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煉獄の霊魂の解放者である聖母マリアについて(付:煉獄援助修道会について)

2022-09-04 15:32:25 | 日記
煉獄の霊魂の解放者である聖母マリアについて

<聖アルフォンソ・マリア・リゴリオ司教教会博士の解説>

マリアの忠実なしもべたちは幸いである。本当に幸いである。 この最も
憐れみ深い御母の助けは、彼らが地上に生きている時だけに
限らず、 煉獄にまでその保護が及び、御母は、煉獄における彼らに、
助けと慰めをもたらされるからである。

煉獄の霊魂は、大変大きな苦しみを味わっており、しかも、自分で自分を
 救うことが出来ない。それ故、憐れみに満ちた御母は、これらの霊魂を
特別に御心にかけてくださるのである。

<聖女ビルジッタへの啓示 >

 幸いなおとめマリアは仰せになりました。

      煉獄でのスカプラリオをもつ聖母子

『私は、煉獄で苦しむ全ての霊魂の母です。
 煉獄の霊魂が、地上にある間に犯した罪のゆえにしのぐ苦しみは、
 私の御心の母性愛から発する祈りのために、
 毎時間種々の方法により軽減されているのです。

 悲しみに打ちのめされ、苦しみの床に遺棄されている哀れな病者が、
 慰めの言葉によって力づけられるように、
 煉獄の霊魂は、私の名を聞いただけでも喜ぶのです』


 主は、御母に向かって仰せになりました。

『あなたは私の御母、憐れみの御母、煉獄の霊魂の慰めです』

(煉獄の霊魂のための聖母への祈り) 

 十 煉獄の霊魂の解放のために、聖母の取次ぎを願い求めて祈りましょう

 煉獄の霊魂の解放者であるマリアよ、
 あなたの祈りと功徳の効果を彼らにもたらし、
 彼らの苦しみを和らげ、浄めの期間を縮め、
 彼らをそこから解放してください 。アーメン。

     天使祝詞またはアヴェマリアの祈り 3回


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【死者の月の動画】https://www.youtube.com/watch?v=RlvbFUXsVC4&feature=share
 長崎大司教区の家庭委員会では、毎月さまざまなコンテンツの動画をアップしています。今月は「死者の月」がイラストを使ってとても分かりやすく説明されています。
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*すべての人が創られた目的に達するよう死を超えた世界まで絆を生きる
 (煉獄援助修道会の説明)

カトリック教会では、毎日、ミサの中で、必ず 死者の為に祈り、
生者と死者との交わりを深め ますが、特に 11 月は、諸聖人に
続いて死者の 為に祈るよう私たちを招いています。

それによ って、わたしたちが、3つの教会との交わりを深 め、
愛による清めのプロセスを生きていることを 思い起こさせます。

第2ヴァチカン公会議の教 会憲章の中で、3つの教会を次のように
表現しています。
神の栄光に入った天上の兄弟たち旅する人々の地上の兄弟たち
すでにこの世を去 って清めを受けている兄弟たち」 (教会憲章49)
私達は、キリストの過ぎ越しの神秘を日々生 きるよう招かれていますが、ここの三つの教会と 出会い、助け合って、ともに歩みます。
愛によ る清めの道を、ともに、いま、ここで生きるのです。

援助修道会の創立者・ウージェニー・スメット(福者み摂理のマリア)が、
受けたインスピレー ションを紹介しましょう。それは、すでにこの世 を
去って清めを受けている兄弟たちとの連帯 を生きるよう皆が招かれて
いることを示している からです。正式には煉獄援助修道会と言いま すが、
それは会の創立の目的を表す為です。

フランス人女性・ウージェニー・スメットは、北 フランスの小さな町
ロースに住んでいました。小さい時から、当時の社会的背景
(産業革命で多くの人々が生活苦にあり、死者も多く、歴史的に
大変動の時 代)と教会の信心の影響で、「煉獄の霊魂」
(死後 清めを受けている霊魂)に関心を持ち、生活の中で 
幼いながらも死者の為に祈りと犠牲を捧げていました。
遊ぶことが大好きで、いたずらっ子 の彼女が、煉獄の霊魂を
次のように、友達に話しています。
 
「もし友達の一人が牢獄に閉じ込められていて、私が扉を開くことが
出来るのに、彼を牢獄から出してあげないで、蝶を追い かけたり、
遊んだりして、扉の前を知らん顔して通り過ぎるとしたら、彼は
どんなに悲しがること でしょう。そう、これが、友達から
忘れられた煉獄の霊魂の苦しみなのよ」と。

 28 歳に成ったウージェニーは、1853 年 11 月 2 日死者の日、
ミサの中で、聖体拝領後の 祈りの時に、次のようなインスピレーション
を受 けました。 「戦いの教会(この世の教会)のあらゆる必要に応える
修道会がある。しかし、苦しみの教 会(死後、清めを受けている人々)
 に熱誠と愛 徳の業によって余すところなくささげられた修 道会は一つ
もない。」彼女は、受けたこのインスピレーションが神 からのものか
どうか確認する為に、5 つのしるし の実現を神に求め、2 年のうちに
すべてが実 現しました。

 そこで神の招きに応える為に、教皇様に修道会の創立の許可を求めました。「この共同体の唯一の目的は、第四誓願によって、戦いの教会が要請する
熱誠と愛徳にあふれる業を実践しつつ、苦しみの教会を助け るために、
自らを奉献することにあります。」教 皇ピオ 9 世への嘆願書)

 全教会への奉仕の為に受けたこの恵みを 分かち合う為に、創立者は、
さらに、修道生活を選ばなくてもこの精神に参加できるよう、
援助在俗会やこの精神を信徒と共に生きる方法を絶えず探究するよう
提案しています。 死者の月、すべての人が創られた目的に達するよう
死を超えた世界まで絆を共に生きまし ょう。

 (シスター 小野島照子:カトリック幟町教会広報誌「平和の鐘」
 2009年11月号 №413 より転載)

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