小説「目覚める人・日蓮の弟子たち」

小説「目覚める人・日蓮の弟子たち」の連載と、上場投信日興225の勉強会をします。

所感(政治経済)

2010-10-07 | 所感

 思い切った日本銀行 *

前にこの項目で「思い切ってやってみなはれ」と日銀の奮起を促す一文を
書きました。

それが聞こえたのかどうか分かりませんが、昨日日銀は思い切った政策を
発表しました。ふだんおとなしい感じの白川総裁が淡々とはしていても、
命がけで判断した気迫を感じました。
証券市場がすぐに反応して急反発したのもムベなるかなと思います。

しろうと判断ですが、今回の日銀決定には重大なことが三つあります。

一 日銀の貸し出し金利を〇にすること。

二 十年近く下落傾向にある物価がプラス一パーセントになるまでこの政
  策を継続し、インフレ政策を容認したこと。

三 銀行えの貸し出しだけでなく、別枠で国債を買ったり、上場投資信託や
 不動産投資信託も買うという日銀始まって以来の政策であること。

二十年間閉塞状態にあった日本経済を活性化する動機となり、久しぶりに
明るい気持ちになりました。
時を置かず、検察審査会が小沢一郎氏を強制起訴すると発表しました。
政界に君臨し、経済のプロ宮沢内閣をつぶし、海部、細川、羽田、鳩山内
閣を影であやつって巨利をむさぼった実態が法廷で明らかになる日もくる
でしょう。

 新生日本の夜明けとなることを願います。

 一市民

        

        




所感(社会)

2010-09-24 | 所感
  自立心について *

「国(人)がなにをしてくれるかではなく、国(人)のためになにが出来
るか問いたまえ。 
およそ一個の男子として国(人)のために尽くすことは、尽くし過ぎる
ということはないのである」

故ジョンF・ケネディの有名な演説の中の言葉です。聞き伝えなので
前後や演説の全容については存じていません。私が若い頃中途入社し
た証券会社の女子社員が猛烈なケネディファンで、その女性が毎朝呪
文のようにとなえているのを聞いて覚えたのです。

たいへんな会社にはいったものだと、身の引き締まる思いをしまし
た。今から五十年も前のことですから、人の気持ちも変わり、時代も
移りましたが、国や人のために尽くすことを誇りに思う時代があった
のです。

それに引きかえ現代は、ちょつとしたことでも国や他人のせいにして
損害賠償を要求する訴訟が益々増えています。なんでも人のせいにし
て責任を取らせる風潮がまかり通っているのです。人気取りに国民に
甘いことばかり言う政党もあります。

人間の生命には、困難に立ち向かう勇気さえあれば、どんな障害や壁
があっても乗り越えていく力が具わっています。
困難を避け国や人えの依存心の強い人は、生命に具わっている無限の
力を使う機会をなくしているのです。

自立心のある人間をいかに育成するか、政治の課題であると思います
が、いかがでしょうか。
自立心のある若者が日本を見限って、海外に出ているニュースを見て
感じたことです。

 一市民
 

所感 (政治と経済について)

2010-08-28 | 所感

 思いきってやってみなはれ *

 円高が進行して日本の輸出企業、特に中小企業が悲鳴をあげていま
す。
政府、日銀も打つ手がなくて困っているようです。株価の動きがそれ
を表しています。

現在の日本の株価は世界的にみて低い水準に置かれています。三割ぐ
らい割安になっているという説もあります。

一株当たり純資産倍率(純資産を発行株数で割ったもの)が1.01倍ぐら
いですから、純資産百億の会社が百億で買収できる計算になります。
会社には、
純資産だけでなく、歴史、のれん、取引先、社員その他の人脈がから
んでいるので、 実際には純資産の二倍三倍に株価が評価されてもお
かしくありません。

伝聞ですが超優良会社のA製薬会社が、純資産の0.6倍に低評価されて
いる現状は異常で、金融財政当局の怠慢は非難されるべきでしょう。

 拡大志向の中国が、そのような日本の会社を見逃すワケがありませ
ん。自国の強い通貨の特権をいかして、めぼしい日本の会社をことご
とく買収することも出来るのです。

日銀には円資金がいくらでも有ると思います。
それを世の中に廻せば二十年来のデフレを解消できるかもしれません。
貸し出し意欲のない銀行間に資金を出すのではなく、証券市場に資金
を注入することです。

日本の企業が外国に買収されるのを防ぐ防衛策ですから、大義名分も
たつでしょう。
株価が下がって三百兆円を割り込んでいる時価総額が五百兆円にでも
なれば、好況感がでて質のよい内需が盛り上がってきます。

 政府、日銀にはもっと柔軟な考え方をしてもらいたいと思います。
国民が求めているのは明るい希望ですから。

  

 

所感(社会)

2010-07-09 | 所感
   終身学(身を治める学問)のこと *

 教育水準が高いと思っていた日本の児童の教育水準が、世界に比べ
てそんな高くないことが分かりました。
文部省はあわててゆとり教育を見直すよう指導しています。また、一
人の児童に対する国の教育費が、先進国の中で最低のレベルであるこ
とも分かりました。  

 今までは各省庁の官僚が情報を独占していて、都合の悪いことは発
表をサボっていたからです。

国防費も少なく、教育費も低く、社会福祉はまあまあとしても、、
膨大な国債を発行して得た資金はどこに使われたのでしょうか ?

 談合社会とか、土建国家といわれる政官業の癒着が世界最悪の借金
国になった原因だと思います。
それが戦後六十年も続いたのですから、役人にとっては天国であり、
一番愚をみたのは庶民でありました。

 話は変わりますが私は戦争中に教育をうけた世代です。
勉強より、戦争に必要な物資をつくる勤労奉仕に精をだすのが一番の
時代でした。
 そのころは終身の時間というのがありまして、
校長先生がじきじきに教えるいちばん大切な授業時間でした。

 多くは覚えていませんが、終身というのは、自分の身を治め、大人
になったら家を治め、やがて国を治めるような人になるように勉強し
なさい。という教えでした。
 成人するとともに、東洋の学問にひかれ、東洋学の本をよく読んだ
ものです。ほとんど忘れてしまいましたか、今でも心に深く残ってい
る言葉があります。平凡ですが・・

 一 仁 人を思いやる心。
 二 義 正しい行いをして不正をしない心。 
 三 礼 他人を敬い礼儀正しくする心。
 四 知 幅広く知識を身につけ、社会に役立とうとする心。
 五 信 神仏や人を信じ、それらを尊敬する心。
 六 忠 国や郷土に忠誠を誓う心。
 七 孝 親を大事にし孝行をする心。
 八 悌 テイと読む、兄弟仲良く同胞と親しくする心。

 修身学の大要は以上であったと記憶しています。
侍ニッポンといれ世界に誇れる武士道も、終身学からきているのでは
ないかと思います。
いまの日本に必要なのは終身学だと私は思いますが、みなさんは古い
と思われるでしょうか。

 以上