭いトリックで何とかできるだろ。
霧島:出来なくはないけど、何で俺がそこまでサービスしないといけないんだ。
クード:もしかして、本物?
霧島:ハハハハ。まさかね。
若:在るわけないよな。
シロー:すべて霧島のせいにしておこう。
霧島:はいはい、都合の悪いことは全部俺のせいですね。
クード:すまない、俺馬鹿なこと言ったな。
ドリミン:しかし、真実から目を背けるのはどうかと思うぞ。
霧島:ドリミン。みんなで必死に目を逸らせてるのに団体行動乱さないで下さいよ!
ガタガタガタ
クード:ひぃぃぃぃぃ。
シロー:…ロッカーが動かなかったか?
若:俺も見た…。
ドリミン:霧島。いい加減にしろ!
霧島:そっちこそいい加減にしやがれ!今トランプしてたし、このメンツなら怖い物なしだろ。
クード:ソッカ、ソレナラダイジョウブダヨネ。
若:食券の行方を見届けるまで俺は動かんぞ。
ドリミン:どうにかなるだろ。
シロー:霧島は?
霧島:とことんまで付き合うs
『卓球の練習に付き合ってくれないか?』
霧島:ギャァァァァァッァァア!!!
シロー:( ゜ Д ゜ )!!?
若:うぉぉぉ!?
クード:ちょまぁぁぁぁ!!!
ドリミン:ヒィ!!
DEAD END ?