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きもちばかりで

片倉小十郎景綱に興味津々

第35話 幼き日の誓い!の巻

2010-06-19 19:52:19 | 伊達の鬼萌え
今週の伊達の鬼萌えですがー……

「週刊漫画誌「コミックバンチ」(新潮社発行)が8月27日発売号で休刊することが18日、分かった。」(6/19 産経新聞)

8月27日って何日?!

というくらいうろたえました。あーあーあー

「コアミックスでは秋に新しい漫画誌の創刊を検討しているという。」(同上記事より)

この場合「創刊を検討している」新雑誌に継続連載されるかもしれない、という望みを持っていていいものなんでしょうか?
『伊達の鬼』は来週お休みなので最大であと9回。どう考えても小十郎の一生を描ききることはできません。他の連載陣だって同様でしょう。短期連載の『紅蓮の花』なら綺麗に終われるかしら…どうでもいいけど木村重成さんは戦場で兜をつけた方がいいと思いました。そしたら鉢巻も取れにくかったろうし。あれでは鉢巻が死因になっちゃって、奥様浮かばれないったらないわー。ま、どっちゃにしろ討死覚悟だったんですけどね。そういう問題じゃないだろうって。

……どうも、ニュースに心がすさんでしまって素直にバンチが見返せません。とりあえず、歯に衣着せぬ(無責任な)読者としては、あの崖の形状にツッコミを入れておくべきでしょうか。

さて、今回のビッグニュースはなんといっても“とび丸”の本名です。
「太宰村の金七ちゃんよぉ」
そうきましたかー!!
嬉しい驚きと共に苦しい驚きでまたガッツリおなか刺されてますけど、太宰金七が陸奥宗光の二の舞とはならないことを信じています。藤五郎さま飛んできたもん、ホラ!

小十郎の美少年振りは史実通りだからいいとして(コラ)、太宰金七の幼い妹ちゃんが病没してしまいました。この時代、子供の死亡率高かったんだろうなぁ……。病気に負けない個体が生き残る、生物としての淘汰だと言ってしまえばそれまでなのかもしれませんが、生憎こちとらそんな言葉で納得できる程人間できていねぇんだい畜生めッ!
病床で命を懸けて戦っている妹のために、子供ながらも何かをしてやろうと自分も命を懸けたその時を、共に命懸けで戦って助けてくれた人のためなら、確かに無禄だろうと仕えちゃいますね。しかも同時に小十郎の動向を見張っていなければならない立場だったんですよ、とび丸は。

え、なに、やばい、萌える。 ちょっと待って、これ新ジャンル? 太宰金七×片倉景綱。いや冗談ですよ。しかし書いてみるとすごい字面だ。

兎にも角にも、バンチ終了まであと10週。
『伊達の鬼』がそのまま何事も無かったかのようにどこかで連載継続してくれることを心からお祈り申上げます。

『伊達の鬼』 第3巻

2010-06-15 23:09:23 | 伊達の鬼萌え
やっと買ってきました!

『伊達の鬼 軍師 片倉小十郎』 第3巻
著者: 田中克樹  発行: 新潮社・バンチコミックス
税別514円


書店で第1巻を目にした時の、ピンク色の衝撃。第2巻のオレンジ色は政宗の金の采配とあいまってすんなり受け入れられました。そして第3巻はグリーン。おお!ぐっとおとなしめでいい感じじゃーん、と書棚から手に取ると。

表紙絵の伊達主従の露出度が格段にあがっておりました。
まあ!はしたない!嫁入り前の娘がなんですか!お里が知れますわよ!

