ここ数年、10月に仲間内でやっている落語会に今年も出演させていただいた。
昨年はおそれおおくも主任を務めさせていただいたが、今年はさすがに・・・で。普通の出番とあいなった。
この会は、下座はプロにお願いしていて、前座はセミプロが出る。そして出演するのはアマチュアという・・・変な会だ。
とはいえ、今年で第25回ということで、回を重ねているし、お客様にも定着しているので、なかなか毎回盛況である。
今回は下座さんからのご提案に甘えて、ハメモノ(鳴り物が噺の中に入るもの)で、「七段目」をやらせていただいた。
ただ、この噺は元となった「仮名手本忠臣蔵」をご存じないと、ただの学芸会になりかねず、受付にて歌舞伎の方の七段目のポイントを解説したチラシを作製し、お配りした。
おかげさまで、今回もひいき筋からは大好評をいただき、豚もおだてられて木に登ってしまった。ちなみに、ベースにさせていただいたのは市馬師匠(上左写真)。
また、たくさんの花束や差し入れなどをいただき、恐縮してしまった。本当にいつまでも心に掛けていただきありがたいと。
大好評と書いてはおいたが、実のところは、稽古のときの半分くらいの出来で細かなミスも多かった。
当日お越しいただいた皆様には、この記事をお借りして厚く御礼申し上げる次第。
もはや来年の会の出演についてもお声かけをいただき、検討を開始しているところだが、周囲からはええかげんやめたらという声もこっそりあるのではないと心配もするのだが・・・そこはそれ、落語の「寝床」よろしくやる気も満々という(苦笑)
改めて、もう一年くらいは皆さんの迷惑顧みず、やらせていただこうかと真剣にネタを考えている。さすがに、この会は来年くらいまでにしておかないとまずいかなと。とはいえ、ネタも早くも2~3候補に絞り込みしつつある(爆)
引き続き頑張りま~す。
やはり、お客様の前で、お客様の反応を見ながらすすめてこそ、落語、なのでしょうね。
何十回のお稽古をしても、本番の舞台で得られることにかなわないのかもしれません。
もちろん、お稽古なくして、人前での披露、はありえないでしょうが・・・!?
やはり落語というジャンルの特異性から、お客様の反応が成否を分けるということは言えます。稽古で、この演出でウケを取れるのか? 心配しながら、当日を迎え、予定通りもしくはそれ以上にウケるとノッていけますし、滑ると逆に・・・という。まさに稽古通りにやればいいというものではないところが特性かと。
このことを逆手に取れば、反応のいいお客様が多いととてもやりやすくなりますので、サクラではありませんが、ごひいきを頑張って集めるというのも欠かせません(笑)