アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

平成噺し座

2009-08-27 06:33:36 | 落語
噺家の世界は階級社会であり、羽織着用の有無や脱いだ羽織の後始末など、階級によって厳格に決まりがある。前座・二ツ目・真打とあるが、二ツ目というのは、まさに伸びの個人差が出るところだ。

 そんな中、人気の二ツ目四人の会が行われたので、聴きに行ってきた。以前からひいきの王楽、知人からお勧めいただいた一之輔に加え、立川志の吉、林家たけ平の四人だ。
 この会は、事前にテーマが出ていて「夏をみっちり語る」とあった。入場するとすでに演目が掲載されていた。ただし、出演順は別のようだ。


 さてさて開演・・・いきなりトップバッターとして出てきたのは王楽。「たがや」を演りだした。定番の掛け声のマクラから入るんだが、客のノリが悪い。
 できとしては悪くないし、楽しく聞けたんだが・・・まあ、前座なしのトップバッターはつらいところかも。

 ついで出てきたのが、一之輔。「百川」を演じた。登場人物の演じわけ、間・・・どれも安定していて安心して聴くことができる。
 さすがに上手い。協会も芸風も違うが、この二人は落語界の次代を支える存在になるような予感を感じた。いいぞ王楽&一之輔。

 中入りをはさみ、志の吉が「青菜」をやったのだが、これはかなり辛かった。人物がクサくて、けっこう声が鼻についた。
 まあ、あくまで趣味の問題ではあるんだが・・・

 最後はたけ平が「星野屋」・・・むむむ、これって・・・評価しにくい。そもそもあまり演ずることも少ない噺ではあり、けっこうそういうネタ自体は好きなんだが・・・
 やはり、この手の人間性が表れるネタは後味がよくない。えっ、たけ平はどうかって?これまた趣味の世界だからなあ・・・少なくとも小生の好きなタイプではないかも。

 とはいえ、志の吉もたけ平もよくウケていたのも事実。考えてみれば、この会はいろいろな協会にまたがっているし、これからそれぞれの畑でも活躍するだろう。
 こういう二ツ目をひいきにしながら、将来を楽しむって、落語通の楽しみではあろう。うーん、またまた落語通いにハマりそうだ(笑)
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2 コメント

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上方落語協会と非加入だけですが>上方 (虎波男女子★彡(こなみみなこ))
2009-08-28 20:09:52
 東京は複数の協会が存在するんですね。桂歌丸師匠は社団法人落語芸術協会会長なので「俺会長だよぉ」って台詞がありますが。

 大阪は桂三枝会長の上方落語協会と入っていないのとだけかと思ったら、一人落語芸術協会に入っているのがいるんですね。笑福帝鶴光(つるこうではなくつるこ)ですが。もっとも上方落語協会にも入っているから、両方の会費を払うことになりそうですね。
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東京の協会 ()
2009-08-28 22:07:15
 落語協会、落語芸術協会の二つは元々からある協会ですが、三遊亭円生が落語協会を飛び出して分裂した流れをくむのが、円楽党です。さらに、会長である師匠から袂を分かち、落語協会から飛び出したのが立川流です。

 いずれも特徴がありますが、寄席に出られるのは先の二つですので、あとの二つの協会はこうしたホール落語でしか見られません。
 
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