
月見草(宵待ち草) ウォーキングの途中で
北京オリンピックが終わりました。
メディアはこの2週間、オリンピック一色でテレビは
絶叫のオンパレード。
選手の活躍を応援しながらも、この騒ぎには辟易していました。
なぜか今回の祭典を楽しみきれなかったせいかも・・・。
7月に録画しておいた映画「東京オリンピック」(昭和40年東宝配給)を見ました。
1964年、東京で開催された第18回の記録ともいえる映画です。
簡素ともいえる競技場。
演出も派手さは無く、スポーツの祭典にふさわしい爽やかさがあります。
富士山の映像や、日の丸の国旗掲揚、国歌「君が代」の演奏など、我が日本を
実感させられ感動。日本開催ならではの映像です。
競技の素晴らしさはどのオリンピックも共通。
が、中でも、女子バレーの対戦は映画ならずとも、かすかな記憶があります。
それこそ、回り中の人が手に汗握り熱狂したような。
町中の電気屋さんのテレビの前は黒山の人だかりでした。
44年も前になります。映し出される人々の姿が懐かしい。
美智子様も大変お若く美しくて。
何よりも閉会式が印象的でした。
「この大会が人類の喜びと親しみのもととなることを祈り、世界の幸福のために、
いっそう熱意と勇気と栄誉をもって、世代を越え、永遠にオリンピックの心が
伝えられんことを・・・。」の挨拶。
「押し寄せる拍手の波、国境を忘れ、渾然と一体になり、ただ同じ人間として笑い、
親しみ、別れを惜しむ人々の群れ、すばらしい、世界の平和とは、人類の平和とは、
こんなものであろうと胸が熱くなる・・・」別れの状況を伝えるアナウンス。
映像の中の閉会式は、参会者が一体となり、拍手、打ち振る白いハンカチ、
蛍の光の歌声、笑顔、さよならを告げる花火の号砲でみたされ、まさに平和を実感。
アナウンスどおり、大きな感動をおぼえます。
誘致が検討されている「東京オリンピック」。
かつての「東京オリンピック」の感動が再現されるならうれしいなと。