かやの家の食事

さて、お気に入りの定宿「かやの家」のお風呂については、昨日紹介したが、料理の方も触れておきたい。




　秩父ということで、海の幸を求めるのはやはりおかしいわけで、ここでは山の幸が中心となる。これが全体にヘルシーな感じでよい。
　まずは先付からだが、丁寧な仕事ぶりが伺えるものが少しずつ並ぶ。上左写真の手前に見える花の脇は行者ニンニクだ。

　このほかにも一口のお寿司とか、ヨーグルトみたいな料理とか、さらには、桜鱒のお造りなんかをちびちびやっているとほどなく出てきたのが、トップ写真の鮎。
　サイズは小ぶりだが、何しろ新鮮と見えて、柔らかく、なんとも美味しい。伊豆出身の小生としては、魚は極力丸ごと・・・と、頭から完食(汗)



　わずかに、塩が多いしっぽのみ残し、骨すらもなくしてしまった(←いつものこと)。ここで口直しよろしく、トマトの蜜煮が登場(上中写真)。
　これがひんやりとして、甘すぎず、さわやかで美味しい。さらに出てきたのが、上右写真の料理。わらびを大根でまとめたものや、長瀞名物の豚肉の角煮風などがスープで煮こんである。

　これが、いいスープの味。ここまでそれなりに食べているはずだが、意外にお腹が苦しくないのは、適量だからだろうか。食材がいいのか・・・
　というところで、山菜の天ぷらの登場。当然ここは塩でいただく。まいたけやタラの芽などが並ぶが、これは・・・と聞いたら、花だという。



　おお、花の天ぷらってのは嬉しいじゃないか。なんてノリで料理はさらに進む。さて、本来ならここでご飯が・・・というところだが、いつもここに来るとオプションで手打ちそばをお願いしている。
　もちろん、これがまたなんとも・・・で、〆としてはお腹にももたれず抜群ってとこ。最後にデザートとして、フルーツで大満足。

　嬉しいのは、さらにお夜食用にと、おにぎりの差し入れがあること。これもまたかやの家の定番サービスで、なんともうれしくなるポイント。
　翌朝の食事も全体にヘルシーで、素朴ながら体の中から元気になりそうな・・・そんな感じのもの。飾り立てない雰囲気ながら、建物と同様隅々まで気持ちの入った磨きこみでお客さんをもてなしてくれる・・・やはり「かやの家」はそんなところだ。