アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

第126回柳家小袁治の会

2024-06-26 06:00:00 | 落語

定例で開催されている柳家小袁治の会、小生は先輩からの引き合いで、友の会に入っている噺家さんということで、先日久しぶりに出かけてきた。

 

 というのも今回はゲストに贔屓の小梅が出演することもあったりした。そのせいか・・・せいではないだろうが、池袋演芸場はいつもより混んでいた。

 さて開口一番は、毎回落語協会から割り当てられる前座さん。今回は白酒師匠のところの「ぼんぼり」さん。

 

 始めたネタは、「子ほめ」だ。前回も聞いているが、口調もしっかりしていて、なかなかいい。

 続いて、この会では二ツ目が出てくる。こうした古典的な組み立てもある種嬉しい。この日は三遊亭ふう丈さん。以前もこの会で聞いている。

 

 この日は新作で「おすそわけ」だった。はじめて聞いたネタだが、メチャクチャ面白かった。改めて、円丈師のお弟子さん、なかなか深いと。

 そして小袁治師の登場。この会は、事前にネタ出ししているのも古典的。この日は、子別れの上・中、そして子は鎹という・・・

 

 いわゆる子別れの通しということで、なかなか聞かれないネタだ。子別れの上も中も最近とんと聞かれない。

 それは・・・尺を取る割に面白くないからだ。とはいえ、噺としてあるからには通しで聴く価値もあろうかと。

 

 だが、小袁治のそれはさすがに古き良き噺家のそれを感じさせてくれるものの、ストーリー自体の冗長さはさすがに辛かった

 失礼ながら睡魔に襲われてしまった。そして中入り・・・再開後は贔屓の小梅。定番のマジックだが、やはり華がある。

 

 口直しが入ったところで、小袁治の再登場。軽い振りの後、さっと「子は鎹」に入る。円弥師に習ったそうな・・・

 これが、見事に昔懐かしい演出で、重すぎず軽すぎず・・・ほどよい味わいは安心できるものとなった。

 

 ちなみに圓生のお弟子さんの中で、正統派の流れの円弥師も亡くなって長い。2006年ということで18年前か・・・今回たまたま調べたところ、最後の高座は「子別れ」だったそうな。

 その子別れを小袁治師がやり、円弥と兄弟弟子の円丈の弟子のふう丈も出る・・・考えてみると、なかなかオールドファンには趣のある会だった。

 

 終了後、打ち上げに参加し、ほろ酔いで帰路についた。やはり昭和の番組で昭和の落語・・・いいなあ。

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