川崎フューチャー・ネットワーク(特定非営利活動法人)

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かわさき3R検証エコツアー:第5回 川崎エコ・タウン(JFE環境)訪問記

2010-01-16 | KF-netの活動
かわさき3R検証エコツアー 2009
  第5回 12月1日(火) : 川崎エコ・タウン(JFE環境)

いよいよ、ツアーの最終回です。
この日は、JFE環境のリサイクルプラントを見学しました。

JFE環境は「使用済みプラスチック高炉原料化システム」により、
プラスチックを製鉄の還元剤であるコークスの代替品にリサイクルしています。
原料化された使用済みプラスチックは、資源・エネルギー利用効率がきわめて高く、
CO2の発生量 をコークスの1/3に削減できるなど、
省資源、省エネルギー、地球環境保全にも役立つ画期的なリサイクル方法として期待されています。

最終回ということで、まとめとして、ワークショップでは、
「どうやったら川崎のごみが地域でムダなく循環することができるだろう?」
というテーマを、みんなで考えました。

   

【川崎のごみ問題の解決に必要なことは?】

●やはり、基本は「分別」
 ・顔が見える関係だと分別も進めやすいが、隣近所との付き合いが希薄だと難しい。
 ・学生たちなどの少数世帯の集合住宅が規制できない。
 ・会話が大事。
 ・分別には根気が必要
 ・減量指導員にも地域的、人的格差がある。
●3Rの基本
 ・Reduce(ごみの発生抑制)、Reuse(再使用)、Recycle(再生利用)。この順番が大事!
 ・ともかく元のごみを減らすこと。
 ・特に、食品包装をもっと減らす。
●行政との関係
 ・受け入れ先と行政の間に、分別のギャップがあるのでは?
 ・環境局と経済局のタテ割り構造
 ・どんどん出して、どんどん燃やせと言っておいて、今さら!?
●ごみはどこへ
 ・ごみの行き先を、もっと知ろう。
 ・ごみ処理の現場に、社会的弱者がいるのも現実。
 ・ごみの分別の現実を、もっと多くの人に知って欲しい
●その他
 ・「もったいない」をキャッチフレーズに。
 ・人間のエゴで首が締まっていると感じた。

   

≪参加者の声≫
・初めての見学会で、大変有意義な時間を過ごすことができました。
 もったいないの言葉を、常に使うような毎日を送るべきです。
・容器包装プラの行き先(受け入れ先)を見て、手作業分別の工程がどうしても避けられないとのこと、
 採算が気になりますが、商業ベースでは処理が不安定ではと心配する。
 高炉に容器包装プラが入るとは、市民の何%が知っているか?
 自治会役員などには見学してもらいたい。"
・南部は興味があるので参加しました(今シリーズで2回目)。
 大変、参考になりました。企画、ご案内の方にはお礼申し上げます。
 JFEプラリソース(株)の設備は半世紀前の技術屋としては、大変興味深く見学しました。
 でも、客観的には、最新設備ではないと思います。
 分別の徹底が大切なことを、あらためて痛感しました。
 私は根気が分別との勝負と思いますが、改善の知恵が知りたいです。

「ぜひ、来年も継続して欲しい」という嬉しい声をいただきましたが、
まだまだ、川崎市のごみ処理の現場を見たことのない方が多いと思いますので、
KF-netとしても、ぜひ、継続していきたいと考えています。
また、次の機会には「生ごみ」にもスポットを当ててみたいと思っています。

ご参加のみなさま、本当にありがとうございました!
※ご一緒にツアーの企画をしてみませんか? ぜひ、ご連絡ください! 


★かわさき3R検証エコツアー2009の全体、他の回の訪問記については、こちら
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