『線は、僕を描く』砥上裕將著

映画の評価が高かったので、原作買ってみました。
以下ネタバレあり。



















良かった。
両親を交通事故で亡くして空っぽになった大学生が
水墨画を通して自分を取り戻していくお話。
水墨の世界はよく分からないが
それでも情熱的に水墨と接する人達を見て
心打たれる物がありました。
ライバル的存在である千瑛とも切磋琢磨して
お互い成長していく様も良かった。
爽やかな青春ストーリーだと思います。

ただ、いかんせん、あまり残らないなぁ…
今本を読んで少し経ったのですが
思い返してみてもあんまりこう思い出せないというか
結構抽象的な事を言ってるし、黙々と絵を描いてるだけなので
物語としては地味なのかもしれない。
登場人物がみんな良い人なので
良くも悪くも全てが爽やかに過ぎ去ってしまっている気がする。

話が弱い、という点以外はとても良かったです。
星は4つ。