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きもちばかりで

片倉小十郎景綱に興味津々

第31話 果し合い!の巻

2010-05-16 00:03:50 | 伊達の鬼萌え
小十郎&お夕さん、おめでとーっ!
お2人の初めての共同作業は果し合いでございました、という披露宴の司会進行係泣かせの回。

お忍びで覗きに来ていた若や成実がよくおとなしくしてました。エライエライ。

自分の信念を語るお夕さんがどうして涙を流しているのかな?と思っていたんですが、緊張のあまり涙が、とかではなく、こんな態度をとっていては小十郎の嫁になれない、でもポリシーは曲げられない、という自らの正義を貫くために惚れた男をあきらめる辛さがあったんですね。お夕さんに武士(もののふ)を見たぜ。だがきっと遅かれ早かれバレたに違いないよ、お夕さん(笑)。ネコをかぶって片倉の奥に入るなんて貴女には似合わない。そのうちその男、貴女が生んだ子殺せとかバカなこと言い出すだろうけど、そしたらその薙刀でカショッと切り取り線つけてやんなさい。

なんにせよ、小十郎の方からプロポーズできてよかったよかった。

で、お2人のお子様が『紅蓮の花』で戦っておるわけですが。
この政宗の常に劇画線装備の顔はすごいですね。何事にも動じなさそうな威厳がありますが、娘婿の面倒みてるようには思えない風情もあります。この御方に神保隊射撃命令を下されたらそれはそれでスゴイ絵面に違いありません。
ところで、真田幸村・片倉重綱ときたらやっぱり娘さんを託すエピソードを期待してるんですが、今週号の重綱の描かれ方を見るとあまり期待できそうもないかも…と思い始めました。その、小物臭が…げふげふ

そしてやっぱり『紅蓮の花』にだけ入っている「この物語はフィクションであり…」の注意書き。もしかしてこれを入れておかないと「幸村ではなく信繁です!」というクレームが入るんだろうか(違)。

第30話 当惑の縁談の巻

2010-05-09 12:50:00 | 伊達の鬼萌え
男共が小十郎の縁談にニヤニヤソワソワしている中で、御東の方は政宗廃嫡に向けて署名運動を開始し(こう書くとなんだかとっても民主主義?)、件の嫁候補は町の警察として治安維持に身体を張っているお話。
ネタとしてはステレオタイプかもしれませんが、やっぱり面白いものは面白い! 見たいものは見たい! だからこそのお約束。うれしたのしはずかし、の回でございました。いいぞもっとやれ。

今週の私のツボ押し小ネタは、若様の独り言:「ほう、茶の手前も良さそうじゃの。オレにはわかる」でした。何故これがツボを押してくれたのかはさっぱりわかりませんが押されました。すでに秘孔の域です。

そして何故ここにいる綱元(笑)
ティーンエイジャートリオの若様・藤五郎・左馬之助はいいとして、三十路も半ばのあなたがなんですか。でもそんなところがまた愛いヤツぢゃ。アーンド、だからこその表情がまた細かくて笑えます。
「い、いや、某は、若様に藤五郎様がお忍びとあれば、護衛で…っ」とかあせりまくって誤魔化してくれたりしたらカワイイなぁ。
逆に義弟の嫁見たさにノリノリでもカワイイし、むしろ左月斎に行ってこいとか言われちゃってたりしたらまたカワイイ。
針小棒大、どこをどう展開させても結論は「綱元カワイイ」なんですからどうしようもありませんね。(私が)

そして何故ここにいるパート2だぞ国分家当主(笑)

しかしこの義姫の表情、凶悪すぎ。こういうシーンには、むしろ義姫の美しさを強調した方が凄みが増すんじゃないかしら。大人の女の匂い立つような色香と壮絶に強い意志のこもった目で睨むとかさぁ……いや単に義姫はもっと美人でなきゃイヤ!というワガママなんですけどもね。
『義風堂々』がね、敵役とかやられ役とかの武将をことさら異形/不細工に描くでしょう。あれがどうにも不快でして。近未来SFなんてジャンルのマンガだったら、このキャラの造形すごい、おもしろい、で済むんですけど歴史物だとやっぱりそれぞれ思い入れがありますからね。ヘタな人物を異形に描くと「なんでこの人こんな風に描かれにゃならんの!」と思うし、オリキャラだとしても「敵だから不細工」ってのは書き手のみならず主人公の器までも卑小に感じさせる。主人公が敵役やっつけてるシーンが、弱い者いじめにしか見えないんですもの。
登場人物全員イケメンにしろってことじゃありませんよ。極端な異形化は、人物描写を造形に逃げていると言われても仕方ないと思うってことです。
ましてや、戦国時代の「敵対」は別に善と悪ではなく、それぞれの立場の違い。卑小な人物相手だったら、なにも力を尽して戦う必要ないワケだしね。