小十郎はともかく政宗は既にお嫁をもらっているし、お里は米沢です。
1・2巻は武将でしたが今回は既にカブキ者です。小十郎に至ってはマタギです。そして綺麗な顔して超マッチョ。政宗様はなんですかそのチロリと出した舌は。ロリキャラ主張ですか。マッチョロリですか。畜生やってくれるぜ伊達の鬼。

マタギ(違)が無造作に担いでいる鉄砲に、さりげなく武田菱ワンポイントが泣かせます。衣服の意匠もいちいちイナセでツボです。思いっきり着崩しているくせに、お召し物は金持ちでなきゃ着れなさそうな立派な染め、というイヤミなまでなカッコよさは大名家の坊ちゃんとその近習らしくてリアルです。

そして中身はといえば、やっぱりコミックスだと雑誌の印刷よりも細かな線や模様がくっきり出て綺麗だなー。新しい感動がありますね。

カバー折り返しには政宗様の和歌コーナー。ちょいと第1巻から書き出してみます。
第1巻: 曇りなき 心の月を 先だてて
         浮世の闇を 照してぞ行く

 いきなり辞世で失笑。
第2巻: 遠かりし 花の梢も 匂ふなり
         枝にしられぬ 風やふくらん

 文禄三年、太閤秀吉主催の吉野の花見にて「花を散らさぬ風」のお題で詠んだ歌。私は吉野の花見のお歴々の作の中でこれが一番好きなので嬉しかったです。
第3巻: 君がため よし野の山のまきのはの
         ときはに花の色やそはまし

 こちらも吉野の花見にて、「花の祝」のお題。

なんですがー。

なんか、こう……。それぞれの巻の内容とあわせてみると、本来の意味と違った萌え的ニュアンスが出てくるようなこないような……。
「風」というのは小十郎のまとう薫風というキーワードに関わってくるし、「君がため」がここでは政宗様一生ついていきます!みたいな。辞世も、辞世としてではなくお話のスタートに置くと、本当にこれから突き進んでいくように見える。かも。
そしたら…、そしたらですよ、政宗様の作品に結構多くある恋の歌なんか使われちゃったら……きゃー、BL!(備中ラブ)

しかし、小十郎の歌とかって見たことないにゃあ。芸術系はもっぱら笛とダンスだったのかしら。これからいろいろ史料読んでいったら見つかるかしら。

第34話 若き駻馬!の巻

2010-06-13 14:13:36 | 伊達の鬼萌え
伊達実元様御登場ーっ!! ドンドンパフパフー!

もう最初に言っちゃいましょう! 今回の萌えツボは実元様のセリフです。
「あれは、天文の大乱以来の伊達家中の乱れを決定づける代物よ…」

これが伊達実元のセリフです。味わい深い…心中お察しして妄想ぐるぐる。天文の乱が無かったらどうなっていたのかしら。上杉実元になって、上杉謙信はいなかったのかしら。それとも上杉実元が長尾景虎にやられちゃってたのかしら……いやん。

サブタイトルの「若き駻馬」とは成実のことを実元パパが評した言葉です。家中に事情を話す前に具足姿に着替えてて、とび丸&戸兵衛を助けに行く気満々です。むしろ事情を話してる分びっくりしました。前回のあのまま飛び出していくのかと思った。成実がそのまま飛び出して行こうと「具足持てぃ!」とか指示を出している間に側にいた人が皆に知らせてくれたとか。

しかしこんなことしてたら生存率がどんどん下がる…と思いきや、結果オーライ(?)でふたりは生捕りにされています。ここに成実が乱入してくれるのかしら。それともまた全然違う展開になるのかしら。来週がまた楽しみです。

つくづく見るに、成実の黒目の大きなキャラデザインはホント秀逸だと思います。シーンによって可愛くも見え、意志強固にも見え、ちょっと何考えてるのかわからないようにも見えます。つまり妄想の幅が広がる……げふんげふん、いえ、幅の広いキャラクターになるということですね。実元パパのみならず、将来が楽しみでなりません。

今週ちょっと気になったのは、成実が小次郎を呼び捨てにしていることです。村田宗殖と国分盛重も敬称略ですが、それを言うとそもそも諱を呼ぶかとか、盛重は名前まだ政重じゃないのか、とか余計なことも出てきてしまうので無視。物語では最終的な諱で呼んでいいのよね。でないともう、混乱して混乱して。
でも、宗家の若君を呼び捨てにするのはちょっと…特にこの時点で小次郎自身に思うところがあるわけでなし、普通に「小次郎様」と呼んで欲しいと思ったのでした。
それとも、一門筆頭から宗家を呼ぶときの敬称は違ったのかしら。

