小生ひいきの噺家は何人かいるが、最近続けて何回か追いかけている三遊亭王楽が新真打に昇進した。ということで、真打披露口演に出かけてきた。
何でも昇進日である10月1日はかの矢来町(古今亭志ん朝)の命日でもあったということで、初日は矢来町の十八番の「愛宕山」と「三枚起請」をやったとか。
なるほど、この辺はなんとなく噺家らしいエピソードである。っていうか、そういう縁を大切にするところ自体に噺家のDNAを感じる。
この日は、開口一番の後、父の好楽が「紙屑屋」をやる。仕立ては悪くないのだが、やはりもうひとつ乗り込めない感じがしてしまう。
ついでゲストの一人小遊三だ。出ただけで場を明るくしてしまうのはさすが。この日は「猫の災難」だった。これが、抜群に面白い、わかっていても笑える。
そして中入り後はお待ちかねの新真打披露口上だ。好楽・小遊三とともに立川志の輔が並ぶ。円楽一門、立川流、芸協という三協会が並ぶところが王楽らしいところか。
この後、大阪でもやるらしいが、逆に年末に米団治がゲストで東京でやる機会もあるという。当然、これも行く予定だ。
さてトリ前に志の輔が新作「親の顔」をやる。さすが志の輔、独特の世界にバッチリ引きこんでくれる。これまたしっかり笑わしてくれた。
そして王楽のトリの一席、何をやるのかと思いきや、なんと「五貫裁き」であった。以前聞いた「たがや」とか「柳田格之進」などもそうだが、王楽は語り口がスムーズなためこの手の地噺がよく似合う。この日の出来もなかなかよかった。
こうした噺がしっかり語れるところを見ると、十分真打としてやっていけるだろう。まだまだ若いが故に、いろいろな逆風も多いとは思う。
現に、この年齢とキャリアで真打はありえないと言っている向きも多いようだ。
だが、彼の場合は流派を超えて愛され、稽古をつけてもらっているという強みがある。小朝や志の輔、米団治や鶴瓶、そして三枝などがいずれも彼をかわいがっているところが人柄の表れだろうか。
何はともあれ、これからも頑張れ王楽。あっ、もとい、もう王楽師匠と書かなくてはいけないんだった(苦笑)
何でも昇進日である10月1日はかの矢来町(古今亭志ん朝)の命日でもあったということで、初日は矢来町の十八番の「愛宕山」と「三枚起請」をやったとか。
なるほど、この辺はなんとなく噺家らしいエピソードである。っていうか、そういう縁を大切にするところ自体に噺家のDNAを感じる。
この日は、開口一番の後、父の好楽が「紙屑屋」をやる。仕立ては悪くないのだが、やはりもうひとつ乗り込めない感じがしてしまう。
ついでゲストの一人小遊三だ。出ただけで場を明るくしてしまうのはさすが。この日は「猫の災難」だった。これが、抜群に面白い、わかっていても笑える。
そして中入り後はお待ちかねの新真打披露口上だ。好楽・小遊三とともに立川志の輔が並ぶ。円楽一門、立川流、芸協という三協会が並ぶところが王楽らしいところか。
この後、大阪でもやるらしいが、逆に年末に米団治がゲストで東京でやる機会もあるという。当然、これも行く予定だ。
さてトリ前に志の輔が新作「親の顔」をやる。さすが志の輔、独特の世界にバッチリ引きこんでくれる。これまたしっかり笑わしてくれた。
そして王楽のトリの一席、何をやるのかと思いきや、なんと「五貫裁き」であった。以前聞いた「たがや」とか「柳田格之進」などもそうだが、王楽は語り口がスムーズなためこの手の地噺がよく似合う。この日の出来もなかなかよかった。
こうした噺がしっかり語れるところを見ると、十分真打としてやっていけるだろう。まだまだ若いが故に、いろいろな逆風も多いとは思う。
現に、この年齢とキャリアで真打はありえないと言っている向きも多いようだ。
だが、彼の場合は流派を超えて愛され、稽古をつけてもらっているという強みがある。小朝や志の輔、米団治や鶴瓶、そして三枝などがいずれも彼をかわいがっているところが人柄の表れだろうか。
何はともあれ、これからも頑張れ王楽。あっ、もとい、もう王楽師匠と書かなくてはいけないんだった(苦笑)
志の輔師匠が出演されたのですか。聴きに行きたかったです。残念
小遊三は一度聴いたことがあります。確か7月の末頃に昇太さんとの二人会でした。初めて聴いて「さすが」って感じでした。演目「替り目」でした。噺の内容は忘れてしまった
でも面白くて、ぐいぐい噺のなかに引き込まれたことはよく覚えています。
新春初笑いの二人会、チケットOKでした今から楽しみですね~
志の輔は独特の志の輔落語と呼ばれる口調で、江戸前とは違いますが、力強く爆笑させられます。いいですよ。
小遊三って、いわゆる噺家らしい噺家ですよね。特に酔っ払い者が出てきたりすると独特のフラが出てきて最高です。
実は、好楽は・・・ですが、この二人がゲストに出ることがわかっていて、この口演に行ったので大満足でした。
もちろん王楽はお勧めですよ~
落語が好きと言うより、昇太が好きで落語を聴く様になった訳でして・・・
昇太しか聴かなかったのですが、二人会などで他の落語家さんを聴き「な~るほど」と思ったりして、好きになったのが「家緑」です
変換間違えてしまって・・・
花緑は小生も大好きですが、他の人がやったらクサくなるだろうと思うところが絶妙な味わいになる品のよさと、味加減がなんともセンスを感じますが、王楽もそれに通じる感じがあって気に入ったのです。
昇太のような爆笑落語という感じではなく、花緑とか小朝あたりが若いとこんな感じかな・・・と思ってもらえばです。
「五貫裁き」でした。初めて聴く落語で、楽しむと言うより疲れました
2日にしたのはもちろんゲストが昇太さんだからです
彼の高座が一番盛り上がっていたように思うのは私だけ・・・?
王楽さんは私好みではありませんでした
兼好さんの「子ほめ」は楽しかったです。
演ずる落語家で同じ演目でも随分違いますね。
私は[昇太の落語]が一番、新作も古典も最高
小生は今日見に行ってきました。
五貫裁きは政談ものですから聞いていて面白い噺ではなく、聞かせる噺ですからね。きっと聞く人によって趣味に合う、合わないがはっきり出るタイプかと。
今日の感想はまた記事にします。昇太とは王楽は違うタイプではありますし、やはり昇太はレベル高いですからね。
基本的に噺家はお気に入りを見つけることが大切です。パンジーさんは昇太というお気に入りを見つけられたことはすばらしいことです。
王楽はまだ発展途上国ですが、こういう噺家が育っていくのを味わうのもいいですよ。