こうみえて小生、意外に義理堅いところがあり、特に芸事に関してはご案内をいただくと、極力出席させていただくようにしている。
そんな中、毎年小生の落語の発表会に来ていただいている元部下からサロンコンサートのご案内をいただいた。
その人はピアノをやっていることは知っていたが、今まで予定が合わず聞く機会がなかった。幸い、今回はしっかりと聞きに行かせていただいた。
会場は鶴見の駅の近く。行ってみると、こじんまりとしたホールで、落語会の入れ物とはかなり雰囲気も違い、上品な空気が漂っていた。
いただいたプログラムによると、番組は8つのプログラムで構成されていて、ピアノを中心としつつ、ユーフォニアム独奏やギターの合奏もあった。
もとよりクラシックの知識など皆無に近い小生だが、それではクラシックの優美な旋律は心地よく聞こえるわけで、まことに気持ちいい。
そこで気が付いたことがある。同じ姓の妙齢の男女と若いお嬢さんがいる。これはもしかして・・・と思い、あとで伺ったところ、やはり音楽一家のようだ。
そこで小生思い浮かべたのが、こういうご家庭の生活ってどうなんだろうと。明るくゆったりとしたリビングにはピアノなんかがあって、午後には優雅に紅茶など・・・
交わされる会話は、上品で俗な内容など皆無という・・・小生の家と大きく違うもののような・・・って、勝手な妄想(汗)
くだんの元部下はまず三人の連弾で登場した。二人の連弾はよくあるが三人の連弾というのは初めてだ。これがなんとも心に染み入るような・・・しずかな夜の湖畔にいるような・・・と思ったら、まさしく夜の西湖をイメージして作ったものという。
なんでもこの曲は大学で指導を受けた先生が作られたものという。
後半にはギター合奏で、五人のメンバーが登場。おっさんばかり・・・と思ったら、一人女性が入っていた。
スペインの曲を演奏してくれたが、いかにも・・・という感じで気持ちいい。午後の最高の時間帯だから、もう睡魔に襲われて・・・(苦笑)
さてプログラムは進み、気がついたら最後の演奏だ。元部下が再度の登場だ。これがなかなかのもので、15分に及ぶ長い曲を譜面なしでの独奏。
考えたら、落語ではセリフで展開できるのだが、こちらはそうはいかない。素晴らしいと思い、終了後素直にそれをお伝えした。
すると、かえってきた言葉が「小さなころからずっとやって来てますので」と。あまりにあっさりと返された。考えてみれば当たり前か・・・と。
大変に気持ちよく帰路についたのは言うまでもない・・・
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