小説「目覚める人・日蓮の弟子たち」

小説「目覚める人・日蓮の弟子たち」の連載と、上場投信日興225の勉強会をします。

所感(社会)

2010-07-09 | 所感
   終身学(身を治める学問)のこと *

 教育水準が高いと思っていた日本の児童の教育水準が、世界に比べ
てそんな高くないことが分かりました。
文部省はあわててゆとり教育を見直すよう指導しています。また、一
人の児童に対する国の教育費が、先進国の中で最低のレベルであるこ
とも分かりました。  

 今までは各省庁の官僚が情報を独占していて、都合の悪いことは発
表をサボっていたからです。

国防費も少なく、教育費も低く、社会福祉はまあまあとしても、、
膨大な国債を発行して得た資金はどこに使われたのでしょうか ?

 談合社会とか、土建国家といわれる政官業の癒着が世界最悪の借金
国になった原因だと思います。
それが戦後六十年も続いたのですから、役人にとっては天国であり、
一番愚をみたのは庶民でありました。

 話は変わりますが私は戦争中に教育をうけた世代です。
勉強より、戦争に必要な物資をつくる勤労奉仕に精をだすのが一番の
時代でした。
 そのころは終身の時間というのがありまして、
校長先生がじきじきに教えるいちばん大切な授業時間でした。

 多くは覚えていませんが、終身というのは、自分の身を治め、大人
になったら家を治め、やがて国を治めるような人になるように勉強し
なさい。という教えでした。
 成人するとともに、東洋の学問にひかれ、東洋学の本をよく読んだ
ものです。ほとんど忘れてしまいましたか、今でも心に深く残ってい
る言葉があります。平凡ですが・・

 一 仁 人を思いやる心。
 二 義 正しい行いをして不正をしない心。 
 三 礼 他人を敬い礼儀正しくする心。
 四 知 幅広く知識を身につけ、社会に役立とうとする心。
 五 信 神仏や人を信じ、それらを尊敬する心。
 六 忠 国や郷土に忠誠を誓う心。
 七 孝 親を大事にし孝行をする心。
 八 悌 テイと読む、兄弟仲良く同胞と親しくする心。

 修身学の大要は以上であったと記憶しています。
侍ニッポンといれ世界に誇れる武士道も、終身学からきているのでは
ないかと思います。
いまの日本に必要なのは終身学だと私は思いますが、みなさんは古い
と思われるでしょうか。

 以上