
小生のお気に入りの秘湯のお宿は、基本的に自宅からそれほど遠くないところになっているが、栃木県では「大丸温泉」と「平の高房」が大のお気に入りだ。
平の高房の魅力は、美肌温泉だが、それに負けず劣らずお宿の施設ともてなし、それに料理もいい。
まず到着すると、今では珍しい下足番のおじさんがお迎えしてくれる。このおじさんも今回9回目になるが、毎回変わらずお迎えしてくれる。
こちらのお宿、玄関からフロントへは立派な階段(上右写真)を上がっていく形。したがって、下足番のおじさんが必須なのだ。
このおじさん、いい意味で素朴で人懐こく、毎回顔を見ると「ただいま」って気分になってしまう。
そして毎回書いているが、清楚で上品な感じの女将さんと、ベテランの中居さんたちが温かくお迎えしてくれる。
この女将さんと中居さんたちの会話を聞いていても、とてもいい空気が流れていて、ESの高さが窺える。
その空気感は、社長さんや番頭さんたちもすべて同じで、基本は放置プレーだが、スタッフさんたちのいい空気がなんとも気持ちいい。
我々からすれば、中居さんたちもすべて顔なじみになっている。
建物は、元々木材屋さんだったことを活かし、贅沢に木を使ったもので敷地も広い。特にロビーの広さと天井の高さは特筆ものだ。
ただ、斜面を活かして建てているため、階段が多く、足の悪い人にはお勧めしにくいのが数少ない難点かも・・・
そして食事だが、平家の落人伝説を彷彿とさせる囲炉裏端での焼き物や、山の幸を中心とした料理は、どこか素朴で美味しい。
また、初回から必ず頼んでいるのが写真の凍結竹酒。キンキンに冷えたお酒を、これまた冷えた竹のおちょこでいただくと抜群に美味しい。
翌朝の食事も山の幸を中心とした数多くのおかずが並び、ご飯のお代わりをしたくなるほど。
今回は、食事のときには今まで見かけたことのない、若い女性の中居さんが対応してくれた。これまたいい意味で素朴さのある素敵なスタッフさんだった。
今回はお会いできなかったが、働き者で抜群に純朴な社長さんと女将さんを中心に素晴らしい空気を醸成してくれている・・・それがこちらのお宿の魅力である。
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