
かつて有楽町に勤務していた頃、夏場などやたら食べたくなったメニューがあった。それが銀座にあったニューキャッスルというお店の「辛来飯 (カライライス)」だ。
このブログでは2005年に紹介している。ってか飽きもせずによく長いこと書いているものだ・・・進歩はまったくないが・・・
このお店は昭和感漂う喫茶店で扱うカレーライスだが、リンゴなどの果物と野菜の水分で煮込んでいて水を使わずに仕上げていたと聞いた。
カレーがドロっとしていて濃厚ながら、甘味と辛さと酸味が混然一体となって押し寄せてくるという・・・もの。
妙に病みつきになるものだが、そのお店が東日本大震災でお店の建物自体が影響を受け、閉店を余儀なくされたと聞いていた。
というところで、先日銀座一丁目から銀座ブロッサムに向かう途中で目に入ったのが、こちらの看板。おっ・・・これはあのお店・・・?
はたして、メニューが大森・蒲田・川崎・・・って、間違いない。あそこだ。ワクワクしながら入店した。
店内にある解説によれば、先代の後を継いで三代目が現在のお店を開いたのが2013年。レシピを受け継いでいるものの、コーヒーなどはこだわっている様子。
当時とメニューは少し位置付けが変わり、大森が小盛り(ややこしい)、蒲田が少な目、つん蒲が普通で、川崎が大盛り(これもややこしい)という。
さらにライスが普通とキヌア雑穀米が選べる。ということで、蒲田をキヌア雑穀米でお願いした。
ほどなくして出てきたのがトップ写真のこれ。目玉焼きが乗っているのも以前のままだ。まずは一口・・・おお、あの味だ。辛くて甘くておいしい。
仕上げのコーヒーはかつての昭和の甘ったるいコーヒーとは全然違っていたが(苦笑)
ご主人にお話しを聞きながら、他のお客様がいらっしゃらなくなったので、店内の写真を失礼させていただいた。これはもう再訪必至である。
ちなみに、キヌア雑穀米のところに外国人の写真が貼ってある。うん、これは・・・ひよっとしてキアヌ・リーブスでは・・・(爆)
むむ、なかなかシャレが効いているぞ。そんなところも先代譲りかよって・・・
かつての昭和の香り漂うお店とはまったく違う今風のお店になっているが、味とそのシャレのセンスはそのまんま・・・
嬉しいお店を発見してしまったなあ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます