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教会(ミサ)に行けないときの祈り(完全版)

2022-09-05 13:22:37 | 日記
【ミサに行けないときの祈り】

ミサに参加するのは『神の恵みを受ける』ためです。しかし事情により、やむを得ず
ミサに行けないときがあります。そのようなときに、ミサの代わりにはなりませんが
信仰生活を保つために、お恵みをいただき、さらに小さな罪(小罪)も赦されるような
お祈りを紹介いたします。

(次にあげる1~5までのお祈りをこころをこめて唱えましょう)

十 父と子と聖霊のみ名によって。アーメン。

(十字架のしるしをします。下記のことばを、口頭で、また心の中で唱えながらします。
 十字は、右手で、額 → 胸 → 左肩 → 右肩 → 手を合わせる。)

1.悔い改め(痛悔)の祈りを唱えます。

全能の神に告白します。
わたしは、思い、ことば、行い、おこたりによってたびたび罪を犯しました。
聖母マリア、すべての天使と聖人、そして兄弟の皆さん、罪深いわたしのために神に祈ってください。そして神がわたしをあわれみ、罪をゆるし、永遠のいのちに導いてくださいますように。アーメン。

2.霊的聖体拝領の前に、主の祈りを唱えます。

天におられるわたしたちの父よ、
み名が聖とされますように。
み国が来ますように。
みこころが天に行われるとおり、地にも行われますように。
わたしたちの日ごとの糧を、今日もお与えください。
わたしたちの罪をおゆるしください。わたしたちも人をゆるします。
わたしたちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。アーメン。

3.霊的聖体拝領の祈りを唱えます。

【霊的聖体拝領とは、愛と信仰をもって拝領したいと望めば、心のうちに、
実際の聖体拝領が与える恩典とくらべて、たとえ全部でなくともその大部分を
受けることができることをいいます。】

主イエス・キリスト
あなたが御聖体の秘跡のうちにまことにおいでになることを信じ
すべてに超えてあなたを愛し
わたしの心に迎えたいと望みます。
(ここで少し沈黙して、主をお迎えする心の準備をする)

主よ、あなたは神の子キリスト、永遠のいのちの糧(かて)、
あなたをおいてだれのところに行きましょう。
今、秘跡による御聖体を受けることができないわたしの心に、おいでください。

(しばらく聖母マリア様と共に主を迎える・・・キリストのからだ・・・アーメン。)

あなたが、今わたしの心にまことにおいでになったことを信じて感謝いたします。
いつもあなたと一致したいと望むわたしが
あなたから離れることのないようにしてください。アーメン。

(すこしの時間、沈黙を保ち拝領できたことを感謝する。)

4.感謝の祈りを唱えます。

優しいみ母マリアよ、この霊的聖体拝領をあなたにささげます。
主イエスよ、あなたに感謝し、賛美いたします。アーメン。

5.終了の祈り

恵みの源(みなもと)である神よ、わたしはあなたの恵みを思い、
感謝と賛美のうちに、この祈りを終わります。いま、わたしたちを祝福してください。
主キリストによって。アーメン。

十 父と子と聖霊のみ名によって。アーメン。


 (終了)

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(説明事項)

1.自宅祭壇があれば、その前で祈れるように準備をします。祭壇がない場合は十字架や
御像、メダイ、スカプラリオなどの信心聖具をふさわしい場所に置き仮祭壇をつくると
よいでしょう。ただし祭壇がなくても、いつでも、どこでも心の中でこの祈りを唱える 
ことはできます。

2.教会になかなか行けなくて、自らの罪の状態に悩む人は、自分が裁かれるという恐怖を
感じるものです。しかし神は、あなたを罪の状態から救うことを望んでおり、単純に「罪が
あるから救われない」というわけではないのです。神は絶対にあなたを見捨てることは
ありません。罪があるから、いけないというのなら、そもそも誰も信者になれません。
罪人を招くのが教会です。しかし罪を離れようとすることも大事なのです。
両方たいせつなことなのです。

