いよいよ当日。
3時半にいったん目が覚めるも、4時ごろまでベッドの中でウダウダして結局目覚ましに叩き起こされたでござる。
んで真っ先に外を確認すると雨降ってるし。ガッデム。
天気予報によれば、しばらくすれば雨は上がるみたいだけど。信じてよいものか?
微妙にテンションが上がらないままに朝飯と支度を終えて、5時過ぎにホテルを出発。
会場までは登り基調の6km、ウォーミングアップにちょうど良くはありますが、
小雨が降る中レインジャケットを着ているので快適とは程遠いです。
それでも会場に近づくと人が多くなり、何とか気分も盛り上がってきたかな。

会場について真っ先にするべきことは、下山用荷物を預けること。
トラックが五合目に出発してしまうので、6時10分までに預けなければなりません。
・・・と公式にはなっていますが、実際に出発するのはもうちょっと後なので多少遅れてもセーフだったみたいですね。
荷物は件の袋に入れるわけですが、写真でもわかるとおり全部同じ袋なので、
番号があるとはいえどれが自分のだかわからなくなります。
慣れた人は袋に目印をつけるそうですね、俺も来年出たらそうしようっと。

荷物を預けるとあとは出番を待つのみですが、時刻はまだ6時過ぎ。
俺は第5ウェーブで7時半スタートなのでだいぶ時間があります。
そこで会場内をうろうろしてると、ISOYAのTNさんやPROJECT-YのOZさんに立て続けに遭遇しました。
2人とも第3ウェーブなので待機場所が近いってのもありますが、結構知り合いに会うものですね。

こちらは第2ウェーブの待機場所。ジュニアと女子だけのグループなので、局地的に華やかです。
ちなみに出走順としては
第1ウェーブ:主催者選抜
第2ウェーブ:女子&ジュニア
第3~第15ウェーブ:男子の申告タイムが早い順
となっています。タイム順なのはコース上の混乱を避けるため当然といえますが、
それなら女子やジュニアも男子に混ざってタイム順にすればいいじゃないかと思うんですよ。
実際問題、走り始めると第2ウェーブの人がどんどん落ちてきて結構気を使いましたし。
ですが主催者としては局地的でいいから華やかなエリアを作りたかったんでしょうね。
このレースは男女比15:1、そして年齢的には40台が一番多いというオヤヂイベントです。
そんなのを正直に報道したらあまりにも地味になってしまいますが、
マスコミに第2ウェーブを取材させれば見栄えのする絵になります。
レース的にはどうかと思うけど、営業戦略的には正しいのかな~と。
そうこうしているうちに第1ウェーブから順にスタートして行き、出番が近づいてきました。
この頃には雨はやんでいましたが、路面はウェットのままです。

スタートゲートに並ぶと少し緊張しますね。
このレースはネットタイム計測なので前に陣取ってもあまり意味が無く、位置取りはテキトーです。
ちなみに、トップチューブにこんなものを貼り付けておきました。

富士ヒルクライム名物のラップ表です。
ネットで探してきたデータに、自分の試走結果を加味して作り直して見ました。
目標は90分ではありますが、最近のレースやコース試走の結果から85分くらいまでいけるのでは?と予想しています。
そこで、今年は絶対無理ですが今後の参考用として75分のラップも並べてあります。
スタートしてしばらくはパレードランなのでウォーミングアップがてら適当に流します。
胎内洞窟入口の交差点を曲がってすぐのところで計測開始、ここからが本当のレース。

まずは基本どおりにスピードの合う人を見つけて一緒に走りつつ、
既に第2ウェーブの人が落ちてきていたので渋滞しないように右目に進路をとっていきます。
このコースは序盤の坂がきついのでペースは控えめにしていたつもりですが、
それでも5km通過は19分10秒、早くも1分20秒の貯金ができました。
しかし75分のラップに対しては2分5秒の遅れです。やっぱり無理か。
ちょっとだけ75分に色気を持っていたのですが、この時点で完全に諦めました。
シルバーが無理なのはわかったけど、その代わりブロンズは確実に頂くぜ!
このコースは基本的に7%くらいの急斜面と3,4%の緩斜面が交互に出現します。
急斜面は消耗を避けてマイペース、緩斜面では速い人を見つけて多少無理してでも後ろにつく、
これを地道に繰り返して少しでもタイムを稼ぎます。
10km地点のタイムは36分11秒、貯金は一気に増えて3分19秒。順調順調。