しまった。愚痴っちゃった。ルックス重視の腐女子と嘲笑ってくださいませ。

ついでにもうひとつ愚痴~。『紅蓮の花』の薄田兼相の最期。せっかく片倉隊相手に戦ってるんだから、彼の見せ場として片倉家中・渋谷右馬允との戦いも出してくれたらよかったのに、とちょっとだけ思いました。それを描くと、水野家中・河村重長が討ち取った説とぶつかっちゃうから避けたのかしら。
首を落とされた後の、後藤さんのあとをついていく静かなシーンはやっぱりキュンとしましたね。

あと、今週号で初めて気付いたんですが、『紅蓮の花』には「※この物語はフィクションであり、登場する人物・団体等は実在のものといっさい関係ありません。」って入ってるんですね。あわてて他の時代物のページ見たけど見つかりませんでした。他のはあからさまにフィクションだからつけなくてもいいのかな(笑)

第29話 諫言!!の巻

2010-04-24 15:09:51 | 伊達の鬼萌え
前回までの話の流れから言って、冒頭の後姿が矢内氏二女だろうと想像はついたのですが、ラストのコマの4人の表情までは想像できませんでした!
御家の浮沈を賭けた命懸けの諫言と当主の覚悟を語る凄絶なまでのカッコよさを見せつけてくれた直後の、このキュートな表情ったら!! さてはギャップ萌えのツボを突いてきたか! うぬぅ見事な攻撃だ!! そして輝宗様にあっさり丸め込まれてるぞ小十郎!

間に初登場は最上義光様でございます。
キャーッ!!!全力で、キャーッ!!!
愁いを帯びた表情が、天パ気味のウェイブが、クールな迫力を醸し出していらっしゃいます。これで後にシスコン振りを発揮してくれちゃったりしたら、私のギャップ萌えツボは秘孔となって砕け散ること間違いありません!(おかしな期待をするな!)

更にクールビューティー系氏家守棟。ええっと、系譜からいくと、小十郎の叔母さんの嫁ぎ先のお義父さん、ってことになるのかな?? 守棟がクールビューティー系だと、志村光安はどんなキャラで出てくるのかしら。ワクワク。飯田播摩守も出てくるかしら。ワクワクワクワク。

キャラ萌えと同時に、このタイミングで「余計なことをした部下を成敗する殿」というシーンをはさんでくれちゃったので、殿に刀を突きつけられる小十郎の立場にシンクロして緊張感が加えられます。輝宗様だけだとね、小十郎を斬るなんて思えないもんね。見くびってるワケじゃないですよ。迫力あったし。カッコイイし。こっちでも全力でキャーッ!!!ですよ。
この演出は最上義光 ― 伊達輝宗の合わせ技で生み出された男たちの迫力と言えましょう。お二人の初めての共同作業です(違)。義姫様にはお慶びいただけますでしょうか。あ、薙刀はダメ。

そして、その男たちの迫力を一瞬にして持っていってしまう最強嫁!カッコイイ!! しつこいとはお思いでしょうが、更に更に全力でキャーッ!!!!
本作ではお夕さんというお名前なんですね。大河ドラマではお蔦さんでしたっけ。女性はなかなか名前の記録が残ってないから、創作のときには悩むでしょうねー。北条時政の娘で北条政子、とかの例で考えると、矢内重定の娘だと重子?……うーん、どうだろう。定子だとまた別の意味で最強になりそうで怖いし。でもおしげちゃんってカワイイかも!

……あれ?今の今まで、重綱の名前は烏帽子親の成実から音だけもらったのかしら、と思ってたんですが、おじいちゃんからもらったって説もあり?