いずれにせよ、政宗のことは「政宗様」と呼んでいる同じセリフ内で「弟 小次郎」と呼び捨てなのはひっかかる。政宗も敬称略だったらそれはそれで成実のキャラとしてありだと思うけど。そして周りに叱られる(笑)

よく二次創作で、政宗のことを「梵!」と呼んでいる成実がいて可愛いなぁ、と思います。ホントに呼んだらエライこっちゃだろうけど、そこらへんは萌え優先よね。BASARA成実設定だったらいいんじゃないかしら。「Bonって仏蘭西の言葉で『良い』って意味だよ」とか言って。政宗が英語で成実がフランス語か。ああ~むしろフランス語はBASARA最上義光だわね。「Bonjour、Monsieur 輝宗?」「誰が凡主じゃ!」

あああ、また妄想の方向がずれた。
さりげに小十郎を麗しいとのたまう実元様にも一票。

第33話 激震の連判状!の巻

2010-05-30 17:34:47 | 伊達の鬼萌え
先週号とはうってかわってのシビア展開。
片倉麾下の黒脛巾組、とび丸・世瀬蔵人・柳原戸兵衛が雪の中で大ピンチです。
死を覚悟して最上の草を阻もうとするとび丸のセリフ 「やっとアニキの役に立つ時が来た…」 なに言ってんだか! キミずーっと役に立ちっぱなしだったんじゃなくって?!

『白石城主片倉氏と家臣の系譜』の一番座の一、筆頭に大波助右衛門常則という人がいまして。
「傑山様御幼少より御一僕に召され仕り、其の後桧原御陳大森観音堂会津摺上、その外所々御陳に御馬を離れず御供仕り……」というプロフィールの持ち主なんです。これを見つけた時には小十郎が幼少の時から側についていた人がいたのね!とビックリしましたが(おそらくかなり身分は低い従者じゃなかったかと思うのですが、わかりません)、とび丸が実在したらこの大波さんみたいな位置だったかな、などと妄想を激しくしております。未来は一番座筆頭よ、とび丸!
でも大波さんは苗字持ちのおうちの人なので同一視はしません(笑) 小十郎より年上だろうしね。 はっ!とび丸も今は黒脛巾を預かって草みたいなお仕事してるけど実は苗字持ちだったりして。「山の民」のリーダー格のおうちの子だったらありえるありえる。

そんな脱線はともかくも、どうみても死亡フラグなとび丸&戸兵衛ですがラストページの成実に期待をかけているので心配しません。し、心配なんてっ、してないんだからねっ!(ツンデレではない)

雪の降りしきる中だというのに大森城の庭先で十文字槍を振り回してお稽古中の成実。足元だけ土が出ていて、成実の槍風がすごくて雪が飛んじゃったとかいう設定かな、相変わらず芸が細かいな、と思ってよく見たら横に竹箒らしきものが置いてあって従者が控えているの。
雪かきしたんかい! 想像した以上に芸が細かいぜ『伊達の鬼』。こういうところがホント好き。ツボです。
成実は薙刀の達人だったそうですが、薙刀というとどうも武家の女子衆が鉢巻締めて小脇に抱えてるイメージがあったもので、先日博物館で戦国時代の薙刀現物を見て意識を入れ替えました。…槍だよね。反りのついた槍だよ。いや、柄の長い刀か?それは長巻か。ともかくむしろ槍よりこえーよ。成実あたりの豪傑が持ってたんだったら、槍の長柄の先に大刀がついたくらいな迫力があったんじゃないでしょうか。

さて、「最上の草」は氏家守棟配下の手練たちだそうで、小十郎さんったらご親戚と似たようなポジションでやりあってるワケですね。叔母様が悲しむよ! 叔母様(本澤真直二女)が「甥っこですか? 気にせずやっちゃってくださいお義父様」とか言ってたらどうしよう。カッコイイ…。

来週号は『伊達の鬼』がお休みなのでバンチを買うのもお休みにしようかと思ったのですが、『紅蓮の花』に真田大助が出てきてとっても可愛かったり、神保相茂さんが出てきて味方撃ちフラグが立ったりしてるので買ってしまうかもしれません。
そんでもって『天翔の龍馬』なんですけど。陸奥宗光が刺されちゃったよ!! どう見ても致命傷な刺され方してるんですけど! 大丈夫か明治政府。

