アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

不謹慎自警団をやめようぜ

2016-04-29 10:18:36 | つれづれ
もうええかげん、くだらん「不謹慎自警団」はやめようぜ、小生あえて申し上げたい。不謹慎自警団とは・・・こちらの記事をご参考にされたいが、要は大震災の時などに他人のやっていることに「不謹慎」だと批判をするあれである。

 思えば東日本大震災のときには、宴会をやること自体が「不謹慎」という空気が蔓延し、小生の当時いた会社でも自粛するよう通達が回ったことがあった。いわく「たくさんのお客様によって支えられているわが社の人間が、時節柄不適切な行為を行うことで信頼を失う」からという。
 震災の避難所近辺で宴会をするのでなく、九州でも自粛しろということだったが、要は世間から刺されたくないからだろって・・・とシラッとしてしまった。

 確かに、震災の被害に遭って大変な状況になっている方々に思いをはせることは大切だ。だが、だからといって自分の生活すべてを自粛するのは何の意味があるのかって。日本人をしばる世間体とか他人の目に配慮して・・・以外の何物でもない。ふと思った・・・こんなことっていつからだろって。
 そうだ、昭和天皇の晩年に、世の中に自粛ムードが蔓延したことがあり、某有名演歌歌手が、結婚式を延期したことがあった。あのときぐらいからか・・・あのとき以来、あの歌手が大嫌いになった。少なくとも、「冠婚葬祭」という言葉の並びの意味すら分かっていないのかいって。

 記事にもあるように、”ゲーム機を買った”とツイートすれば「熊本の子ども達は遊びたくても遊べないのに、いいご身分ですね」と返し、友人との会食写真を掲載すると「熊本ではみんな食べたいものを食べずに我慢しているのに」と攻撃・・・
 その攻撃に何の意味があるのか・・・そうしたことで、売り上げが落ちて経営が立ち行かなくなるお店のことはどうでもいいのかって。

 ではその攻撃をしている人に問いたい。たとえば大震災でなく、隣家の出火とか橋げた事故のようなケースで、家に住めなくなりテレビに取り上げられないものの、いろんな我慢を強いられている人はいるだろう。そう考えると、一年中自粛しないといけない。
 そう、不謹慎自警団にとっては、取り上げられる大災害があってのことなのだ。

 ちなみに、知人の福島のNPOの方にお聞きすると、今でも福島では9万人以上の方々が避難生活をしている。
 今回のケースと比べるわけではないが、もはや福島のことをどこかスルーして、熊本のことを思いやれと善意の押し付けをすることには反発したくなる。

 さらには今回、有名人の義援金やブログなどになんとも嫌なバッシングが相次いでいる。もう日本人ってなんなんだよって。
 自粛ムードに不謹慎自警団、さらに一番深刻なのが風評被害だ。福島もひどかったが、湯布院も今大変なようだ。こちらの記事をご覧いただこう。

 この結果、観光で成り立つ町がジワジワと苦しめられていくことの方が問題だと思ってしまう。
 書いていてまた思い出した。以前、伊東で群発地震があり、伊豆半島全体が風評被害にさらされたことがあった。

 実際には本当に局地的な小規模地震で、小生の実家の町にはピクリともこなかったらしいのだが・・・当時、写真週刊誌で「こんなにひどい伊東の被害」が紹介されていた。
 墓石が倒壊しているものだったが、なんとなく変だった。よくよく見ると一か所の墓石をあちこちから写真を撮ってあたかもたくさん倒れているように見せたものだった

 マスコミって、こんなものだよ・・・そんなものにふりまわされては・・・もう一度言いたい。くだらん「不謹慎自警団」はやめようよ
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