第28話 輝宗の決意!の巻

2010-04-18 14:56:33 | 伊達の鬼萌え
成実かわいいよ成実!

なにやらデジャブーな書き出しですが、コミックバンチ『伊達の鬼 軍師 片倉小十郎』の感想です。長いよタイトル。

政宗時代メンバー(政宗・成実・綱元・宗時・景綱)がそれぞれキャラ立ってていいなあ~。
そして最年少成実がかわいいのなんのって。黒目がちなキャラデザインも可愛らしさを後押ししちゃってます。中身はバッチリ伊達家の矜持が詰ってる感じ。丸森城奪還だから、ええ~っと…(年表カンニング中)…天正十一年で成実16歳。ピッチピチの男子高校生(違)。

現代の日本で高校生の息子がいたら、戦争になんか出したくないですよね……。いえ、父親や夫だって出したくないですけども。プラス自分も出たくないですけども。
今は平和な明日が迎えられる確率が高い社会ですからね。

何の話になったのじゃ。

若者のみならず、親の世代もムチャカッコイイです。
輝宗様!輝宗様! この覚悟がカッコイイ――!!ピッチピチの40歳!違う、男不惑の年でござるよ。
矢内重定殿も再登場!(そういえば彼は幾つなんだろう…)また爽やかだわ、気持ちがいいわ、たけのこ美味しそうだわ。
お茶目に縁談を蒸し返す(がんばれー!)態度から、情勢をしっかり見つめる検断職の男の目になるあたりにシビレます。輝宗様といい矢内殿といい、これが大人の男の魅力。ここらへんの、次世代組とのキャラ立ちの違い・描き分けも大好きです。
そして、客を置いてすっ飛んでいく小十郎の無礼にも「かっかっかっ!」と笑ってしまう度量の広さも惚れますわ~。

来週は、輝宗様の前で空回りする小十郎かしら? うふ、うふふふふ……(ブキミな萌え笑い)。
政宗・成実の家督相続と、小十郎の嫁取り→弥左衛門誕生のお話でう――んと引っぱって欲しい。輝宗様のご隠居ライフもはさんでくれたらサイコー!

その心は……天正十三年十月八日は迎えたくないんです。

第二十六話 炎の本能寺!

2010-03-28 17:36:17 | 伊達の鬼萌え
数回しか出ていないはずの織田信長と森蘭丸。彼らとの別れがこんなに辛く感じられるとは思いませんでした。
日本史の大舞台・本能寺の変です。

先に言ってしまいましょう。今週のツボ押し小ネタはしょっぱなのセリフ。
「惟任様!ご謀反!」でした。
そう。惟任なんだよね。明智って言われないとピンとこないのはごめんなさい。でも惟任なんだよねー、ツボでした。

信長さまのセリフがいちいちカッコイイ……
今目の前で起こっている現象から大局を割り出す冷静な言葉。周りからしたらもうちょっと生き残りにあがいてよ、と思わないでもないかもしれませんが、この局面でこの思考、という姿がむしろ、常日頃からこういう風に世界を見て割り出していたんだろうな、という想像をさせてくれます。
私は、信長・秀吉・家康の政策で根本的に相容れなかったのは経済政策なんじゃないかと思っています。外交方針も基本は経済政策のあり方から導き出されたものじゃないかと。
『伊達の鬼』のこのシーンの信長は、Market Makerの目をしている。Userではない、Maker。(証券取引所のマーケットメイク制度のことではありません。) でも経済的に成功してあぶく銭を掴むのが目的の経営者じゃなくて、経済学者の目でもある。
最後の最後まで、市場(天下)の動きを冷静に分析して楽しんだんじゃないかなあ。
そうあってほしいと思わせるような信長でした。

そして、その信長が作っていく世界を見たい、信長に生きてほしい、と願う森蘭丸。(坊丸と力丸の兄弟もちゃんと戦っていましたよ。)
彼の叫びが、一人の人間の夢と、その儚さを表現しています。
形而上・形而下の両方を併せ持った「人間」が炎の中に消えてゆく本能寺。これを奥州の小十郎にリンクさせて読者の視線の中に鋭く集約するためには、やっぱり蘭丸の奥州訪問エピソードは必要だった。

うん。おもしろいよ『伊達の鬼』