第32話 惚れ申した!!の巻

2010-05-23 18:24:18 | 伊達の鬼萌え
失敗しました。

K師匠と連れ立って歴史講演会初参加~♪の前にファミレスで腹ごしらえをしまして。
「途中でバンチ買って来たんだけどまだ読んでない」と、定食を待つ間我慢できずに『伊達の鬼』だけ開いてしまったのです。

キャッチコピーは 「小十郎、恋に落ちる!!」

いや~~~っ、恥ずかしいっ、読んでる方が照れちゃうぅぅっ!!

ファミレスで、のたうちまわりました。

先週号ラストのコマ。風景をバックにセリフのみで引きに入った 「私の女房になって下され …お夕殿」 というプロポーズの一言。これを一体どのツラさげて言ったんだろう?という読者の興味にお応えしましてそのツラどアップでもう一度。ヒューヒュー!この色男!
ファミレスで終始ニヤニヤ笑いが止まりませんでした。具体的に言いますと、3ページ目の成実のような笑顔です。不審者です。ああ、失敗。うちに帰るまで我慢するんだった。でもまだ電車の中で読まなかっただけラッキーだったかも。

生得の必殺技である『爽やかな風』を全開にした小十郎は、既に気持ちが決まって揺るぎがありません。馬上から手を差し伸べて「お夕殿!」と呼べば、お夕さんも「…はい!」とその手を取ります。花嫁を抱え上げ、米沢の人々の祝福の中を駆け抜けてゆきます。
これで馬が白ければ『白馬に乗った王子様』です。もはや伝説です。うれしたのしはずかし、の「はずかし」分大増量回でした。やんだーオラこっぱずかしーっ!

新郎新婦に揺らぎが無いとなりますと、振り回されるは周りの人々。
娘(と娘の縁談)を心配して馬で駆けつけた矢内重定の親心ビンタ。あわてるあまり着地に失敗した後の「ふんぬっ!」と踏ん張るところがちょっとツボ。
覗き見カルテットの一、成実の子供らしい反応がカワイイ!
一つ年上の若様は流石の既婚者、反応も対応も余裕だわ、主の器だわ。
もう一つ年上の宗時は、憧憬の微笑で見守っています。
感動して泣いちゃってるのは綱元。なんでこんなにカワイイの三十路半ば! そして、この感動っぷりはきっと、直接の血縁はなくとも義弟だと思って見守ってきてくれた時間があったからこそだと信じたい私。鬼庭家と片倉家の交流にまで想像の翼を広げるのは針小棒大を旨とする腐女子の掟。むしろ習性。見逃してくだされぃ。

笠をとって正体を明らかにした若殿様に対する米沢の人々の反応とか、お夕さんのお供の飄々とした風情とか、今回もツボ押し小ネタ満載だったのですが、実は一番のツボ押しは。

自分の一番大切な場所だからお夕さんを連れてきたかったという小十郎のセリフ。
「私はここで輝宗様に見出され、政宗様と幾度も語り合い、友たちと天下を夢見て参りました」
天下を夢見て語り合った友と呼ぶ中に、今は亡き森乱丸の姿が見えてぐっときました。

そしてやっぱりスタートは「輝宗様に見出され」なのです。

強いてもう一歩萌えを進めるとしたら、ここのセリフは「私はここで御屋形様に見出され、若様と幾度も語り合い、」と脳内読み替えをしますかね。そう、私の最大の萌えポイントは 「諱以外呼び」。直接相手を諱で呼ぶのは、最後の最後の何かスゴイ一線を越えた超萌えシチュエーションにおける最終兵器(どんなんや)。長いつきあいの主が家臣を官名の通称で呼んで会話している中に、ふっと初名で呼んだりするのも萌え。
もしかして、それもあって片倉景綱が好きなのかしら。みんな「小十郎」って呼ぶもんね。

閑話休題。
とにもかくにも、徹頭徹尾、幸せほわほわの、やんだーオラこっぱずかしーっ!な回でした。うーん、しあわせ~