12月から加藤和さんの「ヒトの飼い方」をノートにまとめ、パソコンにもまとめながら再読していた。それがようやく終わった。たぶん、人生で初めての真面目な勉強。ノートを取るのは、後から見るためというよりも手を動かして理解を深めるため、ということがわかった。そして、それを怠っていたために今までいかに浅い理解に留まっていたかがよくわかった。
分量は8万字、A4にして90ページ。内容は以下の通り。
ヒトの本能は100人の身近な集団で生きるようにできている。それは10万年前の狩猟採集時代から変わらない。しかし、1万年前からの農業の発明→人口増加でヒトの生きる環境は大きく変わった。だから、そのズレによって現代の(特に精神的な)問題が起こっている。
パチンコ行きたいし風俗も行きたい
(狩りとフリーセックス=狩猟採集)
↓ ダメ
ちゃんと毎日定時に働きなさい
(同じことをマジメに繰り返す=農業)
ということ。さらに、意識や言語、心や感情のことも深堀り。養老孟司をベースにサピエンス全史のエッセンスをふりかけて、といった感じだけれど、養老孟司氏の言っていることをわかりやすく説明してくれている。
例は、男目線でスイマセンと加藤さんもおっしゃる。たぶん、彼はハラリくんには100%の信頼を置いていないと思う。問題は、共同体の消滅、学校や軍隊(今は会社)といった近代国家のもたらした監獄からも。2500年前の「思想革命」も説明されている。難しいことを平易に表しているのはすごいです。
当ブログが目指していることのずっと先を行き、実践しているのがすごい。高知の山奥に移住し、100人の村を作ろうとしている。
「ヒトの飼い方」というタイトル。わざと挑発的なものにしたんだろうけど、中身は「ヒトの飼い方、飼われ方」って感じ。加藤和さんのnoteのプロフィールにあります。これが「♡マーク」37じゃもったいない。
今、noteの記事全てを読み直しながらノートにまとめている。その数約600。このクォリティを毎日、忙しい中書き続けていたのだからすごい。「まぐまぐ」にも書いておられたので、他にもあると思われる。読みたいものだ。
ぜひご一読を
いつの間にやら共通テスト。被災地の受験生は大変だろう。今年は例年よりもニュースで取り上げられなかったような気がする。受験ごときはそれでいいのだが。浪人して喫煙所にたむろしていた44年前とは、いろいろな意味で隔世の感がある。
画像は「平飼い」のニワトリ。「ヒトの飼い方」はこう言う。現代人は「ゲージの中」のニワトリ状態(不健康)。野生(原始生活)は無理だろうから、せめて「平飼い」(現代の技術も享受して)に。