草葬

１枚目の写真を拡大するのは，本文を読んからにしてください。
蛇の孵化って何月ごろなんだろう。先日も、通り過ぎて、かなり走ってから「何か変」と振り返ったら、子蛇らしき影が道路の端に横たわっていた。でも、秋に孵化ってないだろうと、そのまま走り続けた。今朝、前方遠くの道端に、ちらりと光るものが見えたような気がした。近付くと車にひかれた子蛇の鱗が光っていた。鱗に艶があったので、引かれて間もなくしか経っていない。ひょっとして生きているかもと葦でつついたが、死んでいた。春に孵化して、１夏過ぎると、この位の長さになるのだろうか。このまま引かれ続けるのは心が痛む。斜面の草むらの中に移した。鳥葬でもない、風葬でもない、「草葬」とでも言おうか。合掌。心が騒ぎながら暫く走ったら、晩夏の空と同じ紺色の川面に、黄緑色の橋の影が映っていた。景色は、何事もなかったかのように普通に綺麗だった。


走行データ D:25.44 T:1.25.48 A:17.8 M:37.5 O:38669