秋田の聖母を大切にすべきでは？

秋田の聖母を大切にすべきでは？　（「神父の放言」より 2012/04/03）

なぜか秋田の聖母は神父たちに人気がない。聖母の出現とか聖母信心とかに嫌悪感をもっている者も少なくない。偏見だと思う。いろいろ理屈をつける者もいるが、もし秋田の聖母が本物で、神からのものであるなら放っておいていいのだろうか。

確かにこれは私的啓示なので、カトリック信者であっても信じる義務はない。（私的啓示とは公的啓示である聖書以外の啓示のことで、キリストや聖母がある聖人に現れたとか、メッセージを与えたとかいう私的なものをさす。公的啓示については、信者であれば信じる義務を持っているが、私的啓示は義務がない。）しかし義務はなくても、聖母が、「どうか聞いて欲しい。大切なので耳を傾けて欲しい」とおっしゃっているものを、何で放っておけるのか。

キリスト教国でもないこの異教の国に、聖母が特別な計らいをしてくださったのだ。ありがたいことじゃないか。放っておくなんて失礼だ。
聖母のメッセージも大切なものだ。これはファチマの第３の秘密の追認のような内容だ。危険が迫っているからみな回心するように、祈るように、正しい生き方をするように、云々おっしゃっている。聞かなきゃいかんだろう。

秋田は日本国内よりも海外で有名だ。聖母のご出現に関する海外のいろんなブログにも、秋田はちゃんと記載されている。本も出ているようだ。教皇ヨハネ・パウロ２世も訪れたかったとか。代わりに名代としてバチカンの国務長副秘書の神父が秋田を訪れたらしい。モンセニョールとあるから、司教か？

カトリックが少数のこの国に聖母が訪れてくださったことに、我々カトリック信者は感謝したい。この地を訪れて、祈り、黙想してくれば、心が清められ、きっと我々の人生にも聖母が大いに不思議を行ってくださるに違いない。日本にとって大きなプレゼントだ。

また、信者ではない日本人の同胞のためでもあろう。彼らも秋田を訪れて、聖母の不思議にふれるといい。
 （「秋田の聖母マリア」1984年に安田貞治神父により奇跡の詳細が書かれている）

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