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『森林インストラクター』 かっちゃんの山歩き

人生のターニングポイントで一念発起!アラ50デビューの森林インストラクターのブログです。

「染井村」の「吉野桜」

2013年04月24日 | 森の話
2013年4月23日
本日、家の近くの桜がほぼ満開になったので、「桜」の話題をひとつ・・・
皆さんに『知っている桜の品種は?』と聞いたら、ほとんどの人は『ソメイヨシノ』」と答えると思います。
つまり、日本人にとっては桜といえば、ソメイヨシノを指していると思って間違いないでしょう。
ソメイヨシノを漢字で書くと「染井吉野」となります。
ソメイヨシノは、江戸末期に江戸染井村、現在の東京都豊島区駒込の植木職人が、「オオシマザクラ」と「エドヒガン」を交配して作り出した園芸種が発祥といわれています。
当初は、昔から桜で有名で、『花が見たくば吉野へござれ』のことわざにも例えられる、奈良県の吉野地方にあやかり「吉野桜」の名で売り出していたのですが、明治になって調べて見ると、吉野の桜とは全く異なる(吉野の桜の多くはヤマザクラ)ことが分かり、このままの名前では混同される心配があるので、発祥地の「染井」村と「吉野」桜を合わせて染井吉野と名付けられました。
生育が早く若木のうちから花を付け、葉っぱが出るより先に、まるで昔話の「花さか爺さん」の話ように枯れ木に花を咲かせたような満開の姿と、パッと咲きパッと散る潔さが人々の心を捉え、発売当初から人気を呼んだソメイヨシノは、明治に入り物流の発達とともに全国に広がっていきました。
また、散り際の見事さを軍人の生き様に重ね、当時の富国強兵の世相に相まって各地に積極的に植えられたことが全国に広まった理由との見方もあります。
なので、現在、桜の名所といわれれる場所が元々は軍に関連した場所だということは良くあるとのことです。
このようなことで全国に広がった「染井村」の「吉野桜」は、現在では日本の桜の8割を占めているといわれるほど名実ともに日本一の桜になったのです。

先週末の寒の戻りの影響で15日に咲き始めてから満開まで、少し長めの8日間かかりました。

野生・園芸種合わせ300種以上ある桜の中で、こうして葉が出る前に花が満開になるのはソメイヨシノの他にはエドヒガンだけとのことです。
『なるほど!』エドヒガンはソメイヨシノのもとになった種類なので、遺伝的なものなのでしょう。



よく見ると中心辺りに「蜂」が蜜を吸いにきていました。

この写真では左上の方にいます。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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はじめまして (かぜ)
2013-04-26 05:35:26
おはようございます。
唐突にすみません。
私は元新潟県森林インストラクター会に所属しておりました、浅井と言うものです。
会の活動拠点から離れていたりと、多々事情があり会を現在離れています。
個人的にめぼしい活動はしておりませんが、年に数回トレッキングなどをこじんまりと開催しております。
 私は、1999年にインストラクター資格を得ましたが、あまり勤勉ではないため、色々と教えていただけるとありがたいです。
また、書きます。
ぶしつけですが、一言書かせていただきました。
返信する
はじめまして。 (かっちゃん)
2013-04-27 01:18:36
浅井さん、コメントいただきありがとうございます。
森林インストラクターの先輩に見ていただいて光栄です
ブログをざっと拝見させていただきました。
文章も上手で自然を愛している姿勢が伝わってきます。
私こそ色々教えてもらいたいです。
同じ新潟なので、今度何かつながりを持てたら良いですね
またゆっくりブログ&HP拝見させていただきます
返信する

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