3.罪には、大罪小罪の二つがあります。
大罪とは、重大な事がらについて、はっきり意識し、完全に同意して神のおきてに
そむくことです。そして小罪とは、小さな事がらについて、あるいは重大な事がらで
あってもはっきり意識せず、あるいは完全に同意しないで神のおきてにそむくことです。

大罪は、神に対するはなはだしい忘恩(ぼうおん)と侮辱(ぶじょく)となり、成聖の恩恵を失わせ、天国のためのすべての権利を奪い、地獄の終りのない罰を招きます。これに対して小罪は、成聖の恩恵は失わせませんが、神に対する愛を冷やし、徳の進歩を妨げ、この世または煉獄(れんごく)の罰を招きます

 (1.成聖の恩恵→神により、人間の永遠の救いのために人間に、超自然的に与えられる恩恵。2.煉獄(れんごく)→大罪をもたずに死んだのであるが小罪の償いをはたしていない霊魂が天国に入る前に苦しみを受けて清められるところ。)

 この理由により自分の罪が大罪であると思ったら教会に行き神父に「ゆるしの秘跡」をお願いしなければなりません。そして、大罪がなく、小罪だけならば「悔い改めの祈り」を痛悔(自分の犯した罪を悲しみ、嫌うこと)の心をもって行なえば赦されます。またあとで示す信心業の祈りでも、小罪のゆるしと償いがあたえられます。)

4.祈り文は、ただ読むだけでは、祈りになりません。とくに悔い改めの
祈りは痛悔の心をもって唱えることが大切です。そうすればこの祈りがあなたの
回心を助けてくれるでしょう。神は常にあなたを赦したくて待っておられるのです。

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*参考資料

1.テレビ中継や動画によるミサの参加

テレビ中継でもミサにあずかることができます。聖体拝領のときが来たら、霊的聖体拝領の
お祈りを唱えて心で拝領すればよいのです。またミサの録画動画などでも同じようにあずかることができます。(You-tubeなど)以下、参考として例をあげました。

ミサの動画(例)
https://www.youtube.com/watch?v=vkvyS-iIkbE
(50分23秒から「平和の参加」→「聖体拝領」この時「霊的聖体拝領」をおこなう)

2.霊的聖体拝領についての聖人のお言葉

『霊的聖体拝領は霊魂に対し、埋もれて消えそうになっている燃え残りに対する風のような働きをします。神へのあなたの愛が冷えて行くのを感じた時は、いつでも速やかに霊的聖体拝領をしなさい。』 (聖ヨハネ・マリア・ヴィアンネ)

『ふさわしく行われた霊的聖体拝領の価値は莫大である。
我々はそれをしばしば行い得るし、また行うべきである。』
(フランスのガブリエレ・ボツシスへの啓示)

『主イエスは、ある修道女に、金と銀の器を見せて、金の方には、御聖体拝領を。銀の方には、霊的御聖体拝領を入れておくと仰せられ、主が霊的御聖体拝領をどれほど尊重し、それによって、いかに多くのお恵みをお与えになるかを悟らせてくださった。

また主は、別の修道女に、霊的御聖体拝領をする度に、実際に御聖体拝領をしたと同じ恵みを受けられると仰せになった。何よりもトレント公会議が霊的御聖体拝領を讃えて、信者に実行するように推奨していることで十分であろう。』(聖アルフォンソ・リゴリオ司教教会博士)



3.カトリック初心者の疑問 告解(ゆるしの秘跡)ってどうやるのでしょう?

「告解」は洗礼を受けた後に犯した罪を司祭に告白し、司祭を通して神様からの許しを得るものです。私も周りの信者さんたちも「告解」と言っていますが、現在のカトリック教会では「ゆるしの秘跡」と言われています。

勉強会の時に神父様が、日常の小さな罪(小罪:悪口言ったとか)はミサ中の「回心の祈り」で赦され、大きな罪(大罪)の場合は「ゆるしの秘跡」が必要と言っていましたが、罪の大きさに関わらず、年一度は「告解」を行うべきなのだそうです。

大抵、告解部屋には「告解手順」のような紙が置いてあったり、貼ってあります。その通りにやれば良いのですが、慣れない告解に緊張していると、その紙の存在にすら気づきません。初めての場合は、多分、それが告解の手順書だとも気づかないでしょう。

