
少数与党の環境下、「選択的夫婦別姓」問題についての議論がようやく進みつつある。この問題については、日本は国連からも勧告を受けていて、かれこれ数十年になる。
小生の意見はシンプルで、あくまで「選択的」であり、夫婦で同姓にするか別姓にするかを選べるわけで、選択の幅を広げて悪いことはないでしょうという。
実際、会社員時代など見ていて、結婚によって姓が変わりそのためにきわめて多くの手続きを必要とする(主として)女性が、デメリットを受けているのを見ていた。
世界的に見ても、別姓が認められていないのは日本くらいな訳で、ガラパゴス化しているのは事実。
で・・・「選択的夫婦別姓」に反対しているのは、実質自民党の一部なのだが、その反対の理由が小生にはなかなか理解できないのだ。
たとえば、「夫婦や家族の絆が弱くなる」とか「古くからの日本の伝統が崩れる」など、さらには「子供にとって、両親の姓が違うのは問題だ」など。そうそう、「離婚が増える」というのも聞いたことがある。
では、問いたい・・・夫婦別姓を普通にしている海外の国は「夫婦や家族の絆が弱い」のだろうか・・・
ましてや「古くからの日本の伝統」に至っては笑止千万の一言。夫婦同姓になったのは、明治からのことで、古くからではない。
だいたい、江戸時代までは普通の人に姓はなかったんだと主張しているのは誰ですか? と。ましてや平安時代や鎌倉時代など・・・北条政子はなぜ源ではなかったの? などなど。
「離婚が増える」もそう・・・姓が変わることで離婚を阻止している、という裏の理屈にもなる。そんなことで増える離婚なら増えた方がいい。
ましてや「日本は日本、外国は外国」なんてのも説得力を感じない・・・そして反対派の一番大きな主張は、「慎重な議論が必要で時間がかかる・・・」というもの。反対派の意見は、選択的ではなく強制的と勘違いしそうなものばかり。
数十年前から勧告を受けていて、何年経ったら議論を進めるんですか・・・と。実質議論をすることもなく来ていたんじゃないですかと。
と・・・実は、最近グアムに行くためのETAという査証のサイトを見る機会があり、そこで気付いたことがある。
大人の小生でも、両親の姓と名前を求められるのだが、子供の場合はそれに加え、保護者の姓名が求められている。
つまり、両親の姓が違うのは当たり前で、さらに保護者(親権者)が違うのもあるよね・・・という佇まいなのだ。
管理する側からすれば、すべて姓が統一されていれば便利というのはあるだろう。だが、されていなくて、何の不便があるんだろうと・・・
あ・・・小生会社員時代に業務を通じて知ったことがある。世界中で、戸籍があるのは日本と北朝鮮だけだという・・・
選択的夫婦別姓とは直接関係がないとは思うんだが・・・
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