
KNZさんは走力も経験もあるし、山岳は問題なし。となるとこの季節ですから順当に紅葉ライドでしょう。


川崎を朝5時前に出発、幸い渋滞に引っかからなかったので、1時間半くらいで甲府に着いてしまいました。スタート地点に選んだのは敷島総合公園の駐車場。まだ7時前なのでガラガラです。



準備を終えて早速出発し、30分ほどで昇仙峡の入口である長潭橋に到着。えらくあっけなく着いてしまいました。紅葉はいまひとつですが、なかなかいい感じの渓谷です。

渓谷東側にある道路は車両通行止めなので歩くことを想定していたのですが、通行止めになるのは午前9時から。まだ8時にもなってないので遠慮なく自転車で走ることにしました。お昼ごろには人でいっぱいになるのでしょうが、車も歩行者もまばらです。
昇仙峡が観光地として栄えているのは、岩が織り成す景観があるからですが、もっと大きな理由は甲府から近く電車とバスで簡単に行けるからではないか?と思います。それゆえに、公共交通機関が動いてないこの時間帯は人がほとんどいない、と。

左側のひときわ高いのが覚円峰でしょうか?まだちょっと遠いですが、存在感が半端じゃないです。




覚円峰がド迫力で迫って来ました。本当に中国の山水画みたいな形です。






この景観はなかなか他所ではお目にかかれないものだと思います。著名観光地になるわけだ。・・・それにしても人がいない。空いてるのは大変結構なんですが、ここまでいないとちょっと淋しかったり。

そして最後に階段が登場。もうここまで来たら自転車担いで登るしかありません。

階段の途中辺りから、仙娥滝がきれいに見えます。でも紅葉はイマイチかな。
仙娥滝の上にあるソバ屋で一息入れつつ店のおばちゃんに話を聞くと、この時期は年間で最も人が多いんだとか。紅葉はまだイマイチだけど、もっと高いところに行くならどこかでキレイなのが見れるだろう、とのこと。昇仙峡自体は美しかったものの、紅葉については不満だったのでこれから行くところに期待するとしましょう。
昇仙峡の次は、能泉湖を経て木賊峠に向かいます。今度こそ紅葉が見れるといいのですが。

林道をどんどん登り、標高1200m辺りから紅葉が鮮やかになって来ました。



この写真は峠手前。だいぶ空が近く感ぜられます。

木賊峠にはこれといったモニュメントがありませんでしたが、展望台がありました。だいぶ小さく見えるけど、中央やや右側に富士山が見えてるのがわかるでしょうか。

木賊峠からのダウンヒルは、本谷川渓谷を経由してみずがき湖を目指します。こちらにもそこかしこに紅葉が見られました。個人的には、完全に赤くなる手前のこれくらいの色合いが好きかな。

本谷川渓谷に入ると渓流沿いの気持ちの良い道が続きます。

増富ラジウム温泉郷に11時ごろに到着。少し早いですが、廃校喫茶フィトンチッドでお昼にすることにしました。


文字通り廃校を使ったカフェで、店内はこんな感じ。で、真ん中で寝てる猫がですね・・・

我々の席にやってきて、思いも寄らぬ猫カフェ状態になりました。


この店には1時間ほどいたのですが、結局この子はずっと居てくれました。

この店はあくまでもカフェなので食事メニューはこのタコライスしか無く、補給ポイントとして考えるとイマイチな店かもしれません。ただ増富ラジウム温泉郷には他に食堂的なものが無いらしく、この近辺で考えるなら他に選択肢がありません。
猫と雰囲気があるので、俺としてはまず満足でしたが。

店を出て、みずがき湖はすぐそこ。ぼちぼち紅葉が始まっていました。

みずがき湖を一周してから、最後のダウンヒルに入るとします。
みずがき湖から甲府に戻る場合、県道23号から国道141号を通るのが普通だと思います。が、今回は国道を避けて茅ヶ岳広域農道を経由しました。

茅ヶ岳広域農道を選んだのは、単に国道の交通量の多さを嫌っただけだったのですが、こんなに見晴らしがいい道でした。

南アルプスの山々がくっきり見えます。

最後に富士山を一枚。
スタート地点に戻ってきたのは13時半ごろ。締めとして山宮温泉でひとっ風呂浴びて本日のライドはおしまい。