↑中央やや左の黒いジャージが俺です。
路面はウェットのままですが雨は完全にやんでいました。こうなると気温が低い分むしろ走りやすくなります。
この頃になると第3ウェーブの人もかなり落ちてくる一方、第6ウェーブの速い人に追いつかれ始めました。
中盤戦とはいえ引き続き出入りが激しく、気が抜けません。
15km通過は54分20秒、貯金は5分25秒まで増えました。この調子なら81分位が狙えるかな?
と、調子こいたのも束の間。やはりオーバーペース気味だったのかだんだん脚が廻らなくなり、
その上左のふくらはぎが攣る兆候を見せ始めたためダンシングがやり辛くなってきました。
長丁場のレースだといつも足が攣ってるので、こりゃ体質的なものかそれとも鍛錬不足か?
いずれにしても運が悪いだけではなさそうです。
20kmを72分26秒で通過、貯金は5分24秒。あ、1秒減っちゃった。
しかし残り4kmでこれだけ貯金があれば90分以内は当確でしょう。後はどこまでタイムを縮められるか。
山岳スプリット区間は足をかばいつつ淡々と登り、いよいよ勝負どころの平坦区間。
ゴール直前に約1.5kmのほぼ平坦な区間があり、ここで高速列車に乗れるかどうかでタイムが左右されます。
平坦の手前で人数多めの集団にうまく合流し、平坦に入ると一気に35km/hまで加速してくれたのですが
その瞬間左足が完全に攣ってしまいました。まずい、こんなときに!
右足1本で何とかしようと試みるも、速度を維持できず集団から脱落。おーまいがっ。
ぼっちになってしまいましたが、走りながら左足をどうにか回復させて後続の列車に乗ることはできました。
でもこのタイムロスは痛いなぁ。
そして最後の800mはまた急坂が待っています。
さっき攣ったばかりの足で無理はできませんが、だましだましもがいてゴールに飛び込み、タイムは83分52秒。
よし、何とか銅は取ったどー!

この写真はゴールの直後。カメラ目線くれる余裕も無かったみたいです。
ゴールしても、後続が次々とゴールしてくるのでその場で休むわけにはいきません。
まずは奥に行って荷物を受け取るわけですが。

こんな感じで人も荷物もいっぱいです。
ある程度番号順になっていますが、きっちり並んでるわけじゃないので探すのは結構大変でした。
んで、走り終えるとやっぱりかなり寒かったので、
・夏用ジャージ上下
・アームウォーマー
・レッグウォーマー
・ウインドブレーカー
・サイクルパンツ(これ)
を全部着こんですっかり重装備です。これに冬用グローブをつけて、ダウンヒルはちょうどいいくらいでしたね。
装備を整えた時点ですぐに下山に入っても良かったのですが、
ここではソフトクリームかメロンパンを食うのがお約束らしいです。
この寒さでソフトクリームというのもアレなのでメロンパンにしましょうか。

20分ほど行列して買ったのが、こちら富士山の形のメロンパン。
山頂近くはチョコレートで黒く飾られています。260円と安くはないですが、観光地価格ということで。
むしろ紅茶400円のほうが許せないですねぇ。買っちゃったけど。
下山すると、麓は晴れ間がのぞいていてすっかり夏。まったく、もう少し早く晴れろよな。
とりあえず荷物の整理をしているとISOYA仲間のKBさんに発見されました。
いやはや、結構知り合いに会うものですね。

富士ヒルクライムの締めはこの吉田うどん。まあ、ぶっちゃけ普通のうどんなんですけどね。
ともあれ、これにて楽しいお祭りは終わりです。
さて、これから帰路に着くわけですが。帰りこそ電車が混むんじゃないかと心配してたんですよ。
ところが富士山駅を12時半頃に出発する電車に乗った輪行組は俺を含めて10人足らず。
結局、行きも帰りも大して混雑せず、ずっと座れてました。