告解部屋は小さな部屋が3つ並んでいて、真ん中の部屋に神父様が入っています。その両サイドに告解する信者が入ります。なので、どちらか一方は部屋に入ってしばらく待機することになります。部屋を仕切っている壁にある小窓が、カーテンや引き戸の様なもので閉まっている場合が待機です。待機中に部屋の中の「告解手順」を見て確認もできますし、告解する内容を心の中で整理したり、ちょっとした「心の準備」時間になります
罪の告白の後に唱える「悔い改めの祈り」のリストがどこにあるのかもチェックしておくと安心です。

両方の部屋に人が入らない場合もありますので、その場合は部屋に入り、告解を始めます。初めてだと、焦ってしまいますが、落ち着いていきましょう〜
部屋に入ったら、ひざまずいて自分の番になるのを待ちます。(椅子に座るところもあるかもしれません)

仕切りの小窓が開くと、司祭が回心を呼びかける言葉を言います。
司祭:「回心を呼びかけておられる神の声に心を開いてください」
他の言葉の場合もあります。私の所属教会では司祭と一緒に「父と子と聖霊の御名によって。アーメン」と言います。

司祭:「神のいつくしみに信頼して、あなたの罪を告白してください」
信者:前回の告解がいつだったかを言い、それ以降の罪を告白します。
そして、最後に「今日までの主な罪を告白しました。許しをお願いします」で締めくくります。

司祭が助言などをし、償いを指示します。(祈りや、ミサに出るなど)
司祭:「それでは、神のゆるしを求め、心から悔い改めの祈りを唱えてください」
信者:下記の祈りや部屋に用意されている「お祈りリスト」から選んで唱えます。
「神よ、いつくしみ深くわたしを顧み、豊かなあわれみによってわたしのとがをゆるしてください。悪に染まったわたしを洗い、罪深いわたしを清めてください。」

司祭が、罪のゆるしを与えます。
司祭:「全能の神、あわれみ深い父は、御子キリストの死と復活によって世をご自分に立ち返らせ、罪のゆるしのために聖霊を注がれました。神が教会の奉仕の務めを通してあなたにゆるしと平和を与えてくださいますように。わたしは父と子と聖霊の御名によって、あなたの罪をゆるします」
信者:「アーメン」と答えます。
司祭:「神に立ち返り、罪を許された人は幸せです。ご安心ください」
信者:「ありがとうございます」
これで、告解はおしまいです。部屋を出たら、神様に感謝の祈りをし、指示された償い(お祈り)などを行います。

【何を告解すればいいのでしょうか?】
さて、告解で何を告白するかは、なかなか悩ましいところです。明らかな「罪の意識」があることがあればそれを告白しますが、「罪の告白」となると何を告白して良いのか分からなくなってしまいます。
「罪」と言ってしまうと大げさですが、例えば、「ついつい人の悪口を言ってしまった」「困っている人がいたのに、急いでいたから見てないふりしちゃった」「家族に対して冷たい態度をとってしまった」など、なんとなく心に引っかかっていることや、負い目に感じていることなどを告白すれば良いのではないかと思います。(サイト:Francesca 2018/2/26 の記事より抜粋)




(注)司祭から指示された償いの祈りに自分で新たな祈りを加えることができます。

  たとえば聖人の信心の祈りのなかで昔から知られた次のような祈りがあります。

 ◆イエスの御肩(おんかた)の御傷(おんきず)への聖ベルナルドの信心の祈り

これはフランス・クレルヴォーの地、シトー会の修道院長であった聖ベルナルド(クレルヴォーのベルナルドゥス)が祈りの最中に、御受難の間にもっとも主が苦しまれた身体的痛みはどれであったかと、イエスに尋ねました。すると主は答えられました。

【読書】

(このイエスのみ言葉のなかにある罪の赦しの約束を黙想したのち次の祈り文にはいる)

