川崎フューチャー・ネットワーク(特定非営利活動法人)

みんなの力で、川崎を “環境都市” に!

夏休み公害映画上映会「かつて川崎に公害があった!?」

2014-08-03 | KF-netの活動:まちづくり(持続可能性)

夏休み川崎公害ドキュメンタリー映画上映会2014(H26年度かわさき市民公益活動助成金事業)
「かつて川崎に公害があった!?
      ~50年前の川崎から君へ」


※無事に開催いたしました。ありがとうございました。
 報告・感想は、こちらへ。


かつて、1960~70年代の高度経済成長期に、
工業の発達とともに、日本各地で大気汚染が発生し、
京浜工業地帯の中心地、
川崎でも、臨海部を中心に、大気汚染公害が発生しました。

その当時のことを、
当時の記録映画『生きる権利』を見ながら、
当時に何が起きていたのかを振り返り、
また、
今現在の川崎の大気の状況、
「PM2.5」についての基礎知識と現状についてなど、
新しい情報も学びながら、
これからのことを考えていく機会にしたいと思っています。

 ◆8月 7日(木)14~16時
     川崎区 教育文化会館 5階 視聴覚室
     ※上映後に、公害病患者の方々のお話を伺います。
  ◇プレ企画「公害写真展」7/31(木)-8/6(水)10時~19時
        教育文化会館 1階 ギャラリー
        (協力:川崎公害病患者と家族の会
    facebookページは、こちら


 ◆8月12日(火)14~15時半:
    福祉パルたかつ(てくのかわさき 3階) 会議室A
 ◆8月23日(土)18時半~20時:
    多摩市民館 3階 視聴覚室


   

川崎では、企業、行政、それから市民が一体となって、
この公害の規制に取り組んできました。
そのおかげで、現在、臨海部の工業地帯では総量規制も進み、
川崎には青い空が戻ってきています。

そこに至るまでには、
さまざまな試行錯誤や規制、条例、
また、市民が企業を相手に裁判で闘うなど、
一言では語りつくせない歴史があります。

その当時、
川崎では、いったい、何が起こっていたのでしょうか?
また、
いったい、どうしてそんなことが起こってしまったのでしょうか?

現在、川崎の行政からは、
もう公害は克服され、過去のものになったとして、
各部署や施設からも「公害」の文字はなくなっています。

公害がなくなったということは、
川崎市民として、とても喜ばしく、誇らしいことです。

…しかし、本当にそうでしょうか?

ぜんそくや気管支炎で苦しんでいた方々の中には、
今もつらい発作や、体調の不良に苦しむ方たちがいます。

また、
たとえば、この10年間で小児ぜんそく患者が、
倍近くになっている区があるのですが、
(2003年は699人、2013年は1328人)
どこかご存知でしょうか?

また、昨今、中国の大気汚染が深刻になり、
「PM2.5」が日本に入ってきているという話がありますが、
そもそもPM2.5とはどういうもので、何が問題なのでしょう?

上映会では、過去の公害の話だけではなく、
そういった今現在の大気汚染の現状、
光化学スモッグの状況、
PM2.5の真実についてなど、
今、川崎で何が起こっているかなども、
一緒に学んいきたいと思っています。

これらを考えることは、
実は、今、福島で起こっていることと繋がっています。
「命」よりも、
「健康」よりも、
「儲け・経済成長」を優先する考え方は、
もう50年ほども前の川崎でも起きていました。

今、これに真正面から向き合い、考えていかなければ、
何度でも同じことが起こってしまいます。

今年は川崎市制90年。
今、川崎に暮らす私たち自身が、
かつて川崎で起こったことを知ることで、
未来につながる選択を誤らない道を、
模索することに繋げていかなければ、
負の連鎖は止まらない、と思います。

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 「50年前の川崎から君へ」夏休み公害映画上映会に寄せて


「生きる権利 ー川崎公害ー」1984年作品(0:40.16)
  企画
   川崎公害病友の会
   川崎公害裁判を支援する会
   川崎公害裁判原告団
   川崎公害裁判弁護団
  制作
   日本電波ニュース社 藤間広一
  監督 野田耕造
  撮影 藤井良孝
  撮影助手 黒河博之
  助監督 島 直紀
  編集助手 内田 淳
  ナレーター 伊藤惣一
  線画・タイトル 石井恭子
  ネガ編集 加納宗子
  録音 スタジオ・ケン
  現像 ソニー・PCL
  コンテンツ
  第1章 公害病
  第2章 病状
  第3章 生活への影響
  第4章 汚染の歴史
  第5章 ほんとうの青空を
  終章

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