藤田俊哉送別試合に涙

いやあ、感動した・・・と月並みなコメントになったが、藤田俊哉送別試合を見ての素直な感想である。


　ジュビロサポーターにとっては藤田俊哉がいかに偉大な選手だったかは、語る必要はないが、残念ながら日本代表や海外組しか興味のない人にはマイナーな存在だろう。
　だが、長くJリーグ選手会長を務め、代表はもちろん海外も経験、何よりJリーグで輝かしい実績を挙げた彼の、送別試合に集結したメンバーが、その実績と人柄を表していた。

　試合は、日本代表vsジュビロスターズという仕立てで、前半の俊哉は代表として、後半はジュビロとしてプレー。
　前半は、俊哉・小野・沢登という静岡の生んだ中盤の名選手が華麗なパス回しを見せる。そんな中、俊哉がゴール前に飛び出して起点となったところを前園がさばいて決めたのが大津!　考えてみれば、これから俊哉が行くチームにいるんだ。


　だが、何より後半は往年のファンにはたまらない組み合わせだった。ジュビロ側は、中山・高原・名波・福西・西・服部・田中誠・鈴木秀・山西なんて黄金期のメンバーが揃う。
　脚力は衰えたりといえども、黄金期のパス回しは美しく、現役のパス回しにそん色ないのでは・・・とすら錯覚してしまう。

　これに対し、代表側は、中田英・カズに加え、北沢・井原・秋田なんていう懐かしいビッグネームに加え、吉田麻也なんていう現役まで・・・すげえ。
　なんでも吉田は当日名古屋で結婚式だったという。ときに、吉田と俊哉の接点は? なんて思ったら、名古屋にいたときに一緒だったという。


　っていうか、そのつながりで当初は本田も参加予定だったというから、俊哉の人望のすごさがわかろうかと。
　試合では、中山が絶妙のアシストをして藤田のゴールをお膳立てすれば、試合終了間際には、俊哉のアシストを中山がはじくという・・・

　その辺のくだりは、試合後の中山のコメントの記事をご覧いただこう。また、試合後の俊哉の挨拶も、いかにもらしいものだった。
　こちらが、試合後の俊哉のコメントだ。これまた、いかにも・・・って。

　場内に鳴り響く、「GO 俊哉」コールに酔いしれた一夜であった。