『十字架をかついだために、私の肩には三つ指ほどの深さがあり、三本の骨がむきだしになるほどの傷ができた。これが他のすべての傷より、もっと大きい苦しみと痛みを私に与えたが、このことは人々には知られていない。しかし、あなたはこれをキリスト信者たちに知らせ、この傷の功徳を通して彼らが私に頼む恵みは、どのようなものでも聞き入れられるということを知っておきなさい。また私は、毎日私のこの傷への愛のために私に崇敬(すうけい)をささげる人すべての小罪を赦し、(告白された)大罪を忘れよう。また彼らが突然の死に見まわれることはなく、臨終(りんじゅう)の時には幸いなる乙女マリアの訪問を受けて、さらに恩恵とあわれみを獲得(かくとく)するであろう』




十 祈り文

まことに愛するイエス・キリスト、じつに柔和な神の子羊よ、哀れな罪人である私は、重い十字架をカルワリオ(処刑の地:ゴルゴダ)に運ばれるときに、あなたがお受けになった聖なる御傷(おんきず)を礼拝し崇敬(すうけい)いたします。そこには三本の聖なる骨があらわにされ、あなたは限りない痛みを忍ばなければなりませんでした。この御傷の功徳(くどく)によって、あわれみのうちに、わたしの大罪と小罪のすべてを赦し、臨終の時に私を助けて、どうかあなたの御国(みくに)に導いてくださるように懇願(こんがん)いたします。アーメン。




この祈りに加えて、『アヴェ・マリアの祈り』を三回唱える。

アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
わたしたち罪びとのために、今も、
死を迎える時も、お祈りください。アーメン。


【祈りの解説】

聖ベルナルド(1090-1153年)は、教皇エウゲニウス3世(在位1145-1153年)に熱心に、この祈りと「天使祝詞」を3回、私達の賛美される(贖い主である主イエスの肩の御傷に光栄を帰すために唱え、罪を心から悔やむすべての者に非常に大きな免償を懇願し、承認された。この祈りを行うたびに、三万の霊魂が煉獄から解放される。この祈りを痛悔の心をこめて祈ることにより小罪がゆるされ、罪の償いの祈りとしても大きな効果を得られる。

教皇エウゲニウス3世は、第2回十字軍を呼びかけたローマ教皇。 イタリアのピサ近郊出身と見られ、シトー会のクレルヴォー修道院に入り、クレルヴォーの聖ベルナルドのもとで修行した。のちにローマ近郊のシトー会修道院の院長をへて、クレルヴォーの聖ベルナルドの影響力によって初のシトー会出身のローマ教皇となった。




4.免償について 

https://blog.goo.ne.jp/katokeijiban/e/c5ff0ff2565efa5880d5d4979f6ce715

5.教皇のための祈り

十 我らの教皇フランシスコのために祈らん。(文語)

主願わくは、教皇を守り、かつ、ながらえしめ、この世において幸いならしめ、
敵の手に渡したまわざらんことを。汝(なんじ)はペトロなり。われこの岩(いわお)
の上にわが教会を建てん。

すべての信者の牧者、かつ主宰者(しゅさいしゃ)にまします神よ、
主は御摂理(おんせつり)によりて主のしもべなるフランシスコを教会の牧者として、
これを司(つかさど)らしめたまえり。

願わくは教皇の上に御慈悲(ごじひ)をたれ、その教訓と模範(もはん)とによりて、
すべての信者をますます善徳に進ましめ、ゆだねられたる群れと共に、永遠の生命に
いたるを得しめたまえ。

われらの主イエス・キリストによりて願いたてまつる。 アーメン。



【謝意】

このすべての祈り文は、教会で日常的に使用されているもの、ミサ典礼文、祈祷書、
カトリック書籍、カトリック事典、などから引用、編集されたものです。また説明文などは、
司祭本人のおことば、あるいは、ご指導、助言のもとに文責者が作成したものです。
したがって文責はすべて本文の作成者にあります。最後に、この祈り文をつくるにあたって、
ご指導、助言、協力をくださった神父様や友人に感謝いたします。そしてこの祈りが
信仰生活に困難を感じているすべての信徒の方々に多少なりともお役にたてれば幸いです。


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第一巻からお読みください。>


 -以上ー





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